テーマ:本のある暮らし(3316)
カテゴリ:本
『箸墓幻想』は浅見光彦シリーズで、2000年から2001年にかけて毎日新聞日曜版に全63回連載された作品なのだそうだ。
僕が読んだりドラマで観たりしてるなかでも新しい部類に入る作品だと思う。 『箸墓幻想』は去年フジテレビの中村俊介版で放送されたらしいけど僕は見逃してたんだ。 だけど、この本を読んで、観なくて良かったって思ったんだ。 この文庫本にして487ページものボリュームの物語を1時間半ではしょって短編小説のようなボリュームになったテレビドラマをもし先に観ていたら、この本をこれほどまでに味わい深く読むことは出来なかったと思うんだ。 めちゃくちゃ感慨深い物語だった。 内田康夫さんも、よくもまぁこんな話をでっちあげるよ! ”こんなすごい話は一生にひとつ書けたらもうええやんか!”って思うよ。 内田康夫さんて、やっぱすごすぎる人だね…。 このあいだ『鬼首殺人事件』を読んで(←過去記事)、これほど重厚な話もないと思ったけど、もしも内田さんの書く話が真実だとしたら、 ”『箸墓幻想』の方がある意味、はるかに重厚な意味を内包してるかも…。”って思ったよ。 推理小説という本の性質上、どんな内容を語ってもネタバレの危険性があるかもしれないので書かないけど奇跡のような本だと思った。 ただ近いうちにこの本に出てくる箸墓古墳、当麻寺、ホケノ山古墳、初瀬ダム、長谷寺、それと本の中では名前が違ってたのだけれどモデルになった橿原考古学研究所に行ってみたいって思う。 橿原考古学研究所は、何か新しい発見があるたびにメディアに登場するので耳にしたことのある人も多いと思う。 もう10年以上前に亡くなられたと思うけど橿原考古学研究所初代所長末永雅雄博士は日本で一番たくさんメディアに登場した考古学博士じゃないだろうか。 橿原考古学研究所には付属博物館が併設してるし、ここに行くだけでも価値があると思うもんな。 それと二上山にハイキングもしたいなぁ…。 でも、まぁ行く前に『箸墓幻想』を再読してからにしようと思う、ってゆうかもう2回目を読み始めてるんだけどね(^_-)
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