カテゴリ:劇
びっくりするほど面白かった
とにかく理屈抜きにめちゃめちゃ面白かった 理屈抜きに面白かったんだけど、ちょっと理屈を書きたくなった 昨夜のテレビでやったのは、これ、大サービスで劇場で観た人よりも楽しめたんじゃないかと思う。 この劇場版に繋がる物語であるスペシャルを、同じ日のお昼に放送するんだもん 昨日、両方を初めて観た人は、かなりなインパクトだったと思うな 前にも書いたことがあるんだけど、僕は「劇」の表現形態としてはテレビの連ドラってやつが一番好きなんだ 1週間に1時間づつ、そのドラマ世界で過ごすうちに、頭の中にそのドラマ世界の部屋がだんだんと形成されて行き、それを3ヶ月も続けてると強固な部屋が出来ちゃうんよ 頭の中にある「家庭の部屋」とか「会社の部屋」ほどは強くは無いけど、週間漫画や連載小説なんかよるは俄然リアリティがあって、時には現実と混同したりすることもあるもんね 頭の中には何百もの部屋があって、例えば学校の同窓会に行ったりしたら、普段は眠ってる「学校の部屋」がパカっと開いて何十年もの時の隔たりも一瞬のうちに消し飛んで、その「学校の部屋」で過ごしたり出来るでしょ でね、自分の中でとてもお気に入りの連ドラを見終わったあとには、頭の中にその「ドラマの部屋」が出来上がっちゃってるんよ だから僕は連ドラのスペシャルってのが大好きなんだ 頭の中にはすでに「部屋」があるわけで、作り手側もそのテイで作るから登場人物のバックボーンを作り込むような面倒なことは全て省いて面白い話をでっちあげるのに全力で当たれるんよ だから「HERO劇場版」ったって、意味合いとしては連ドラのスペシャルにほかならないんよね。 テレビだと『演出/鈴木雅之』なのが、映画だと『監督/鈴木雅之』になるだけかな 例外的な作品もあるけど一般的に映画と連ドラの違いは役者さんの演技の感じが違うでしょ 映画は舞台劇に少しよった感じの大きな芝居で、テレビドラマは自然に近い小さい芝居をするじゃん それは映画はたったの2時間でストーリー以外にもたくさんの背景を観せなきゃならないからしかたがないんだ だけどHERO劇場版はドラマのスペシャルと変わらないから、みんなテレビの芝居をしてたもんね テレビの自然な芝居だしとってもリラックスして見れるし、始まったらすぐに「HEROの部屋」がバカっと開いて中に飛び込んで行けたもん でも、こういう映画の作り方って狡いっちゃぁ狡いんよね 『相棒』も『踊る大捜査線』もそうだけど、当たらない訳が無いもんなぁ っにしても監督の鈴木雅之さんは乗りに乗ってるよ この『HERO』を作り終わった直後の仕事が『鹿男あをによし』だったそうなんよ 『鹿男~』は僕を夢中にさせてくれたもんなぁ で、『HERO』を観たら綾瀬はるかさんや児玉清さんが出てるのをあらためて思い出した 綾瀬はるか=藤原先生 児玉清=リチャード この二人のキャスティングがなかったら『鹿男~』もあんなに素敵なドラマにならなかったと思うんよ。 『HERO』→『鹿男~』の流れで決まったキャスティングだと思うし鈴木監督が引っ張って来たに違いない あらためて "鈴木雅之様さま"と思った僕でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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