テーマ:本のある暮らし(3316)
カテゴリ:本
『箸墓幻想』を読んだあとネットで大津皇子を調べてたら、ウィキペディアに関連として内田康夫さんの『明日香の皇子』という本があると書いてあった。
内田さんの小説で大津皇子のことを読めるのなら、そんなラッキーな事はないと思って早速ブックオフで『明日香の皇子』を買ってきて読んだ。 ところがね、大津皇子のことはほとんど語られることがなかったんだ。 だけど、この本、とんでもない本でファンタジーみたいな、奇談ものみたいなぶっ飛ぶ話でね、まるで昔の半村良さんの本を読んでるみたいになって不思議な世界に引きずりこまれて行ってしまったよ。 のっけのプロローグから”あれっ?なにこれ?”って感じはあったんだけど、この本はある意味推理小説の範疇を超えてしまってたと思う! この本にも『箸墓幻想』のときみたいに橿原考古学研究所をモデルにしたと思われるところが出て来た。 『箸墓幻想』では”畝傍考古学研究所”として出てきたんだけど、『明日香の皇子』では”大和考古学博物館”として出てきた。 しかも”大和考古学博物館”は橿原神宮のすぐそばにあるという設定だから、橿原神宮の北側に接するようにして建ってる橿原考古学研究所付属博物館をモデルにしてるのは間違いない。 きっと内田さんぐらいになると橿原考古学研究所に取材に行ったおりにインスピレーションが湧いて3つや4つの物語りは瞬間的に思いついてしまうんじゃないだろか?! そんな風に日本中に書きたいネタがごろごろあるんだと思うな。 『箸墓幻想』を読んだときには”こんな話は一生に一つ書けたらもうええやん!”なんて書いたけど、内田さんは何を見ても何を読んでも凄いことを思いついちゃうんだろう! 今、内田さんの『箱庭』という本を読んでるんだけどこれもまたとっても面白くて止まりそうにないな(^^ゞ 当分の間は内田康夫さんの世界から抜け出せそうにない僕だと思う…(^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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