テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
心が躍ったぁ! わなないたぁ! ドキドキしたぁ! めっちゃ笑った! 小説を読んで、こんなに声に出して笑ったことってあったやろか?(^^ゞ 面白かったなぁ! ウルウルするところもいぱいあったし、テンションあがりっぱなしの本やったわ! この本は『疾風ガール』の続編でね、『疾風ガール』を読んで超面白くて、その本の解説を読むと『ガール・ミーツ・ガール』という続編があると書いてあってね、そんなん直ぐに読みたいやん! でぇ、翌日、すぐに買って読んだってわけ。 主人公夏美は19歳のデビュー直前のロックギタリスト! 本は、この夏美の一人称の部分と、そのマネージャーで29歳の祐司目線の三人称の部分が交互に出てくる形になってる。 そんなだから、夏美目線の部分と祐司目線の部分の両方で書きこまれてる部分もあったりして面白い。 だって超まじめの祐司と爆裂娘の夏美の世界の見え方は、やっぱめちゃ違うわけで面白い♪ 先がどうなるのかって興味がでかくなるばかりで本閉じる事が出来なくて、ジェットコースターのように一気に読み切ってしまった! だれるところが全くなかったよ。 本のオープニングは、デビュー曲についての大事な打ち合わせがあるのにも関わらず、自分ちで愛器のギブソン・レスポール・ジュニア・Wカッタウェイモデル・チェリーレッドを弾きながら爆睡してしまって起きてこない夏美をマネージャーの祐司とサブマネージャーの17歳の真緒が起こしに行くシーンで、なんて事はないけど笑えるシーンで、そんな感じの軽い導入部なんだけど、そのあとが、もうノンストップのジェットコースターなんだ!! 夏美の愛器、楽天でも売ってた↓ ↑実はこの写真を載せたかったって事だけで、この記事を書いてるみたいなところもあるねんな(^^ゞ 本にすぐに影響されてしまう僕やから、今、このジュニアがめちゃくちゃ欲しくなってるねん! やっぱ、あのキュイーンってチョ―キングはクラシックギターやフォークギターではでけへんもんなぁ…(^_^;) ロックはやっぱエレキやし、エレキはチェリーレッドのジュニアしかないっしょぉ! チェリーレッドのジュニアが欲しい~~!!(>_<) その打ち合わせで、初顔合わせの音楽プロデューサーの方針にぶち切れてしまって、 「違うだろうがッ」って喧嘩売って会議室を飛び出してからというもの、もう ”この先、どうなんねん?どうなんねん?どうなんねぇ~ん!?” って、思いがずっと持続して、っていうか増大していって、ひたすらページを繰って最終ページまで行ってしまったわけよ(^^♪ なんやろね?このスピード感! 誉田哲也さんって人が、超上手な作家さんやねんやろね! それと中途半端に音楽を好きな僕だから、はまったって事もあるんだろうな…。 前作の『疾風ガール』で夏美が祐司に作曲についての話をするシーンがある。 「(前略)あんた分かる? 曲ってどうやって作ったらいいか」 祐司にも、作曲の経験くらいはある。 「そりゃ、ギターのリフ考えたり、コード進行からメロディ作ったり、セッションの中からアイディアが出て来たり、いろいろあるだろうけど」 (このあとの3行の用語説明は省略) 「ちっちっち、しろーと、しろーと」 ピンと立った夏美の人差し指が視界の端で振れる。 「……んじゃあ、なんだよ」 (光文社文庫 疾風ガール 誉田哲也著より) ってな、会話から始まって、夏美の作曲論みたいな話が3ページほど続く。 印象ではなくて数学的科学的なんて言葉を使い、弱拍強拍の話、メロディのシンコペーションの話、そんなのをアマチュアとプロの違いを語るんよ。 なんか、感心してしまったし…。 その前に書かれてた、夏美がギターを始めたきっかけってのが、またおつでね、 バイオリンとピアノを小さい頃からやってた夏美にとっては、フレットがあって半音づつきっちり音の出るギターはバイオリンとピアノを同時に弾くようなものだと気がついたんだってさ。 これ面白かったなぁ! 打弦楽器のピアノはデジタルで、弦楽器のバイオリンはアナログだけど、ギターは弦楽器なのにデジタルやって事やよね。 しやけど、よく考えたら、ギターの弾き方にチョ―キングなんてものを発明したやつがおるから、せっかくデジタルになってたギターが、またアナログ弦楽器に逆戻りしてもうてるんやよね。 誰やねんやろ…? チョ―キングなんて弾き方を発明したやつ…。 とか、『ガール・ミーツ・ガール』で、夏美が、その音に惚れてしまうピアニスト・ガクのピアノについての表現が、また具体的でオモロイねん。 コードのルートや三音や五音の事をもちだしたり、センブンス、ナインス、サスフォー、アッドナインなんてテンションの話ももち出して、そのピアノスタイルを説明し、そういうスタイルになった理由をロマンチックに推測したりするねん。 それとね、夏美の着メロ『紫の煙』なんだよ! 渋すぎる! ギタリストや言うたかて19歳やで! ジミヘンを着メロにしてるなんて、嬉しすぎるやないかぁ!(^^♪ しやけど、こんなん読んだら、またバンドやりたくなったなぁ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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