テーマ:ぶらり見て歩き(276)
カテゴリ:社会科(地理・歴史)
ことの起こりは「山科」というキーワードだったんだよな。
9日に京都に住んでる兄貴に録画をお願いした『浅見光彦シリーズ・鬼首殺人事件』を見せてもらいに行って、ダビングしてもらって持ち帰るつもりだったんだ。 でね、どうせ京都に行くのなら前から気になってたところを探してみようと思ったんだ。 この冬には名神高速道路京都東インターで降りて何度も「びわ湖バレースキー場」に行ったんだけど降り口に「山科」と書いてあるのを見るたびに、宮本輝さんの『錦繍』の最後の舞台の山科の山の中の景色の抜群の料亭を探したいなぁって思ってたんだ。 その料亭は「しの田」という名前なんだけど、もちろんそのままの名前の料亭はないだろうけど、モデルになった料亭はあるだろうと思ってたんだ。 『錦繍』では細い道を山の中に分け入ったところに主人公の母の墓苑があり、そこを通りすぎてさらに山の中を行ったところに料亭「しの田」があることになってる。 地図も見ながら「山科」「料亭」「墓苑」などのキーワードで検索を繰り返してネット内をうろうろうろうろしたんだ。 だけど、それらしい料亭はまったくヒットしないんだよな。 でね、うろうろしてたら ”へぇ~~!!”って思うものを見つけたんだ。 山科に『隋心院』というお寺があって、ここは小野小町が住んでたところで深草少将が百夜通いをしたところだと書いてあったんだ! そもそも、京都に行く目的の『鬼首殺人事件』は小野小町を題材にしてるわけだし、それだけでも引っかかってしまったんだよな! それとね、この時点では深草少将のことも百夜通いのことも僕は知らなかったんだけど”あれ?ブロ友のはる☆さんが深草少将のことを書いてたぞ!”って思い出したんだ。 小野小町のミュージカルで、清水廉さんという俳優さん(実はこの俳優さんのことを僕はまったく知らないので字も間違ってるかもしれない)が深草少将を演じてられて、そのミュージカルを観に行かれたはる☆さんが深草少将の舞台衣装と舞台化粧のままの清水廉さんを前にドギマギしてしまったって書かれてたのを印象深く覚えてる。 何故、こんなことを覚えてるかと言うとね、「深草」という固有名詞は関西人には「深草バス停」として誰でも知ってるんだ。 「名神高速道路深草バス停付近」というのは、かって名神高速道路の車線が2車線しかなかったころにはラジオの交通情報で 「名神高速道路深草バス停付近を先頭に5キロほど渋滞してます」みたいな渋滞情報が毎日のように流れてて知らない人は居ないんだよね。 そんなんで深草少将という名前だけは頭に残ってたんだけど、山科の小野小町と山科のすぐ近くの深草に住む深草少将ってことで、ピキン!と頭の中で繋がったんだよ! そんな、ちょっとした興奮状態になった僕は、小野小町、深草少将、百夜通い、のことを調べまくって料亭「しの田」のことはすっかり忘れてしまったんだよな(^^ゞ なんのこっちゃ分かってもらえないだろうけど、なんか因果がループしてるような妙な気がしたよ。 深草少将の百夜通いのことだけ軽く書くね。 ”深草少将は小町を慕って小野の里に、雨の夜も雪の夜も通いつづけたが99日目の夜、降る雪と発病により最後の一夜を前に世を去った深草少将の伝説であります” そんなわけで9日は小野小町の暮らしてた『隋心院』に行った。 ↑写真をクリックすれば『隋心院』へ立ち寄ったときのアルバムへ飛べます。 そのあと、深草少将が通ったルートをたどるような気分で『隋心院』から少将の住んでた『欣浄寺』へ向かった。 ↑写真をクリックすれば『欣浄寺』へ向かったときのアルバムへ飛べます。 少し時間が余ったので、『欣浄寺』に比較的近かったので『寺田屋』にも寄ってきた。 ↑写真をクリックすれば『寺田屋』付近を散策したときのアルバムへ飛べます。 そのあと兄貴のところに行き『鬼首殺人事件』を見せてもらったら、原作では語られてなかった深草少将の伝説を光彦のお母さんが光彦に聞かせてやるシーンがあったよ(^^) それに、そもそも僕が『鬼首殺人事件』にはまって行った最初の最初の雄勝町の映像がたくさん見れたのが嬉しかったな(^^♪ 『鬼首殺人事件』がBS-iで放送されなかったら京都に行く用事は無かったわけだし、この冬スノボーに行って京都東インターで「山科」の字を見なかったら『錦繍』を思い出すことも無くて「山科」をしらみつぶしに調べようとも思わなかったし、そしたら深草少将のことも知らずに終わったんだろうな…。 なんか、ほんとにたった1日で因果がループしてしまったような不思議な気分にどっぷりつかってしまった僕でした(^。^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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