テーマ:本のある暮らし(3285)
カテゴリ:本
10日ほど前に、読んだ浅見光彦シリーズは読書感想文を書いておかなきゃ分からなくなる、って書いたんだけど、気がついたら、あれから
・砂冥宮 ・鯨の哭く海 ・イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2
の、3冊も読んでしまったんだな、これが…(^_^;) で、2冊前に読んだ本とか、3冊前に読んだ本とかって、なんか感想文書くったってテンション上がらないんよね。 でね、感想文なんて、大層な物を書こうと思うから、なんだか筆が進まないってのがあるし、ようはブログに軽いメモみたいなのを残しておいたら良いんだ、って気がついたんよ(^。^) 『砂冥宮』は好きな話やったなぁ…。 おじいちゃんやおばあちゃんにも、昔、命を燃やすような光り輝くような青春があり、それが社会に対する正義感とかだったりしたってのが、光彦がうろうろするなかでじんわりじんわり見えて来るってのが、なんか読んでてわくわくしたな。 『鯨の哭く海』も読んで良かったって思う。 捕鯨問題って、軽々しく語れるようなもんやないって認識を持てたもんな。 ”人の国の食文化にいちゃもんをつけるな!” みたいなスタンスの発言が好きだったけど、そんな単純なもんじゃないんやって事を感じる事が出来たような気がした。 『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2』は、ほんま味わい深い本やった! だいたい、この『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2』はタイトルからも日本の話じゃないし、あんまり興味なかったんよね。 僕、キリスト教文明のこけおどし文明好きやないし、そんなだからヨーロッパに対する興味が普通の日本人に比べて異常に低いんよね。 でね、この本、もろにキリストがメインにくるような話なんよ。 クリスチャンには罰あたりな話かも知れないけど、ばりばり日本の神様が好きな僕には、逆に気楽に読めて良かったのかもしれないな(^^ゞ この本は『貴賓室の怪人「飛鳥」編』の続編になってて、豪華客船「飛鳥」で光彦が世界一周をするって話なんだ。 日本にしか興味のない僕だから『貴賓室の怪人「飛鳥」編』も、このあいだやっと読んで、その続編だから『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2』も読んだって感じなんだけど面白かったぁ! この頃は、古本屋さんで、なるべく帯付き初版本を買うんだけど、『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2』は文庫本しかなかったので文庫本で読んだんだ。 でね、文庫本って解説があるんよね。 僕、解説ってあんまり読まないんよ。 っていうのが、自分が読んだ自分だけの思いが、どこぞの誰かのけったいな解説に引っ張られたりして歪められたりしないかと思っちゃうんだ(^_^;) だけど、『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2』の解説は、物語に関係ない本の楽しみ方みたいなのを書いてはって面白かった。 「ヴィラ・オルシーニ」というイタリアのトスカーナ地方にあるホテルが舞台なんだけど、この解説を書いた人は『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2』を読む前と読んだ後との二度「ヴィラ・オルシーニ」を訪れてはるんだって! めっちゃ贅沢な話だけど、それは、とてもエキサイティングな事だったと思うもん! 僕は浅見光彦シリーズの『箸墓幻想』を読んでから、当麻寺、二上山、橿原考古学研究所、箸墓、初瀬ダムと廻って来て、それから『箸墓幻想』を再読したけど、それってエキサイティングやったもんな♪ この解説文の最後のほうに、こんな事が書いてあった↓ 内田ミステリーの舞台を訪ねて歩くといっても、私たちでは世界各地はついて歩けない。 だが、ポイントを絞った海外旅行は可能だろう。 それは、とっても味わい深い旅になるのではないだろうか。 海外が無理なら、国内の舞台巡りでもまだまだ充分に楽しめる。 (角川文庫 イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2 解説より) 僕は、はなから海外は興味がないし、「海外が無理」なんて感覚じゃぁなくて、近くでいっぱい楽しめてラッキーだよ♪ 『砂冥宮』の石川県内灘町とか、『鯨の哭く海』の和歌山県太地町とか、日本中に訪れてみたい場所が増えて行くのは楽しいかぎりだな(^^♪ それと『イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2』には、20歳のときの浅見陽一郎(刑事局長をしてる光彦の兄貴)が、中古のアルファロメオを駆ってヨーロッパを旅する話が出てきたりして楽しかったなぁ。 なんか、浅見陽一郎が白洲次郎とダブったりしたよ(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月26日 18時31分04秒
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