☆じゃがべぇ～(^_-)-☆

去年の夏ドラマに『花ざかりの君たちへ』ってのがあって、登場人物の名前が大阪界隈の駅名だらけだったんだ。

そのことが可笑しくて、僕は３回も記事にしちゃったぐらいなんだ(^。^)

『花ざかりの君たちへ』 の２回目を見てて突如気づいた。 １回目を見たと… (2007年07月11日)
昨日の『花ざかりの君たちへ』の記事への訂正と加筆。 昨日の『花ざかり… (2007年07月12日)
『花ざかりの君たちへ』野江と阿倍野。 今晩、もう『花ざかりの君たちへ』… (2007年07月31日)

でね、その時にも書いたんだけど、その中で僕が唯一行ったことがなくて馴染みの無かったところが『姫島』という所だったんだ。

「姫島」というのは大阪市西淀川区にあり、阪神電車の駅があり、阪神高速道路神戸線に姫島ランプがあるんだけど、僕は甲子園にも行かないから阪神電車に乗らないし、阪神高速道路神戸線は湾岸線が開通してからは通らなくなったし、本当に縁がないところだったんだ。

そんな、全然知らないところが、結構神話の時代には有名だったりしたことが、つい二、三日前に湯船の中で解ったので書いてみようと思う。


まず伏線として、先週のＴＢＳ月曜ゴールデンで浅見光彦シリーズの新作『姫島殺人事件』が放送されたのを観たんだよね。

ＴＢＳは沢村一樹さんの浅見光彦なんだけど、とっても面白かった。

この『姫島殺人事件』に出てくる「姫島」は大分県の国東半島の先から北東へ５ｋｍほどの周防灘にある小島なんだ。

この「姫島」で起きた殺人事件から物語は始まるんだけど、この殺人事件には２２年前の大阪の「姫島」での出来事が大きな意味を持ってるということで、大分と大阪のふたつの「姫島」が物語に出てくるんだ。

このドラマを観たときは、ただの偶然だな、ぐらいの軽い気持ちで観てたんだけど、最近お風呂に持って入った文庫本の中に”ありゃりゃりゃ！”と思うことが書いてあった。

その本は『地名・苗字の起源９９の謎』って本で、本棚にあった昔買ったけど読んだ覚えがなくて、なんか軽そうな本だったんでお風呂に持って行った。

だけど、この本、湯船の中で開いたら、全然軽くなくて重たい本だったんだ(^_^;)

だいたい見たことのない漢字がいっぱいで、そのまま、今、書くことも出来ないような本だったんよね(^_^;)

超、読みにくくて何度も読み返して３０分で２ページぐらいしか理解出来なかったんだよな(^_^;)

その中の二つの「姫島」が出てくる『摂津国風土記』の内容を、僕が理解したように書くとね

３世紀の末から４世紀の初頭の神話の時代の話なんだけど、今の朝鮮半島の新羅のお姫様が、旦那さんがヤナ奴なので逃げ出して日本にやって来たんだ。

で、大分県の「姫島」まで逃げて来たんだけど、旦那さんが追いかけて来るもんだから、さらに瀬戸内海を東に逃げて大阪の「姫島」に来たんだそうだ。

ありゃりゃ！理解するのに、めちゃ時間かかったのに、書いてみたらたったの４行ほどにしかならなかったよ～(>_<)

で、これを読んで、当然だけど先週観た浅見光彦『姫島殺人事件』を思い出したんだ。

”れれ～…？、内田康夫さんがこの神話のことを書いてないはずはないよなぁ…”って思った。

確かに、大分の「姫島」と大阪の「姫島」は、物語の中で必然性を持って出てきたけど、神話の話なんか出てこなかったように思えるんだ。

でね、原作では書いてあったのに、テレビドラマの脚本では神話のくだりが割愛されてしまったのではないかと気になったんだよな。

だもんだから、ブックオフで１００円の文庫本を買ってきて、調べてみたんだ。

そしたら、マドンナ役の朝子が光彦にそのことを説明するくだりが、やっぱりあったよ！

その出典は『国東半島史』で

美女日本に来たり、摂津の難波に行き、次いで豊後の国前郡に来たりてヒメゴソの神となる。現姫嶋神社は之なり。

って、ちゃんと書いてあったんだけど『摂津国風土記』と『国東半島史』だと、お姫様の逃げる経路が逆なんだよね。

やっぱ、最後の落ち着き場所を自分の所にしたいと誰でも思うんだろうな(^。^)

だけど、『国東半島史』のほうの、朝鮮半島から大阪経由で大分に行くなんて、なんぼなんでも無理があるよな(^^ゞ

それと朝子が光彦に語った『古事記』のなかのイザナギ、イザナミの国産みの話は、ちょっと驚いた。

イザナギ、イザナミがいちばん最初に作ったのが淡路島、二番目が四国、三番目が隠岐島…と順番に作って、十二番目に作ったのが姫島。

って、書いてある！！

「姫島」という小さい島が、古事記ではこんなにメジャーな扱いをうけてるのに驚いたよ！

ちなみに大阪の西淀川区の「姫島」にある姫島神社のホームページは→こちら。

このページを見て、新羅から逃げてきたお姫様の名前は「阿迦留姫命」だと分かった。

「あかるひめ」って、とっても良い名前だと思ったな(^^)