カテゴリ:車
名神高速道路の下りを京都から大阪に入って来ると長~い真っ直ぐの下り坂があるんよ。
ほら、秀吉が明智光秀をやっつけに行ったときとか、よく歴史にでてくる「天王山」から西に下がっていくところ! 天下分け目の代名詞になってる、あの有名な「天王山」を過ぎたところで、ぐんぐん下りが続いてるんよ。 でね、その部分なんだけど、昔、名神がまだ2車線だった頃は、あの部分はジェットコースターみたいで夜なんかずっと向こうのほうの車のテールランプまで赤い筋になって見えててとても奇麗だったんだ。 だけど名神が3車線になってからは、すこしもジェットコースターみたいでなくなってしまって、たいした下り坂でもないように見えるんだ。
誰か、どうしてジェットコースターみたいでなくなってしまったのか、この謎の理由を知ってる人、居ないかなぁ? 名神を走るたびにこの謎が頭に浮かんで不思議に思う…。 昔に読んだ小松左京さんの『こちら日本』という小説のなかに、この部分をジェットコースターと表現してる部分があるんだ。 昔に読んだ本なので、うろ覚えなんだけどどんなだったかちょっと書くね。 ある日、世界中から、ほとんどの人間が消滅してしまう。 大阪で一人きりになった中年男性が大阪の「中の島」の朝日新聞本社にこもって、どこかに人間が残ってないか必死で連絡をしまくって探すんだ。 そんな時、東京にいてる若い女性から連絡が入るんだ。 その子はバイクが好きな子で、とにかく大阪におじさんを一人見つけたのが嬉しくて、今すぐバイクで大阪に向かうって言って出発するんよ。 で、静岡を過ぎた!名古屋を過ぎた!琵琶湖を過ぎた!って連絡を入れながら来るんだけど、東名高速も名神高速も路上には車がいっぱいあって、その女の子は何度も転んだりしながらぼろぼろになりながらも大阪を目指すんだ。 で、京都に来た女の子に ”もうすぐ大阪だよ!がんばれっ!”って男は勇気づける。 ”トンネルを抜けたら大阪だ!” ”ジェットコースターのような坂を下りて、半分透けてるようなトンネルを抜けたら大阪の豊中インターだよ!”って説明するんだ。 女の子はジェットコースターのような下り坂にさしかかり ”やったぁ!もうすぐ人間に会える!”って最後の力をふりしぼるんだ。 けっこう感動もののシーンなのに、今はそのジェットコースターがなくなってしまったんだからリアリティがないんよね(>_<) どうして無くなったんだろう? まさか山を削りとったりしないだろうしね…。 ちなみに、この部分の京都向きの登りレーンは今も昔もジェットコースターのようではないんだけど、昔、あれは夢だったのか?って思えるシーンを見た。 その部分は昔名神が2車線の頃も登坂車線を設けてあったので3車線あった。 僕はまだ子供で助手席に乗ってて車は真ん中のレーンを走ってた。 その時、左の登坂車線をなんかペシャンコのパトカーがサイレンを鳴らして駆け上って行ったんだ。 ”なんだ?あれっ!?”って思ったら、それはポルシェ911のパトカーだったんだ! なんせ登坂車線なぐらいだから急な登りなのに、その黒白ツートンのポルシェは信じられないほどの加速をし続けて坂の向こうに消えて行った。 あとにも先にも、ポルシェのパトカーなんかあの時一度見ただけなんだ! あれは幻だったのかもしれないなって、ずっともやもやしてる…。 「名神高速道路をポルシェのパトカーがかって走っていた」という事を知ってる人がいたら教えてほしい…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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