カテゴリ:本
確か今年の春ごろだったと思うけど、有川浩さんの『阪急電車』を読み終って、 しみじみ”ええ本やったなぁ…”なんて思いながら、次のペ-ジを繰ったら、そこは解説のページで、解説者名が児玉清さんになっててね、わちゃぁ…って思ってしまったんよ。 だって、児玉清さんの訃報を聞いてから、まだ数日って頃やったと思うし、ちょっとウルウルしながら読んだのを覚えてる。 児玉さんはNHKのBSで読書の番組を昔からやってはって時々見てたし読書好きは有名やったけど、小説の解説文を書いてはるとは知らなかった。 だけど、僕が児玉さんの事を、グッと近く感じるようになった、ていうか、好きになってしまったのは『鹿男あをによし』のリチャード役が、めちゃくちゃ面白くて、はまっちゃったからなんよね。 でね、『鹿男あをによし』のDVDBOXのサービスディスクに児玉清さんをホイチョイの馬場康夫さんがインタビューするってのが結構長い時間収録されてて、それを見てますます好きになってた人だったんだ。 児玉さん、万城目学さんの『鴨川ホルモー』の事を”すごく面白い本だ!”って、みんなに言いまくってたんだって、そしたら万城目さんの作品の初めての映像化の『鹿男あをによし』への出演オファーが来て、運命を感じたみたいなことを言って喜んではったもん! そんなやかんやで、児玉さんの話はいろいろ聞いてたから児玉さんが面白本が好きだって事を僕は知ってたんよね。 でぇ、おとといの晩、ペルセウス座の流星群までは、まだ時間があるって夕方、本を探しに本屋さんに行った。 っていうのがね、流れ星見物に夜中に山に登って、雲ばっかだったりしたら、本の一冊もなければ退屈でしゃぁないねん(^_^;) そしたら本屋さんの平台の上に、こんな目立つ帯のついた文庫本が目についてしまったんだな(^^ゞ ”児玉清氏絶賛!!” って、帯の表にも裏にもビックリマーク二つつけて 大きな字で書いてあるねんもん! でね、この本、児玉さんが解説を書いてはって、帯にいつわり無しで、ホンマ大絶賛やった! ちょっと、その解説の中の一部を載せるね ”しかも途中、何度も心の底からこみあげてくる感動の嵐に胸は溢れ、突如うるうると涙し、本を閉じたときには、なにやらハンマーで一撃を喰らったような衝撃とともに、人間として究極とも思える尊厳と愛を貫いた男の生き様に深々と頭を垂れ、心の中を颯と吹き抜けた清々しい一陣の風とともに美わしい人間の存在に思いっ切り心を洗われたのだ。” 講談社文庫『永遠の0』解説文より って、こんな猛烈激烈感想文、読んだことないわ!(^。^) 僕は、解説とかあとがきから読む事はしないから、本編を読んでから、児玉さんのこの解説を読んだんだけど、児玉さんに言いたい事を全部言われてしまった感じだよ。 でね、児玉さんの解説が長くて12ページ以上も書いてはるんだ! 素敵な解説やからもっと長くても平気やけどね(^^ゞ 『阪急電車』は友達に貸してるから、今手元にないけど、解説の部分を友達がぺらぺらっとめくって 「ながっ!」 って言ったのを覚えてるから、やっぱ長かったんだと思う。 しやけど、児玉さんが解説を書いてはる本は、きっと僕には面白いと思える本だと思うから、児玉さんの解説本をこれから探そうかなぁって思う。 誰か、児玉さんが解説を書いてる本を知ってたら教えてぇ~!(^_-)-☆ でぇ、この『永遠の0』を読んで、僕は太平洋戦争(この言葉は嫌いだけど)の事を少し知る事になった。 僕は、あの戦争が嫌いで、嫌いだから、今まで一切知ろうとしなかったので、ほとんど知らない。 そんなだから、あの戦争を描いた映画もドラマも見ないから、ホンマ常識的な事も知らなかったんだ。 で、そんな僕だからミッドウェイもラバウルもガダルカナルも、名前を知ってるだけで太平洋のどこにあって、どんな意味がある場所なのかも知らなかった。 だけど、この本を読んで、ちゃんと知りたくなった。 あの戦争嫌いだし、あんま考えたくないけど、奇しくも今日は8月15日、終戦記念日やんか! よし!今日だけ、あの戦争の事を考えてみようと思い本屋さんに行った。 良いのがあった↓
タイトルは『山本五十六と真珠湾攻撃』だけど、太平洋戦争全体の僕の知りたい事が、ビジュアルで分かりやすく纏めてあって気に入った。 この見開きページだけで、知らなかった地名と、その場所の意味のすべて分かった↓ 中の記事の内容は、完結にまとめてあって分かりやすくて、『永遠の0』で読んで知った沢山の事を系統立てて知ることが出来て良い本やったわ♪ でね、今夜の10時からのNHKスペシャルで『開戦70年▽日本はなぜ無謀な戦争をしたのか~』ってのをやってて、松平アナのナレーションで、重厚で良い番組だったんだけど、知ったばかりの地名や、上の本で見たばかりの写真が出てきたりしてびっくりした! ↑この写真は、今日買った本に載ってたんだけど ミッドウェイ海戦で、米機動部隊の攻撃をかわす空母「赤城」の姿なんだけど、今夜のNHKスペシャルでもこの写真が出てた。 きっと有名な写真なんだと思う。 『永遠の0』を読まなかったら、僕にとって何の意味もない写真だったと思うけど、今はめっちゃ切なく思ってしまう写真や! だって、『永遠の0』の主人公宮部久蔵は真珠湾で空母「赤城」に載ってたんやもん。 ポートモレスビーという地名も『永遠の0』で初めて聞いて『山本五十六と真珠湾攻撃』で確認したとこやのに、今夜のNHKスペシャルで、詳しく語ってくれた。 こりゃぁ『山本五十六と真珠湾攻撃』をかたわらに置いて『永遠の0』を再読しようかなぁ…。 しやけど、今日が8月15日やなんて、偶然じゃなくて、何かが僕に『永遠の0』を読まさせたのかもしれへんなんて思う…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月16日 03時49分14秒
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