|
カテゴリ:意宇六社
揖夜神社(いやじんじゃ) 島根県松江市東出雲町揖屋2229
■御祭神 伊弉冉命 大己貴命 少彦名命 事代主命 配祀 武御名方命 経津主命
意宇六社の一社。 意宇六社とは古代出雲国の中心であった意宇郡にある、 出雲国造と関わりの深い神社のこと。 熊野大社、神魂神社、眞名井神社、六所神社、八重垣神社、揖夜神社の6社。
日本書紀には「言屋社」、出雲国風土記には伊布夜社と記された古社。 特に日本書紀、斉明天皇5年(659年)の条では 出雲国造に神の宮の修繕を命じる場面に記されており その「神の宮」が出雲大社ではなく熊野大社だと想像できる点で重要。
是歲、命出雲國造(闕名)修嚴神之宮。狐嚙斷於友郡役丁所執葛末而去、 又狗嚙置死人手臂於言屋社。(言屋、此云伊浮瑘。天子崩兆)
狐が葛(宮造りの用材)をかみ切った。 また、犬が死人の腕を揖夜神社に置いて行った。 天子崩御の前兆である。 ⇒≪参照≫「出雲大社創建は8世紀頃???」~「龍水御朱印帳・裏ばなし」~
また、古事記で伊耶那岐大神が黄泉の国から戻られた場面には 「黄泉津比良坂というのは、今の出雲国の伊賦夜坂(いふやざか)である」 と書かれています。 伊耶那岐大神が大石で塞いだ黄泉の国との出入り口といわれる黄泉津比良坂。 その比定地が揖夜神社から車で5分ほどのところにあります。
黄泉津比良坂への案内図が、揖夜神社社務所にあります。 近くには案内板も設置されており、迷わず行くことができました。 黄泉津比良坂には数台分の駐車場もあります。
本殿の左右にある境内社。 出雲の神社で多く見られた形態です。
本殿は大社造。 ただし内部の造りは出雲大社と逆なのだそうです。 これは出雲大社の「男造り」に対し「女造り」と呼ばれるそうです。 揖夜神社と同じ伊弉冉命(イザナミノミコト)を祀る神魂神社も「女造り」だそうです。
社殿正面に、なぜか恵比須神社が二社。 そして藁蛇が巻かれた木と多数の御幣がある荒神社。 この地方に多く見られる荒神社は農耕の神とされ 揖夜神社の宮司さんによれば、御祭神は地元では「荒神さん」であり 「強いて言えば須佐之男命になるのでしょうが・・・」とおっしゃってました。
出雲の旅
. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.06.01 22:03:52
コメント(0) | コメントを書く |