テーマ:本のある暮らし(3313)
カテゴリ:本
著者: 里中満智子 『長屋王残照記(1)』 中公文庫コミック版
「長屋王の変」って知らなんだ。 古代においてはとっても有名な事件なんだよな。 この『長屋王残照記』を読んで、初めてこの「長屋王の変」の事を知ったというおめでたい僕にとって、この『長屋王残照記』のつらい結末には随分落ちてしまったよ。 そんなんだから読み終わってからも、だいぶと記事を書く気も起らなかったんだよな。 今は『天上の虹』の再読をしてて8巻まで読んでるんだけど『長屋王残照記』は再読する気が起こらないんだよな。 ↓このコミックの14巻からが文庫版6巻の続きになる。 天上の虹(14) 辛すぎて読めないよ(>_<) それに吉備皇女や子供たちまで死んじゃうなんて本当に悲しい事件だよ。 藤原鎌足から藤原不比等、そして四兄弟へと、こんなえげつない藤原氏の物語を全然知らなかったよ(>_<) だいたいさぁ、『天上の虹』の最後の方では、子供の頃の吉備皇女と氷高皇女の美人姉妹が出てきて、とても楽しそうだったしさぁ。 長屋王に恋しちゃう吉備皇女はとっても可愛かった。 それがさぁ、こんな結末が待ってるなんて知らなかったもんな(^_^;) で、この長屋王について、少し調べたら1986年から989年にかけて長屋王邸が発見され5万点もの木簡が土の中から出てきたのだそうだ。 今は、その5万点の木簡の調査がすべて終わってるのか知らないけど、当時のことを知る事の出来る資料の『続日本紀』と矛盾するような事も分かってきてるらしい。 つまりね長屋王は皇位継承権があったのに、『続日本紀』ではなかったかのように編纂されてる、みたいな感じがあるらしい。 里中さんのあとがきに書いてあるんだけど、『続日本紀』は藤原四兄弟の次の世代の者たちが編纂してるってんだから、どうせ嘘ばっかなんだろうね。 藤原氏ってどんだけぇ!、やねん(>_<) 平城京の長屋王邸のあった場所は今はイトーヨーカドーが建ってるらしいんだけど、去年の10月にイトーヨーカドーの前を歩いて素通りしてしまってるよ。 ただ、現在はイトーヨーカドーの敷地の一角に記念碑が建ってるだけなんだって(^_^;) 記念碑が建ってるだけでも長屋王が最後を迎えたところなんだから、やっぱ手だけでも合わせて来たいな。 で、藤原氏の興福寺には行かないぞ! 今はぽっけのびすけっとさんに教えてもらった『美貌の女帝』を読んでるんだけど、読む前から美貌といえば氷高皇女かと思ったら、やっぱ氷高だった(^^♪ 著者: 永井路子 『美貌の女帝』 文春文庫 これを読んでたら蘇我倉山田石川麻呂の山田寺には行きたいなと思って調べてみたら、今は山田寺跡しかないみたい。 明治時代初期の廃仏毀釈の際に廃寺になってるんだって。 くっそぉ~!(>_<) 藤原氏の興福寺はあんなに立派に1300年も立ち続けてるってのになぁ…。 ちなみに今日また里中さんの『女帝の手記 孝謙・称徳天皇物語』全4巻を注文してしまった♪ 女帝の手記(4) まだ、もう少し里中歴史ワールドで遊べるみたいだよ!(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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