カテゴリ:劇
これから観る人は読まないでね。
良かったよ~。 今まで観た『相棒』の中で一番良かった! しみじみ良かった。 いやぁ…、こんなん観たことないもんな。 これ観て誰かに言いたくなるのは誰でもかも知れない。 っていうのが、姉貴から 「夕べの相棒、見た?」って書き始めのテンション高いメールが来たんよ。 姉貴からテレビを見て、興奮してメールが来たのなんか初めてだもんな。 出演者はほとんど岸恵子さんと水谷豊さんの2人だけで、まるで舞台の2人芝居みたいだった。 鑑識の米沢さんも出てこないしね。 まっ、フランス馬鹿を何十年もやってる姉気としては、フランス語がたくさん出てきたってのも嬉しかったみたいだけどね。 岸恵子さんは元大学のフランス文学の教授、宇佐美悦子って役なんよね。 岸さんにお似合いの役だよね。 って分かったようなことを書いてるけど、僕は岸さんという女優さんの事は知識としては知ってるけど映画も1本も観たことないんだけどね。 昔イブ・シャンピというフランスの有名な映画監督と結婚してフランス暮らしを長くして後に離婚して日本に帰って来たってぐらいが僕の知識なんだけど、自信はないので気になる人はウィキででも調べてね。 長野県の別荘地が舞台ってのも、僕は好きだったしな。 で、杉下右京は昔学生時代に大学で悦子のフランス文学の講義を受けてた生徒だったんよね。 ところが右京さんは悦子に単位をもらえなかったってんだから、なんか可笑しいよね。 なんせ、あの右京さんだよ。 超優秀な学生だったに決まってるもんな。 冒頭の2人のコーヒーを飲みながらの会話が学生時代の右京さんをなんとなく彷彿させて面白かった。 「あなたほど面倒な学生は居なかったのよ」 「なにしろ僕が唯一落とした単位が先生のフランス文学だったんですからねぇ」 「愛だの恋だの語ってるフランス文学はあなたには不向きでしょ」 さもありなんって感じだよね(^^) この悦子って女性は、自分を裏切った恋人を完全犯罪で殺してしまうんだけど右京さんを呼ぶんよね。 ほっておけば完全犯罪なのに右京さんを呼ぶんよ そして右京さんに自分の犯罪を暴いてもらうんよ。 最後に別荘の前から警察に向かうために車に乗るときのやり取りがまたよかったんだ。 「エスコートを」 「メフシ、アッフィニモ」←フランス語につき意味不明 「こちらこそ。取り損ねていた単位をいただけたのですから」 「単位?ははっ、残念ながら単位はさしあげられないわ」 「はいぃ…? 僕のレポートは赤点でしたか?」 「大~きな減点があったのよ…。私もやっと今気付いたんだけど、私の本心はね、良心の呵責でも罪悪感でもないの。私があなたを呼んだのは誰かに知って欲しかったのよ。私がこんなに愛されたっていうこと、この歳になるまで、生まれて初めて、それも、自分の命を賭けてまでの愛を、私、貰ったのよ。そのことを、たった一人にでも良い、知っていて欲しかったの。あなたったたら、男女の愛に関してはやっぱり落第。うふふふふ」 「そうでしたかぁ…、まいりましょぉか^^」 「そおね^^」 最後のシーンは長野の別荘地の中の一本道を右京さんの運転する車が走って行くんよね。 ほんとに、今までの『相棒』のベスト作品になったよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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