テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:社会科(地理・歴史)
天上の虹(全6巻セット) 読み終わったわけじゃないんだけど、最終巻の6巻ももう残り100ぺージを切っちゃったんで、続きを注文した。 Riannaさんに、続きはmimiKC14巻から20巻だと教えていただいたので慌ててその7冊を注文した。 もっと早く注文しとけばよかった(^_^;) もうすぐ読み終ってしまうよ~(>_<) 大津皇子が謀反の疑いで自害させられ、弟が罪人になってしまったので大伯皇女(おおくのひめみこ)も斉王の資格を失って明日香に帰って来ちゃった。 そもそも僕が『天上の虹』を読むきっかけになったのはNHKの番組で里中満智子さんが二上山を見ながら大伯皇女の歌のことを語ってくれた事がきっかけだったんだ。 それは、もう大津の居ない都に帰って来て大伯皇女が二上山を見上げて詠んだ歌なんだ。 うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟(いろせ)と我が見む (この世に生きる人間であるわたしは 明日から二上山を弟と思って見ることでしょう) 大伯皇女はこの時26歳で、この後15年生きて41歳の生涯をとじるんだけど、大伯皇女はこの歌を最後に歌を詠んでないんだって。 今、また、このNHKの番組「万葉 こころのたび~悲劇の皇子と姉を追って~」という番組をビデオで見直した。 前に見たときは気が付かなかったんだけど、番組内で里中さんの『天上の虹』の中のページも映しながら大津皇子の心情を語ってた。 『天上の虹』を読んでから見ると、前にも増して心にしみる番組だった。 大津皇子の自害した場所「磐余の池(いわれのいけ)」跡でも語ってくれてる。 ももづたふ 磐余の池に鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ (磐余の池で鳴いている鴨を 今日かぎりの見おさめに わたしは死んでゆく) 橿原市のこの場所「磐余の池跡」も行ってみたい。 大津の葬られてる二上山には去年の6月に登ってお墓にお参りをしたけど、また行きたいなぁ。 でね、この本を読んで行ってみたいって一番思ったところが十市皇女(とおちのひめみこ)の葬られた場所なんだ。 十市皇女は子供の頃から武市皇子と恋仲だったのに、十市は大友皇子と結婚させられ、大友が死んでも武市と一緒になるのを大海人から先に先に延ばされとうとう死んでしまう、めちゃくちゃ可哀そうな人なんだ。 この本にはたくさんのやりきれない悲しい出来事があるけど十市の死ほどやりきれない事はなかったもんな。 父親が天武天皇(大海人皇子)で、母親は天皇が生涯で一番愛した額田王(ぬかたのおおきみ)だってのに、どうしてこんなに悲しい人生をおくらなきゃならなかったんだよ! その十市皇女が葬られた場所は「赤穂の地」という事しか分からなくて今のどこにあたるのかは分からないのだそうだ。 だけどね、ネットで調べたら「比賣神社」というところが十市皇女の葬られた場所だろうということで、今はそこに祭られてるんだって。 で、その場所の写真を見つけたんだけど、なんと僕はそこに去年の10月に行っており、ほんの20~30mほど離れたところの写真を撮ってた事が分かったんだ。 ”確かにそうだ”という確信を持つまでには別の写真を見なければならなかったんだけど、ちょっと面白いから載せるね。 上の写真が僕の撮った写真で、下の写真が十市皇女の祭られてる「比賣神社」なんだけど、真ん中の写真を介して見ると同じ場所なのが分かるんだ。
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