カテゴリ:本
主人公、椎名燎平の大学生活の4年間だけのの物語だったんよね。 輝さんの本に、こんな青春物語ってあったかなぁ…。 ほとんど大学生だけしか出てこなかったもんな。 輝さんが書くと青春物語も、こんな切ない話になるんだよね。 いろんな読み方が出来るんだろうけど、僕には燎平の夏子への恋心、いらいらするほど情けない夏子への片思いにつきる本だったよ。 燎平の大学生活は僕の大学時代とは全然被らないんだけど、燎平の情けない心根はなんかめちゃ分かって、心情的にはとても被ってる気がして過剰に感情移入して読んだな。 夏子みたいな女性っているんだよね。 言葉とか態度とかじゃなくて、どこか上の方、てゆうか別のところに居てるような感じがする娘…。 少しタカピーであったり、感じが悪かったり感じることもあるけど、それは、その娘が別のところ居てるんだから許されてしまう、みたいな…。 で、あっちゃこっちゃ振り回されて、たまらず、しっぺ返しをくらうのを覚悟して”君のこんなところは人としてよくない事だぞ!”なんて事を言ったりしたら、案に反して素直に認めて泣き出したりして…。 結局さっぱり分からない…。 輝さんも、そんな娘に振り回されてきたんだと思う。 輝さんの本には、そんな娘がよく出てくるもんな。 それと『青が散る』も輝さんの他の本と同じで僕の馴染みの場所がたくさん出てくるんだよね(^^) 「阪急六甲」「香露園」「野田阪神」「靱公園」「阪急東通商店街」、特に「阪急東通商店街」なんか10年以上毎日通らない日がない時期もあったもんなぁ…。 僕にとって、とってもリアリティのある本だったよ(^^♪ 『青が散る』の中で、もっとも重要な出来事だったテニスのインカレの試合が2年連続開かれた舞台が「香露園ローンテニスクラブ」なんだけど、「香露園ローンテニスクラブ」のホームページに行ってみたら、『青が散る』の中の一節が書いてあるのが、いきなり目に飛び込んできてびっくりしたよ。 そのホムペに載ってる写真には、いつも通る阪神高速湾岸線も六甲山の山並みも写ってて、本を読んでる途中に、このホムペを見ておいたらもっと臨場感があったのになぁ、なんて思った。 それと「香露園」といえば『錦繍』の舞台だし、もうそろそろ紅葉の季節だし、また『錦繍』を読もうと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月30日 18時46分26秒
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