カテゴリ:社会科(地理・歴史)
大伯皇女(おおくのひめみこ)というのを、どういうふうに説明しようかと思ったけど、長くなりそうなのでウィキペディアから転載するね。
天武天皇皇女。母は天智天皇皇女の大田皇女(持統天皇の同母姉にあたる)。伊勢斎宮。大津皇子の同母姉。 ↑って、これじゃぁ味も素気もないんだけど、まぁ、そういうことなんだ(^_^;) でね、昨日書いた紫雲出山の記事で北東方向を見てるときに ”この先の岡山県側の海で大伯皇女(おおくのひめみこ)生まれたんだよな”って思ったんだ。 で、本当にそうなのか帰ってから大伯皇女の生まれたところは正確にはどのあたりなのかを調べてみた。 日本書紀によると 巻第二十六・斉明天皇・西征と天皇崩御 七年春一月六日、天皇の船は西に向って、航路についた。八日、船は大伯の海(岡山県邑久の海)についたとき、大田姫皇女(中大兄の子で、大海人皇子の妃)が女子を生んだ。それでこの子を大伯姫皇女と名づけた。 となってる。 で、この大伯の海(岡山県邑久の海)がどこだってことなんだけど、 和名抄によると 大伯海(おおくのうみ)は備前国邑久郡(おくぐん)の前にひろがる海である。 ということなんよ。 この備前国邑久郡は、岡山県邑久郡のことなんだけど、この邑久郡がまた平成の大合併で2004年10月をもって消滅してるんだ。 で、この旧邑久郡は牛窓町・邑久町・長船町があったのだけど、現在は合併して瀬戸内市になってる。 またしても古代の地名が消滅してたよ(>_<) この邑久郡の読み方は「おくぐん」「おおくのこおり」「おくのこおり」などがあるらしいんだけど、一番古いのは「おおくのこおり」だと思う。 書き方は、大伯皇女の生まれた当時は大宝律令より前だから、まだ「郡」の字は使われておらず「評」を使ってたはずだから「邑久評(おおくのこおり)」だったと思う。 しかしまぁ、また1300年も続いた地名を消滅させたなんてひどいよな。 邑久郡だから大伯皇女の生まれたところだってのは、分かりやすいのに、瀬戸内市じゃぁな~んにも分からないもんな。 もう過去の地名だから「郡」まで含めて固有名詞として「邑久郡市」って市名にしたら、めちゃくちゃ分かりやすいと思うんだけど、ダメ? 元の「郡」全体が可もなく不可もなくそのまま「市」になってるんだから、とても分かりやすいじゃん! でね、僕が紫雲出山から見た海の先は岡山県倉敷市あたりだから、瀬戸内市よりはずっと西のほうで大伯皇女の生まれたところからは遠かったってのが分かった。
歴史上の場所を探して調べると、いろいろ書いてあるんだけど、平成の大合併でたいがい地名が変わってしまってて難儀するよ(^_^;) 今もアクティブな文献だったら、新しい地名に書き換えられてるんだけど、少し古い文献だともう分からないもんね。 でね、僕思ったんだけど、古いカーナビは捨てたらダメだね! 動きは遅いし不便だけど、古いカーナビのほうが、歴史上のポイントを見つけてくれる可能性が高いかもしれない。 「飛鳥時代のカーナビ」とか「奈良時代のカーナビ」が、もしも売ってたら買うのになぁ…。 ”壬申の乱”と入力したら近江京から明日香から吉野までパっとルートを示してくれたら、めちゃ嬉しいもんね♪ 僕は興味がないからいらないけど「戦国時代のカーナビ」なんかがあったら飛ぶように売れるんじゃないだろうか! まてよ…、ハードは換える必要はないし、要は地図ソフトとアルゴリズムだけその時代の物を作ってもらえれば良いんよね。 そうすると、設定年を入力するだけで、その当時の道を表示してくれるような地図ソフトを作ってくれたら全時代をカバーしたカーナビも可能だよな。 技術的には簡単だろうけど、まぁ、そんな夢みたいな物は作ってはくれないだろうな。 だけど、せめて平成の大合併以前の地図データも入ってるカーナビがあれば良いのにな…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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