カテゴリ:劇
昨夜の「ビストロSMAP」には『あしたの、喜多善男』の小日向文世さんと栗山千明さんが出てた。
小日向さんは『~喜多善男』が初主演だって事で、かなり浮かれてらした(^^) 取材の多さにびっくりしたらしい。 なんか、俳優としてデビューしてから、何十年かしてやっと主役の仕事をしたことを恥ずかしいような誇らしいような感じで話してた。 でもね、僕は小日向さんが、なんか自分の事を小物あつかいしすぎだと思ったな。 もう6年も前になるんだけど、2002年に小日向さん主演の舞台劇を観に行った事がある。 とっても素的で、とっても面白くて、涙と笑いでへとへとになってしまうような芝居だったんだ。 その時はもう我慢が出来ずに、最終日にもう一度観に行ってしまったんだよね。 小日向さんは、今さら主役に感激するような役者じゃないと思うんだけどな…。 その芝居『彦馬がゆく』について少し書こうと思って公演のプログラムを引っ張り出してきたらね、なんと2回目に見た『彦馬がゆく』の大阪公演最終日は2002年3月3日だったよ! ちょうど、ぴったし6年前の昨夜だったんだよ! でね、『彦馬がゆく』は三谷幸喜さんの作、演出で、出演は筒井道隆、酒井美紀、井原剛志、松重豊、梶原善、阿南健治、温水洋一、本間健一、大倉孝二、瀬戸カトリーヌ、松倉よね子、小日向文世という豪華キャストで、小さな芝居じゃないんだよ。 小屋も茶屋町のシアター・ドラマシティなんだから、大阪一の芝居小屋だもん、そんなところで主役をはってるくせに、小物のふりはおかしいと思うよ。 ただね、出演者のクレジット順は、上に書いたとおり小日向さんが最後で12番目なんだよね。 だけど、誰がなんと言おうと、この芝居の主役は小日向さんだったと思う。 小日向さんの役は神田彦馬という幕末の写真家なんだ。 幕末の写真家といえば、坂本竜馬の写真を撮ったって事で有名な上野彦馬を思い浮かべる人が居ると思うけど、上野彦馬とは別人の架空の人物なんだけど、上野彦馬をもじってるんだよね。 もじってるといえば司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』にタイトルももじってるんだけど、『彦馬がゆく』にも坂本竜馬が出てきてややこしいんだけどね。 物語の語り部役を彦馬の次男役の筒井道隆さんがやってるんだけど、物語は神田彦馬という幕末の写真師と彦馬の写真館の物語なんだ。 この神田写真館を訪れる人物は、坂本竜馬、桂小五郎、伊藤俊介、近藤勇、西郷吉之助、高杉晋作というぐあいで幕末ずきにはこたえられない面々がこれでもか、これでもかと出てくる。 東京公演の最終回かだかのビデオ収録をした公演には三谷幸喜さんが大村益次郎役で、ちょびっとだけ出てるんだよね。 この公演はWOWOWで放送されたのでビデオに録って何度も観たよ(^^♪ 小日向さんの芝居はとってもコミカルで泣かしてくれて最高だった! 『彦馬がゆく』は三谷さんの作品の中でも僕が一番好きな作品なんだ! 小日向さんの暖かくてコミカルな独特な芝居がなかったら『彦馬がゆく』が、三谷さんの作品のなかでもこんなに飛びぬけた印象を持つことは無かったと思うんだ。 それと、栗山千明さんなんだけど、僕は欧米の映画を観なくなったから『キルビル』も観てないんだけど、栗山さんてやたらホラーに出てくるよね。 映画やドラマを観てて栗山さんが出てくると、なんかいつも幽霊がらみのような気がするよ(^。^) でね、栗山さんといえば、とっても印象的だったのが2000年にNHK教育で全12回(1回30分)放送された『六番目の小夜子』というドラマなんだ。 栗山さんはその時まだ15歳だったんだけど、もうすでにミステリアスな雰囲気がいっぱいで、しかも綺麗でびっくりしたな。 なんか演技じゃなくて、ただ居てるだけでミステリアスな雰囲気をかもし出してしまう独特の個性を持ってる人だよね。 この人はどんなすごい女優さんになるんだろうって思ってたんだけど、まさかハリウッドに進出するなんて思わなかったな。 そのドラマ『六番目の小夜子』の主役は、もうその時大スターだった13歳の鈴木杏さんだったんだけど、栗山さんが主役を食ってしまってた感があったもんな。 このドラマには16歳の山田孝之くんも準主役で出演してたんだ。 山田くんも、とても印象的だったのを覚えてる。 『あしたの、喜多善男』は、とっても不思議な面白いドラマなんだけど、小日向さんも、栗山さんも、もう一つその個性を発揮できる役柄ではないような気がするな。 ドラマとしては、めちゃ面白くて一度もとばさずに観てるんだけどね…(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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