自分の評価は自分で決める(朝青龍と自信)
●私は朝青龍の引退がさびしいと思う一人です。 今の相撲人気を引っ張ってきたのは紛れもなく彼です。 感情を律することが出来ず品格がないと言われるが、その活躍には余りあるのではないでしょうか。 我が家の小学校1年生の息子も、好きな野球の選手に(?)朝青龍の名を挙げるくらいです。●朝青龍はある意味で子どものようでした。 なぜならば、相撲の練習でも他にもっと興味のあることがあったら、そちらを優先して楽しんでしまうからです。 怪我の療養でモンゴルに帰ったのに、中村英寿らとサッカーを楽しんだりしていましたよね。 きっと子どもと同じだから興味を持って夢中になって取り組んだから、相撲でも成功したんですね。 そう考えると、品格がないと言われ続けてきましたが、子どもなんですから仕方がありません。 ●さて、朝青龍の自信とはなんだったのか、考えるヒントがありました。 たまたま、朝青龍が自ら品格がないことについて話していたビデオを見たのです。 「オレはね、他人がなんと(自分に品格がない)言おうがそんなことはどうでもいいんだよ。」 「自分が納得する相撲がとれればいいの!」 自分の評価は自分で決める、他人の評価はとりあえず横に置いておく。 まずは目の前のことに集中するのですね。 私はどこかしら禅の思考に似たものを感じます。●もともと自信とは他人の評価に左右されるものではありません。 自分に自信があると思うのならばその通りですし、自信がないと感じたらその様になるものです。 他人にどのように言われようとも、自分中心に考えることが大切だと思います。 その場合のポイントは、その判断基準がぶれないでいることが重要です。 というのも、他人に意見を言われてすぐに自分の考え方や意見を変えてしまうのではまず信用されません。 ヒール(悪役)と言われようが最後まで自分の考えを突き通すくらいでちょうど良いのではないでしょうか。●最終場所を優勝で飾り、結果、そのまま引退という形になった朝青龍。 多くの日本人が望む、感情を律する強さを持った横綱ではありましたが、これだけのバッシングを受けて優勝してしまうというのは、本当に強かったのだと思います。