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カテゴリ:読書
「モリー先生との火曜日」昨晩読了。
これは対談書といったらよいのか小説ではないし、帯にはノンフィクションとあります。 大学時代の恩師が、余命いくばくもないALS(筋萎縮性側索硬化症)患者である事をテレビの取材番組で知り、スポーツコラムニストである著者ミッチ アルボムが16年ぶりにその恩師を訪ね、毎週火曜日にモリー先生との対話を始めることになります。 死 恐れ 老い 欲望 結婚 家族 社会 許し 人生の意味について、対話は進んでいきます。14週にわたる火曜日の対話、そして訪れるモリー先生の死。 宗教書ではありませんが、やはり死を目前にしての対話ですから、宗教に近づく内容ではあります。メモした箇所を書いてみます。 「愛は唯一、理性的な行為である」「人を愛することに、みずからを捧げよ。周囲の社会に、みずからを捧げよ。目的と意味を与えてくれるものを創りだすことに、みずからを捧げよ」。 私めのような凡人にとっては、愛が理性的な行為だと理解するのは難しく、愛欲ではなくもっと広い意味での無償の愛というのは分りますが・・・ みずからを捧げよというのは、ボランティア精神の根幹に繋がるものだと思います。そんなに難しい本ではないですが、読者に深い内省を迫ってきます。 原著は1997年出版。日本語版・ハードカバーはいつ出たんでしょう、今回読んだのは普及版で2004年第1刷で手許にあるのは20012年5月の第24刷ですから、結構な部数が世に出ていますね。 訳者あとがきに、日本のサラリーマンそして全ての被介護者・介護者、親・子ども、教師・生徒に読んでもらいたいと書いてあります。 被介護者である私めが読んでおくべき本でした。 やっぱり本屋に行かないと、このような本との出合いはないんだな。 ネットから離れよ!本屋に行こう!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年10月19日 20時10分31秒
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