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カテゴリ:読書
本の話題が続きますが、4月初めから読んでいた福田和也さんの「昭和天皇」第1部・2部を読了。
1901(明治34)年の出生から、乃木希典による教育、ヨーロッパへの巡遊、婚約・成婚、関東大震災があり、摂政就任等々、そして大正天皇崩御の時期までが描かれています。 同時代人の事、例えば外国人ではチャーチル、ルーズベルト、ヒトラー、毛沢東などの事跡に触れ、また国内の‘彼の人’(文中では天皇を‘彼の人’という表記を多用してます)の周辺事情、また人物の相関関係等が、少し煩瑣な感がしないでもないですが丁寧に描かれています。 同時に読んでいた、昨日取り上げた「生きる」に描かれている、実際にもそうなのですが一庶民として懸命に生きている人間もいれば、やはり世の中選ばれた人もいるなと感じさせられます。 それは天皇に限らず、政治家・学者・財界人・その当時の軍人なども含まれるわけで、世界の大きな枠組み、あるいは国内に限っても社会制度や政治・経済の大きな方向は、歴史といってもいいでしょうが、一部エリート達の頭・考えによって創られていくのだなという感を強くしました。 大多数の一般人としては、良きリ-ダー正しい能力のある人を望み、まぁ民主主義国家なら選挙という手段で、一応われらが代表を選ぶ事も出来るんですがねぇ。なかなかうまくいかず・・・一庶民としては、それでも健気に日々生きていくしかないですね。 どうも歴史に関する本が好きなようなのですが、この手のものを読むときは、パソコンのWikipediaを開いて、人物や用語を調べつつ読み進めるので大分時間がかかります。 「昭和天皇」もこのあと、第3部で昭和初年から敗戦まで描くのか、64年の崩御まで描くのか。「文芸春秋」連載の文章を単行本化しているので、この夏には第3部出るのではと思いますが、どうなるでしょう。 ちなみに今回は図書館で借りて読んでます。2冊で3600円ほど節約できました^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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