カテゴリ:理科・算数
昨夜のNHKスペシャル!面白かった!
「ポアンカレ予想」という100年間解かれなかった数学の難題を解いたロシア人数学者グレゴリー・ペレリマンって人の話だったんだ でも、数学の難題なんてのをこんな一般人が見るテレビ番組にするのも大変だったろうな。 だって「ポアンカレ予想」を説明しようとしたって、そんなの哲学や宗教みたいな形而上学上の話と一般人にはなんら変わらないもんな(^_^;) だいたい、最初に「ポアンカレ予想」とは何かってことで画面に出てきたのはこんな文章だったんだよ!↓ 「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である」って、なんじゃぁこりゃ!? でね、次に、ある博士がロープを1本使って「ポアンカレ予想」を学生たちに講義する風景が映るんよ。 で、その博士の説明だと、 ロケットにめちゃくちゃ長いロープをくくりつけて宇宙に飛ばして宇宙をぐるっと一周させて地球に帰ってきたときに、そのロープを全部地球にたぐりよせる事が出来たら宇宙は丸いって事なのだそうだ。 「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である」ってのがどうして、ロープをたぐりよせる事が出来たときの宇宙の形の話になるのかはさっぱり分からないけど、なんか面白い(^^ゞ それに物理ではなくて数学の難題が宇宙の形に関わる事ってこともさっぱり意味不明だけど、宗教や哲学の話よりはまだ、ちゃんとそこに存在するものを対象にしてくれてる分、まだイメージしやすいもんね。 でね、そのロープがどこかに引っかかって手繰り寄せることが出来なかったら宇宙は丸く無いのだそうだ。 丸くなかったらどんな形かっていうとドーナツみたいな形とかが考えられるんだって! で、番組は100年ほど前にフランスの数学者アンリ・ポアンカレが「ポアンカレ予想」を言い出してから「ポアンカレ予想」に挑戦した幾多の数学者の運命や、その間の数学の流行とかを交えてペレリマンが「ポアンカレ予想」を証明するところまでをドキュメント映像にしてるんだ。 面白かったのがペレリマンの証明の過程にはエネルギーとか温度とかエントロピーなどという物理の単位が出てきたりしてるんよ。 普通に考えたら宇宙の形を知るんだから、そんなことがあっても当たり前なんだけど、でも、これ「ポアンカレ予想」って数学の難問だんだよ! だから、ペレリマンの証明を聞いた数学者たちはみんな理解できなかったんだってさ。 ペレリマンの証明の検証は何人もの数学者のチームによって2年かけて正しい事が認められたそうだ。 このペレリマンはこの「ポアンカレ予想」の証明で数学界で一番の賞のフィールズ賞を受賞するんだけど、ペレリマンは受賞を辞退して賞金も要らないと言って失踪してしまうんだ。 数学者の頭の中って、きっとややこしいんだろうな。 「ポアンカレ予想」を証明したんだから心晴れ晴れになると思うのに、失踪してしまうなんてね…(^_^;) 「ポアンカレ予想」の証明って、もしかしたら悪魔に魂を売らなきゃ達成できなかったのかも知れないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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