カテゴリ:社会科(地理・歴史)
太安万侶(おおのやすまろ)があの悲劇の皇子・大津皇子(おおつのみこ)の子供!?(@_@)
ひやぁ~! 感動してしまって、僕はワナワナと震えてしまったよ! って、これは里中真智子さんの『天上の虹』20巻56章・安万侶に出てきた話で、里中さんの説なんだよね。 里中さんはあとがきに 「あくまでもわたしの推理です」と書いてるけど、こういうビックリを書いてくれるのは嬉しいよ*^-^* その登場のさせかたがまた憎いんよ! なんとなく”大津皇子の子供…?”みたいなことを匂わすんだけど ”あれっ?大津皇子に子供なんか居なかったよなぁ…”って、本を閉じてしばし考えてしまったんだ。 で、大津皇子が、伊勢で斉王になってる姉の大伯皇女を訪ねた帰りに山の民の娘と会ったことを思い出して、ハタっと気がついた時の嬉しかったことっていやぁなかったよ!^-^♪ 大津皇子が自害させられてしまって、明日香に戻った大伯皇女は生きる気力をすっかりなくしてしまってたところに、あの山の民の娘が大津の子供を身ごもったことを知らせにやって来て、それを聞いた大伯は、また生きてみよう!いつか大津の子供に会えるのなら生きようって思ったんだよなぁ…。 しかしまぁ、その大津の子供を太安万侶として登場させるなんて、なんてニクイ事を仕込んでくれるんだろう! こうなっちゃうと、あの嫌らしい藤原ふひとが編集に大きく関わった「日本書紀」よりも、太安万侶の「古事記」のファンになろうと思った僕でした。 なぁんちゃって、「記紀」の違いすら全然知らない僕なんだけどね(^^ゞ 『天上の虹』は里中真智子さんがもう30年も書き続けてられる里中さんのライフワークなんよね。 そのうちで一番新しいのが、もう2年前に出てたみたいなんだけど、それがこの安万侶の出てくる20巻だったんだよね。 だから、里中さんが30年に渡って書き続けてられる物をほんのひと月半ぐらいで僕は読んでしまったんだ。 そんな僕が言えた義理じゃぁないんだけど、多分最終巻になると思う21巻を早く出して欲しいよぉ! 30年も前から描いてらっしゃるのに、僕はついこのあいだ里中さんの出てらっしゃるNHKの番組で『天上の虹』という漫画がもうすぐ最終回を迎えるって話を聞いて、この漫画の存在を知り読みたくなったんだ。 読んでみて、7世紀のこの国を治めていた大和朝廷とその周辺の人たちの息吹をを生々しく感じることができた。 嫌いな奴も出来たし、やり切れない事件もいっぱいあったけど、一生懸命必死に生きたたくさんの人の生き様にいっぱい感動した。 飛鳥の時代の人たちが実際にどんな事を思いどんな風に生きたかってイメージしにくいでしょ。 平安以降って、たくさんの絵画や記述が残ってて、たくさんの小説や映画にもなってて、なんとなくのイメージってあるじゃん。 だけど、例えば明日香のお姫様が団扇みたいなのを持ってる姿なんか見たことないもんな。
20巻まで読んで薬師寺にどうしても近いうちに行きたいと思うようになってる。 薬師寺は大海人(天武天皇)が讃良(持統天皇)の病気治癒のために建てたもので東塔は当時のまま1300年以上も間建ち続けてるそうなんだ。 19巻のあとがきに里中さんが「薬師寺について」という2ページの漫画を描いてられる。 里中さんがそこに書いてられる一文にはそそられてしまった↓
テレビでは見たことがあるけど、あの薬師寺の東塔西塔はめちゃくちゃかっこいいもんな! それに地震にも強い木組みの構造を持ってて、とても優れた建築技術でもって建てられてるんだって! あのね、僕が持ったただのイメージなんだけど、あの薬師寺の塔や金堂のでかさとかっこよさを見るとね、あの時代の大和朝廷が治めてた日本って国は充分に成熟した国家だったように感じるんだ。 実際には、まだ律令制度も完全じゃなかったみたいだけど、意識も力ももう充分にあったんだろうな、って…。 きっと、実際に薬師寺に行ってみたら、さらにあの時代を偉大な時代に感じるのじゃないかと思うんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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