テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
アフィリの画像って帯が無いからつまらないんよね(^_^;) 帯の事を書きたいのに、上のアフィリの画像も帯がない(>_<) ほらっ、文庫本は裏表紙やカバーの折り返しの部分に、その本の内容とか書いてあるでしょ。 だけど、四六判の本は立派やけど本の内容については帯にしか書いてないから、帯が無いとどんな本かさっぱり分からへんから困るねん…。 極端に言えば、小説かエッセイかも分からへんし、小説だと見当がついてもシリーズものか単発ものか分からないし、現代ものか時代ものか、青春ものか純文学か、ミステリーかSFか、なぁ~んにも分からへん(>_<) ”本屋さんに売ってる新刊書には帯がついてるから、これで良いのだ” と、出版社さんは言わはるんかも知れへんけど、その本を読むか読まないかを判断するための何らかの情報は欲しいと思う。 有る程度の読書家が今までに読んでたジャンルの本だけを読み続けるみたいな場合は必要ないと思うけどね。 しやけど、新しい読書家は下の世代から次々に出てきて、今の新刊書も10年後の新人の読書家にはもうどんな本か分からないわけでしょ! それに、世の中にはいろんなジャンルの本があるわけで、一人の人間でも、いつなんどき、どんなジャンルの本を読みたくなるかなんて分からへんやん! すべての読書家のために、常にすべての本が門戸を広げて、 「私を読んでよ!」って主張してくれてもエエと思うねんけどなぁ。 ”古い本は自分でネットやなんかで調べろ!” ちゅう事なんやろか? 出版業者さんというのは日本人の活字文化を育てようなんて意識はなくて、ただ新刊書を売りたいだけなのかも知れないな。 しやから新本屋さんで新しい本が売れさえしたらええから、本屋さんを出た本からは速やかに帯がなくなって欲しいと出版社さんは考えてるんとちゃうやろか。 本の帯って、出版社さんが、そういう考えの元に発明したもんに違いないわ! だって、本の装丁自体が帯がある事を前提にデザインされてるでしょ。 そんなんやったら、帯を巻かないで、表紙に直接印刷しておいてくれたらええやんかぁ。 しやけど、印刷したら新しい本と古本の差がなくなるから印刷せぇへんのんとちゅうのん? それに、あの帯って、すぐにどこかに引っかかって破れたりするし、この事からも ”売れて本屋さんを出た本からは帯は速やかに外れるべし” という出版業者さんの陰謀が見えてると思えへん(^_^;) なぁんて、くだらない僕の「帯論」なんかオモロないから、このへんでやめといてっと…(^_^;) 『武士道セブンティーン』の帯の表文で僕はこの本を買ってしまってんね。 ほんでね、読み終わってから、あらためて帯の裏文を読んだら、それは主人公が本の中で言ってるセリフで、この本の中で僕が一番キタところやったって気がついてん! この帯 ”やるやん!” って思ったんだ!! だって『白銀ジャック』みたく ”堀北真希さん絶賛”なんて、ほかに書く事なかったんかよぉ!って、思い切り突っ込みたくなるような帯もあるわけで、この『武士道セブンティーン』の帯は満点やと思うわ! でね、この『武士道セブンティーン』の帯の折り返しの部分がまたおしゃれやねん! しやけど、これ、説明のしようがないので、やっぱ写真に撮ろうっと! 撮った↓ これが表部分のアップ↓ 「万城目学氏絶賛!」ってぇ! 万城目ファンとしては、これだけで読んでみよ!って思う。 だってさぁ、万城目学さん自体が新進気鋭って思ってたのに、帯に推薦文を書くほどの大御所にいつのまにかなってはるし、まっ、万城目さんにやったら騙されてもエエ!って思うし。 この作家による推薦文っちゅうのでは、今本屋さんの平台に積んである文庫本で小峰元さんって作家さんの『アルキメデスは手を汚さない』って本の帯の作家推薦文にびっくりしたんよ。 確かねぇ ”東野圭吾さんが作家を志したきっかけが、この『アルキメデスは手を汚さない』を読んだことだ” って意味のことが書いてあった。 人気作家の東野さんが作家になったきっかけやなんて、これはインパクトある帯やろうね! だって、僕の目にとまったぐらいやもんね! ちなみに『アルキメデスは手を汚さない』は僕もおったまげてしまった本で、この本を読んだあと小峰さんの『ソクラテスは~』『ディオゲネス~』『プラトンは~』『ピタゴラス』『パスカル』なんて本を全部読んだのを覚えてる。 これが裏の部分↓ 「そんな当てっこの剣道に、あたしたちの剣道が 負けていいわきゃないだろうが」 この台詞が出てくるページには、僕の得意技の付箋がべたっと貼ってある。 この台詞は、この本の二人の主人公の一人磯山が、もう一人の主人公早苗に言う台詞なんやけど、この本を読む前にはなんとも思わなかった台詞なんだけど、本の終りの方で出て来たこの台詞で僕は不覚にもウルウルしてしまった所なんだ。 ウルウルというかオイオイやってしまった(T_T) この部分を帯に載っけた人は、こんなん載せても本を読む前に見ても心を打たないと分かってただろうけど、この一番グッと来た台詞を載せずにはいられへんかったんやろうと思うな。 これが帯の折り返し部分↓ 帯の折り返し部分やから、普通に本を読んだだけでは見えない所だから、もしかしたらこの本を読んだ人でも、この部分を見た事の無い人もいてるかも知れないな。 「東松学園高校女子剣道部」は主人公の一人磯山が在籍し、「福岡南高校女子剣道部」はもう一人の主人公早苗が在籍してる。 架空の高校やのに校章なんかこしらえて、帯の折り返しなんて見えない所に仕込んでるやなんて、おしゃれやわぁ! でね、実は、そんなんで、『武士道セブンティーン』を買ったんだけど、なんとこの本は『武士道シックスティーン』の続編だって事が分かったので、慌てて『武士道シックスティーン』を購入して先に読んだんだ。 でね、『武士道セブンティーン』を読み終わったら、なんと、その続編の『武士道エイティーン』って本があるって分かった、あると分かればすぐに読みたくて、夜9時から12時まで古本屋さんを7軒回ったけど無かったので返ってネットで注文した。 くそぉ、先に注文しておけば良かった(>_<) ってか、9時にすぐに行ったら、まだ新本屋さんも開いてたと後で気がついたけど、後の祭りやった(^_^;) しやけど、『武士道セブンティーン』ってぇ…、素敵な本やったわ! 主人公が女子高生で、剣道以外の事はまったく語られないって、 ”そんな本、僕がどうやって感情移入するねん!” ってか思えるけどこの本、オモシロかってんからしゃぁない! 素敵な本としか言いようがないわ! こんなに読後感が清々しい本もちょっと知らないなぁ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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