テーマ:本のある暮らし(3286)
カテゴリ:本
読み終わってからもうだいぶと経つんだけど、僕をめちゃくちゃ興奮させてくれた本だし、やっぱ書いとかなきゃね。 1年ほど前に『崇徳伝説殺人事件』を読んで一度は大嫌いになった光彦なんだけど、本屋さんの平台に積んであったこの本からオーラが立ち上ってて、読んじまったんよね(^^ゞ でも、なんだね、光彦って、てゆうか内田康夫さんって神社とか天皇家とか神道が好きなんだろうな。 今までにも、天皇がらみの歴史、斎王とか和宮とか崇徳天皇とか後鳥羽天皇とかの事をいっぱい教えてくれた。 それに、巫女さんとか神主さんまで殺人事件の被害者にしちゃったりして、神罰が下らないかと心配しちゃうよ(^^ゞ で、今回読んだ『神苦楽島(かぐらじま)(上・下巻)』なんだけど、今までに光彦に教えてもらった事の中でも、僕を一等夢中にさせてしまった「太陽の道」の事を教えてくれたんだ! 「太陽の道」の事は、もう何回か書いてるんだけど、北緯34度32分上の東西のライン上の伊勢湾から淡路島までに、神社や遺跡がたくさんあるって事なんだ。 今はやりのパワースポットもいっぱいある。 本のストーリーは書けないけど「太陽の道」を上手に絡めてくれてるんよね(^^) もう読んでる途中から地図ばっか見てたよ。 こりゃぁ、すげぇ!って、もう、わくわくしたな。 これで、殺人事件さえ起こらなければ、もっと素敵な本になるのになぁ…。 だけど、ミステリー作家が書く本なんだから仕方ないわな(^^ゞ で、この本の冒頭でね、光彦が事件に関わる事になるエライ目に会うのが秋葉原なんだけどね、光彦が秋葉原に行った理由が面白いんよ。 書かないけど…(^^ゞ ヒントは、光彦は秋葉原に何かを買いに行くんだけど、その何かとは今日日誰でも持ってるもんだけど母親の雪江未亡人の厳命によって今まで持てなかった物。 分かる人には分かるだろうけど、いよいよ光彦もあれを持ったんだよ!(^。^) でね、この本を「太陽の道」の事を姉貴に話したら、ちょっと悔しい事を言われてしまったんだ。 「太陽の道」の東の端は伊勢湾に浮かぶ神島と言う島なんだけど、その事を姉貴に言うと ”神島って三島由紀夫の『潮騒』の舞台やった島とちょうのん?” って言われたんだ。 『潮騒』は、僕も何十年か前に読んだと思うけど ”へっ、そうなん?” って、びっくりしてしまった。 勢い込んで話した事なのに、聞いたほうが、よけいに知ってたりすると恥かしかったりするじゃない…(^_^;) ”くっそう…(>_<)” と思って、すぐに『潮騒』を買ってきて読んだ。 ”三島由紀夫って、こんなほのぼの恋愛小説を書く人だったっけ!?” フセンも貼らずに、一気に読んでしまったよ。 『潮騒』の舞台は歌島という島なんだけど、島名だけが違うだけで、神社や灯台や、登場する全てが位置関係も含めて、そっくり神島をモデルにしてるって事だった。 でね、『神苦楽島』では「太陽の道」の事が語られてるので、「太陽の道」を初めて世に紹介した水谷慶一という人の事も書いてる。 この水谷慶一さんは、30年前に「太陽の道」の事を精査してテレビ番組にしてしまったNHKプロデューサーなんだって。 その水谷慶一さんが「太陽の道」の事を書いた『知られざる古代 謎の北緯三四度三二分をゆく』という本がある事が分かったのでネットで購入して読んだ。 この本は四六判ハードカバーで324ページという、まぁ、普通の量の本なんだけど、読み終わるのに、めっちゃ時間がかかった。 理解するのに何度も読み返す必要のある部分がいっぱいあったからなぁ。 この本、もう驚くべき本でね、三島由紀夫が『潮騒』で書いた神島の事も、実際の取材と写真でいっぱい紹介してはった。 神島の八代神社で行われるゲーター祭りの事なんか、びっくりした! これは、旅行案内に書いてある神島のゲーター祭りの解説↓ 元旦の未明に行われる八代神社の神事で、夜明け前にグミの木で太陽をかたどった直径2m程の白い輪(アワ)を島中の男たちが竹で刺し上げ、落とします。 「天に二つの日輪なく、地に二皇あるときは世に災いを招く、若し日輪二つあるときは、神に誓って偽りの日輪は是の如く突き落とす」と、邪悪を払い、無事平穏な新しい年の日の出を迎える願いを込めた戦いの祭りです。 【県指定文化財】 ※昭和52年3月28日指定 これね、何がびっくりしたかというと「太陽の道」の東の端、伊勢湾の神島で太陽の祭りをやってるって事なんだ。 この一点だけを取っても「太陽の道」の事を信じても良いと、僕なんかは思ってしまったな。 だけど『潮騒』にも、この八代神社が出てきたのに、ゲーター祭りの事が書いてなかったのを不思議に思って、『潮騒』を読み返したら『潮騒』は春から秋にかけての物語だったので元旦の祭りであるゲーター祭りの事は書かれてなかったみたいだな。 でも、この「太陽の道」、僕は今頃知ったんだけど、30年も前に紹介されてるわけで、古代史ファンならみんな知ってはるようなんだよね(^_^;) でね、ネット上には「レイライン」なんて名前でよく出て来る。 でも「レイライン」なんて”光の線”やんか!(>_<) 誰が、こんな名前をつけたのか知らないけど、これじゃぁ、この「太陽の道」の本質をちっとも表してないように思うんだけどな…。 まっ、異常なほどの英語嫌いで、欧米嫌いで、キリスト教文明嫌いの僕だから、よけいに嫌な感じをもってしまうのかも知れないけど、あぁ、ヤダヤダ(>_<) 情報を取るためにレイラインで検索したりもするけど、僕はレイラインなんてヤナ言葉は、この記事を最後に使わないようにしよぉっと!(^。^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|
|