カテゴリ:本
えらい本を読んでしまったよ…(^_^;) だって、この本えげつない本だし、ブログに書きたいんだけど、どう書いていいものやら途方にくれてるんよね(>_<) つまりね、この本めちゃくちゃ面白いんだけど、僕みたく中途半端に古代史が好きだったり邪馬台国に夢中になった過去を持つ者にとっては、ものすごい悪書かも知れないって思ってしまうんだ。 魏志倭人伝なんか昔(20年ほど前)に幾度となく読んでるから、どんな一文も多少なりは記憶があるんよね。 そんなんだから、魏志倭人伝からの引用があるとなんとなく覚えてるし、それについてのちょっと説得力のあるオモロイ解釈があるとコロっと信じてしまう(^_^;) で、そんなのを何度か繰り返してるうちに、あれよあれよといううちに、とんでもない世界に連れていかれてしまうんよね。 これ、しっかりとした知識のある人が読んだら、単なる「トンデモ本」で歯牙にもかけないような本なのかも知れない。 逆に、何にも知らない人が読んだら、めちゃオモロイ歴史推理物として楽しめると思う。 だけど、中途半端な人には、けったいな事をホントの事のように思ってしまう危ない本かも知れないよ(^^ゞ ネタバレになるから、本の中にどんな風に書いてあったかは書かないけど、特に僕がガビョ~ン!っと恐れ入ってしまったのは ・「神武東遷」の物語って、いったいなんだって感じだったのが、めちゃくちゃ必然性のある物語として語られてて、めっちゃ感心したな。 ・福岡県の「平原遺跡(ひらばるいせき)」と奈良県桜井市の「檜原神社(ひばらじんじゃ)」がつながった時はガビョ~ン!っと目が飛び出しちゃったよ!! 「檜原神社」というのは箸墓古墳のすぐ東にあって、大神神社(おおみわじんじゃ)の摂社で天照大神が伊勢神宮に移される前にはこの檜原神社に祭られてたという歴史があり「元伊勢」と呼ばれてるんよ。 この檜原神社が大神神社から少し離れており箸墓古墳に近い事の説明が、またオツなんよ!(書かないけど…) 「平原遺跡」から出土した銅鏡の数と大きさは世界一だし、その銅鏡は伊勢神宮の「八咫の鏡」と類似の鏡だって説もあるんよね。 で、その「八咫の鏡」の伊勢神宮と平原遺跡を倭迸迸日百襲姫(やまとととひももそひめ)の箸墓と檜原神社を介して繋いでしまうんだもん嬉しくなってしまう(^^♪ とにかくねぇ、出雲と北九州と纏向と伊勢と壱岐・対馬と朝鮮半島とシナが有機的に絡み合って、なんにも知識の無い人には、超オモロイ歴史スペクタクル小説になってると思う。 だけど、僕みたいに纏向ファンで箸墓ファンみたいな者には悪書かもなぁ…。 なんだか、トンデモ説と普通の説との境界が分からなくなってしまったもん(^_^;) あっ、それと宇佐神宮の意味付けも感動しちゃった! 孝謙天皇のときだったか称徳天皇のときだったか忘れたけど、道鏡を天皇にするための御神託を大分の宇佐神宮にお伺いをたてるってのがあったじゃない! あんなのも、あまり深く考えたことが無かったんだけど、あれって宇佐神宮って天皇よりも偉くて宇佐が「うん」と言わなかったら天皇も好きなことを出来ないってことだよね。 その辺の事をちゃんと説明されてたのも、とっても感動してしまったよ!(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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