『夜明けの街で』 リアルな感触
既婚者には危険な本。結婚生活の現実がリアルに書かれている。身につまされる話。結婚すると、女は女でなくなり、男は男でなくなる。「~女房が女じゃないように、俺たちも男じゃなくなった。亭主とか父親とかオッサンとか、そいういうものに変わったんだ」「そういうもの」がふとしたきっかけで不倫に陥る。「おまえは妻というものがわかってないよ。連中が離婚を承諾しないのは、生活の安定を失いたくないからだけじゃない。旦那だけが幸せになるのが許せないからなんだ」「おっしゃる通り!」と言う感じです。私はそういう場合、「自分よりも相手を幸せに出来る存在があるならしかたない」と相手の幸せのために身を引きますが…。夜明けの街で