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カテゴリ:読書
ブログ子・hさんがそのブログ上で取り上げられていた、松本清張の短編集‘西郷札’(サイゴウサツ)を読んでみました。
清張のデビュー作である表題の‘西郷札’ほか初期の8作が収められています。 清張イコール推理小説あるいは社会派といった印象しかなかったのですが、デビュー当初は解説にも書かれているように、歴史小説家の感があります。 本作も江戸期の武士を描いた作が2作。江戸末期から明治初期・明治期のものが3作。昭和期(書かれた時点での現代ものといってよいでしょう)が3作。 江戸期のものは勿論歴史小説の感が強いですが、昭和期を描いたものは後の推理小説につながるような崩芽を感じます。 短編集ですから気軽には読めますが、hさんも書いておられるようにテーマとしては全作、鬱々としたものがありますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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