テーマ:ぶらり見て歩き(276)
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事のおこりは一昨日の晩に、テレビでもうすぐ公開される映画『僕の彼女はサイボーグ』の番宣を見たんだ。
その映画は綾瀬はるかさんがサイボーグの役なんだけど「神戸旧居留地」でロケがたくさん行われたって事を、そのシーンを流して紹介してたんだよね。 「神戸旧居留地」というのは、1868年慶応が明治になる年に神戸に造成された外国人の住居や通商の場として設けられたところなんだ。 旧居留地といえば、僕には英国人アーサー・ヘスケス・グルームの商館101番館の事が思い出されるんだ。 昔、いっときグルームに夢中になっていろいろ調べたことがある。 グルームは明治元年、ちょうど旧居留地が出来た年に日本にやってきた英国人で居留地101番で茶の貿易などをしてた人なんだけど、まだ日本に”別荘”なんて文化のない時代に六甲に別荘を建ててしまった人なんだ。 当時の六甲山は人が入るような山ではなかったんだけど、グルームは六甲山でハンティングを楽しんだりしてたんだ。 そんな中、六甲山の三国池からの眺望に感激したグルームはその地に別荘を建てしまったんだ! それは六甲山での初の人家だったものだから、今の別荘地としての六甲山の最初の別荘ということになったんだよね。 グルームは神戸旧居留地101番地に商館を構えてたことから、そのグルームの山荘は「百壱」と呼ばれた。 その後、六甲の開発に労をいとわなかったグルームのことを、麓の住民は親しみをこめて「百壱番の旦那」と呼んだそうだ。 その別荘が建ったのは明治28年(1995年)のことだから113年も前のことになるので、別荘はもう今は無いけど、グルームの足跡はいろいろ残ってる。 でね、以前グルームのことを調べた時にはネットもカーナビも無かったし旧居留地に101番地を訪ねようとは思わなかったんだけど、一昨日旧居留地の映像を見てむしょうに行ってみたくなったんだ。 だけど、昨日は昼から大雨になるって天気予報で言ってるもんだから、夜明け前に出発して神戸旧居留地と六甲山のグルームの別荘のあった六甲山三国池畔に行ってきた。 旧居留地に着いたのはまだ5時頃だったんだけど、もう充分に明るくて人も車も全然なくてゆっくり見学できたよ。 ↓どの写真もクリックすれば大きな写真にリンクするよ。
そのあと、もう10年以上行ってない「グルーム地蔵」と「101番館(復元)」というところへ行こうとしたんだけど、以前は通れた道に柵がしてあって通れないんだ(>_<) なんとか違うルートで行けないものかと山の中をうろうろしてたんだけど、道がなくて諦めかけてたら、前の方にこの冬の大雪の日に助けてくれたあの山のつわもの(←過去記事参照)とさくらちゃんが散歩してるのが見えたんだ。 思わず「サクラちゃ~ん!」って呼んだら、即効でサクラちゃんはその巨体を翻して駆け寄ってきてくれたよ(^^♪ 「どなたですか?」と僕に尋ねて来られた、つわものというか山の達人に、 「この冬の大雪の日には、とってもお世話になりました」って、挨拶代わりにお礼を言ったら、達人は破顔して 「ああ!あの時の!」ってすぐにおっしゃってくれた(^^♪ でね、 「「グルーム地蔵」に行くルートが無くなってるんですよ(^_^;)」って達人に言ったら 「あるよ」って、また『ヒーロー』の田中要次さんばりにそっけなく言ってくれちゃったよ(^。^) で、そのままサクラちゃんと達人で僕をその道の入り口まで案内してくれたんだ(^^) 「また後で寄ってよ」と言ってくれた達人に、重ねて礼を述べて僕は教えてくれた道に入っていった。
それから、一旦山荘に寄ってワインを手土産に達人の山荘を訪れた。 達人は赤ワインが大好物ということで、めちゃ喜んでくれた(^^) あの大雪の日のお礼とこの日のお礼が出来てほんとに良かったと思う(^^)
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