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2008年07月31日
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内田康夫著『はちまん(下)』角川文庫324~325ページから。

”日清、日露から太平洋戦争に至るまでの日本の戦争史は、ほとんどすべてが「悲劇」として、あるいは「悪」として語られることはあっても、そこで戦い、散っていった人々の勇気や国家愛が語られることはない。”
(中略)
”比較するのもどうかと思うが、歴史上の敗者の中には、むしろ勝者よりも多くの英雄や美談の持ち主が存在する。源義経、山中鹿之助、真田幸村、西郷隆盛……と、挙げれば際限がない。このように、敗者に対してもきわめて公平かつ寛大な評価を与えてきた日本人が、なぜ近代史に関するかぎり、自国と同胞を一方的貶めてしまったのだろう。”
…………………………………………………………………………………

上の文は、主人公の浅見光彦の思いとして書かれてる。

内田康夫さんの浅見光彦シリーズは殺人事件がおきる推理小説なわけで、大衆小説なんだけど、どの本も重いテーマをじっくり書き込んだりしてくれてる。

この『はちまん』という本は上下巻あって、かなり長い小説なんだけど、全編を通じて”日本人の誇り”ということについて考えさせられてしまうんだ。

特にこの本には「神風特別攻撃隊」の生き残りの人たちが出て来るということもあって、光彦は終始あの戦争のことについて考えることになるんよね。

おかげで僕もたくさん考えてしまったよ。

僕は日本が大好きなんだよな。

日本の山や河や言葉や何もかもが好きなんだ。

この日本を守るために、死んでいった人たちは一人残らず英雄だと思う。

多くの人の命を奪い、日本と周辺国の国土を無益に荒廃させた一部の上層部の人たちの中には「悪」があっただろうけど、日本を守るために死地に赴いていった人たちの精神はこの上なく崇高だったと思う。

でもね、この本を読んで思ったんだけど、その崇高な精神を持った人たちが死ななくてすんでいたら、その人たちが戦後の日本を作り上げる人たちになっていたら良かったのになぁって…。

結局、戦後の日本を作った人たちのいうのは、一部の上層部の人たちの中に居た「悪」じゃなかったのだろうか?

で、その次の世代の人の中の崇高な精神を持った人たちの大半は、あの戦争で死んでしまったのじゃないだろうか?

もしも、自分の命を犠牲にしてまで国を守ろうとした人たちが、この国を作る側に回っていたら、この国はもっと誇り高い国になっていたのじゃないだろうか?

なんてことを思ってしまった。


たかが大衆小説かもしれないけど、司馬さんの本を読んだときよりも考えてしまった本だったよ。





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最終更新日  2008年07月31日 23時18分40秒
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