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2018年08月30日
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カテゴリ:読書
沈寿官さんの作品を買ったので、司馬遼太郎さんの「故郷忘じがたく候」を久しぶりに読んでみました。
読書録をみたら、79年に最初に読んで2回目は97年に。
小説というより紀行文の感がありますが、良い作品だと思います。

司馬さんの一連の作品に関して、史実と異なるという意見が散見され、いわゆる「司馬史観」といった言い方もされています。「故郷~」についても、沈氏は日本名があって、小説は誤っているといった記事も読みましたが、司馬さんは歴史書・歴史の教科書を書いている訳ではなく、フィクション・小説を書いているのですから、史実と照らし合わせてみても意味がないように思います。

司馬さんの作品は、ほとんどのものは読んでいますが、まずは文章が上手い。氏独特の日本語のリズム感は読んでいて心地よいですね。故に司馬ワールドに入り込み、先程の言葉と矛盾してしまうかもしれませんが、フィクションを史実と思い込んでしまう部分はあるやもしれません。

沈寿官さんの話も少し。
秀吉の朝鮮出兵によって、半島から拉致された中の李朝の貴族・名門の一人の初代沈当吉から江戸・明治への激動期を経て当代の15代に至るまで、薩摩の陶器を確立させたその功労・功績は大と考えます。
私見では国の(せめて県の)無形文化財保持者と認めてもいいのにと思うのですが、それがね。出自が半島だからでしょうか。
沈さんの作品、もう一点欲しい物があるのですが今は手が出ない。じっと我慢です。もし手に入ったら勿論ここにアップします。





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最終更新日  2018年08月30日 20時05分34秒
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