テーマ:本のある暮らし(3286)
カテゴリ:本
タイトルをちゃんと書かないのは、タイトルが好きでないので文字にしたくないとゆうだけなので、他に深い意味はないので、あんま、気にしないでほしいねん…(^^ゞ
だけどね、この本、もしかしたら、今まで生きてきて僕の一番好きな本なのかもしれない。 なんせ、初読みから連続して再読、再々読してもた本なんかは生まれて初めてやし、やっぱ好きやねんやろね。 ってか、本を読んでる時って、魂は本の中に入ってしまうし、今の気分のままでは他の本の中に入ってゆく気にならへんねんなぁ。 でぇ、気がついたら、また頭からページをめくってるし、相田教授に、また一成、会いに行ってるし、もうほとんど覚えてしまってるけど、やっぱ読んでたい。 なんか、もはや、何回読んでるのか、よう分からんねんけど、多分4回目やろうと思う…。 でね、この本には、本文が始まる前に「長野県大町市」の簡単な地図が載ってる。 この地図には、山名とか川名とか駅名とかの、どんな地図にも載ってる基本的な地名以外の名称は、ただ一つ『大町温泉郷』という名称だけが記載されてる。 この、唯一といってもいい、この地図のオリジナリティのあるところともいえる大町温泉郷の場所がね、間違ってるねん!(>_<) 地図では木崎湖のすぐ南の湖畔にある温泉地のように見えるけど、正しい場所は、そこから西に3キロほどの所で、鹿島川よりさらに西側なんだ。 普通なら、こんな地図の、ちょっとした間違いに上げ足取りみたいな事をわざわざ言う事もないんだけど、この間違いがどうして起こったか僕にはすぐに推測出来たんよ。 でぇ、その事が分かると、この本のタイトルが、「サイレンなんとか」になった事とか、南米のジャングルみたいな表紙絵になってしまった事とかのその理由が、僕、なんだか、全部分かっちゃったような気がしたんだ。 僕は、本というものが、どういう手順でどういう人たちが作りあげるのか知らないから、これから書く事は推測なんだけどね…。 ほんまは、ネット検索して、いろいろ確認したいねんけど検索するのんがヤバイねん。 っちゅうのがね、北林一光さんの本は、この本以外には『ファントム・ピークス』という本が一冊あるだけで、しかも、もう北林さんは亡くなっておられるので、新作は読めないねんね。 なのに、検索してると、小見出しの部分でも、すでに『ファントム・ピークス』の内容がチラチラ書いてあったりするんよ。 本を読むときは、予備知識無しで、なるべく予見なしで読みたいっちゅう僕やから、北林さんの本を読むのは最後になる『ファントム・ピークス』の事は知りたないねん!(^_^;) しやから、北林さん関係を検索するのんはイヤやねんなぁ…。 でぇ、その大町市の地図がどんなのかというとね、13個の地名が書き込んであって、その内訳は ○自治体名―2つ (富山県黒部市、長野県大町市) ○山名―4つ (天狗岳、五龍岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳) ○川名―1つ (鹿島川) ○湖名―2つ (青木湖、木崎湖) ○鉄道路線名―1つ (JR大糸線) ○駅名―2つ (白馬、信濃大町) ○その他の名称―1つ (大町温泉郷) 以上13個の名称が書き込んであるのだけれど、大町温泉郷以外の12個の地名については基本的地名なので、全国道路地図でも見れば、誰でも5分ほどで描ける地図だと思う。 だけど大町温泉郷だけは ”あれっ?どこやろ?” って感じで、もう少し詳細な地図を見る必要があったに違いない。 っでぇ、その唯一、調べる必要のあった大町温泉郷のある場所を、実際の場所から東へ3キロも離れた木崎湖畔とした理由はね、ここに、ある温泉施設があるからに違いないんだ。 ほらっ、この頃は都会にも、ちょっとおしゃれな温泉施設がポコポコ出来てるでしょ。 木崎湖の南にも、15年ほど前だったと思うけど「ゆーぷる木崎湖」という温泉施設が出来て観光地図なんかには必ず載ってる。 この地図を描いた人が見た地図には、大町市内に温泉マークはここしかなかったんだろうね。 この地図が間違ってる事がチェックに引っかからなかったのは、 ”この本の編集担当者に、この本の内容に対する深い認識が無かった” 上の一言で、すべての謎が融けちゃうんよ! だってさぁ、木崎湖畔ってオカシイやん。 鹿島川添いの道に沿って、ほとんどすべての舞台が並んでるんよね。 しやのに、その中心地ともいえる大町温泉郷が、ラインから外れたところにあるなんてオカシイやん! この本の編集担当は信濃大町駅に降り立った事もないに違いない。 西側には後立山連峰が屏風のように横たわってるのを感動した事もないに違いない。 そんなわけで、この本のタイトルや表紙絵に感じた違和感のわけが、この間違った地図から、なんか、喉のつっかえがとれたみたいに、すっきりと分かったように思った。 ネット検索ができないので、どこに書いてあったのか確認できないんだけど、 北林さんの、もう一冊の著作『ファントム・ピークス』の原題は『幻の山』だったのだそうだ。 でぇ、この『ファントム・ピークス』の表紙絵がサイレンなんとかの表紙絵と、おんなじタッチの絵なんだ。 その事で、また納得がいった。 だいたい「原題」ってオカシイやん。 外国語に翻訳されたわけでもなし、映画化されたわけでもなしに「原題」ってなんやねん!? ねっ、なんだか、いろんな事が見えてくるでしょ。 作者北林さんの作った「物」は、この本の中の文章だけなんだと思う。 ほんで、この本の中のすべての文章、すべての行、すべての言葉を、ちゃんと分かって、ちゃんと好きな人が、この本を作ったんじゃないって事で、めちゃ納得しちゃったってわけよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月14日 02時05分02秒
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