テーマ:車に関するお話(10509)
カテゴリ:車
ラジエーターホースって、純正品がなくても、既製品とか改造品でなんとでもなると思ってた。
たとえば金属の足周りの部品とかと違って、ゴムやし柔らかい部品やし、そんなにたいそうには考えてなかったんよね。 だけどネットで検索してみたら、とんでもない事実が分かった。 曰く 『ラジエーターホースを例えばホース屋さんに特注すると、恐らくとんでもない金額となります。多分数百万円くらい。要は金型の製作代金が高額なのです。』 いくつかのサイトで上のような事が書いてあったので、こりゃぁ本当の事のようだし、 ”これって大変やんかぁ~~!” って思った。 で、ラジエーターホースについてのみなさんの書き込みを読むと、旧車にお乗りの方はその事を御存じの人が多いようで、交換用のラジエーターホースを手に入れてはる人も居てはるんよ。 実はね、車屋さんにラングレーのラジエーターホースは「製廃」だって聞いてたんだけど、あんまり深刻に受け止めてなかったけど、めちゃ焦ってきた。 そんなんで、僕の、長ぁい、長ぁい、ラジエーターホース探しが始まったんだ。 ラジエーターホースというのは、車の一番前についてるラジエーターの中で冷やした冷却水をエンジンに運ぶホースと、エンジンの熱で熱くなった温水をラジエーターに運ぶためのホースとがある。 で、ラングレーのラジエーターホースは、エンジンからラジエーターに向うアッパーホースが1本と、ラジエーターからエンジンに向うロアーホースが2本あり、合計で3本のラジエーターホースがある。 下の部品図に着色して、3本のラジエーターホースの場所を分かりやすくした↓ 緑色=ロアーホース(ラジエーター⇒サーモスウィッチアダプター) 黄色=ロアーホース(サーモスウィッチアダプター⇒エンジンのウォーターインレットコネクター) ※(⇒)は水の流れる方向を示した。 ◎緑のロアーホースの事 結論を言うと、このホースは今でも日産で供給されてる。 僕は、それを知らずにイーベイアメリカで、このホースを見つけたものだから買ってしまったんだなぁ(^_^;) で、この緑のホースだけが供給されてる理由は、このホースはラジエーターの下のアウトレットからラジエーターサイドのサーモスウィッチアダプターまで繋ぐホースで、これは全車種共通なんだ。 つまり1981年3月から1982年6月までに製造されたラングレーとパルサーの全車種に共通の部品なんだ。 たった1年4ヶ月とはいえ、パルサー・ラングレーの排気量違いや商用車のバンまで含めて全車共通なんだから、今でも需要があるのかもね。 多分、この全車種の車両の売れた全台数のなかで、僕のラングレーと同じ(E15エンジン、マニュアルトランスミッション、電子燃料噴射装置つき)の車は5%にも満たない台数だと思うんよね。 そんなだから、僕のラングレーの部品は製廃にされてる事が多いんだけど、こういう全車種共通部品なんかほとんどないから、このラジエーターホースは気を抜いてたんよね。 ちなみに、このラジエーターホースは去年の秋の時点で、日産にまだ88本在庫があった。 あぁあ…、そうとは知らずに、僕は高い送料を払ってアメリカから買ってしまったんだ(^_^;) 緑のロアーホースの型番は[21503-M8060] ↓イーベイアメリカで購入した[21503-M8060] ↓型番のアップ ↓今現在、僕の車についてる[21503-M8060] ◎黄色のロアーホースの事 このホースは、日産では製廃なので世界中で探してみた。 で、分かったのが、ラングレーはアメリカではDATSUN310という車名なんだけど、DATSUN310はラジエーターもラジエーターホースも型番が違うんだ。 上に書いた緑の[21503-M8060]は共通なんだけど、それ以外は型番が違う。 アメリカで探せないというのんは痛いんよねぇ(>_<) アメリカから買うのんは、個人輸入の代行業者がいっぱいあるし簡単やねんけど、アメリカ以外となると、なんか急に現実味がなくなって来て雲をつかむみたいな気がしてきたし…(^_^;) で、この黄色のロアーホースは、特にどうしても欲しいホースやねん。 っちゅうのがね、このホースはエンジンのウォーターインレットコネクターに直接ホース止めで締め付けてあるわけだから、例えば修理のためにエンジンをおろすときとかは、ラジエーターホースのホース止めを外すしかないねんね。 これねぇ、一度ホース止めを外してしまうと二度とつけられないに違いないねん。 多分、外すだけでホースはバラバラになってまうと思う。 だって30年間、暑いお湯が通ってて、よく今までもってるって、そっちのほうが不思議やもん! で、あっちゃこっちゃ探したらイギリスのショップに2個あるみたいなのを見つけた。 『あるみたい』ってのは、そのショップのサイトに「在庫2ケ」となってるんだけど、 「欲しい人は問い合わせしてください」って書いてあるだけで値段も書いてないし、 ”ホンマかいな???”って感じやった…。 で、ここからは個人輸入の代行業者さんにまかせたんだけど、このイギリスのショップ、タチが悪くてね、お願いした業者さんも苦労してくれはったんだ。 電話の途中で切られるのも数回あったらしい。 何故か、こちらをいたずらだと思い、半笑いで応対されたりもしたらしい。 あげくの果てには、 「イギリスの店まで直接買いに来たら売ってやる」なんて事を言いだしたのだそうだ。 しやけど、この代行業者さん、店まで引き取りに行く業者を手配してくれて、結局このロアーホースを買ってくれたんだ(^_-)-☆ 黄色のロアーホースの型番は[21504-M8061] ↓イギリスのショップから購入した[21504-M8061] ↓型番のアップ ↓今現在、僕の車についてる[21504-M8060] ◎赤のアッパーホースの事 このホースもアメリカでは使われてないホースのためにアメリカ以外の世界で探したんだけど、こいつは本当に苦労した。 このホースをみつけたショップはスイスのショップで、代行業者に依頼したんだけど、相手が全く売る気が無いみたいで交渉がうまく行かずに業者さんが根をあげてしまって買うことが出来なった。 で、スイスのショップ以外だと、東欧の旧共産圏だと、売ってそうなお店がいっぱいあるんだけど、 ”旧共産圏のお店は信用できない”みたいな噂を耳にするし怖かった。 あきらめかけてた共産圏のお店なんだけど、ロシア専門の代行業者があったのでそちらにお願いして、5~6軒のショップに問い合わせをお願いしたけど全滅だった。 並行して、スイスのショップに別の代行業者にトライしてもらった。 この代行業者はフランスに事務所を持ってて、ヨーロッパの買い物は一旦フランスの事務所で代行して買ってくれて、フランスの事務所から送ってくれる方法をとってはって、実績もある業者さんみたいやし、やってくれるんやないかと思ったんだ。 そしたら、このスイスのショップは海外発送はしてないって事だったんだけど、この業者さん、フランスへの発送を時間をかけて説得してくれはったんだ。 ちなみに、このアッパーホースに関しては、オーストラリアとかにもいくつか出物があったのだけど、オートマチック車用の物ばっかなんだ。 型番にするとラングレーのミッション用は [21501-M8060]なんだけど、売ってるのは [21501-M8070]というオートマチック車用で、何度も ”くそぉ!おしい~!(^_^;)”って悔しい思いをした。 ほんまに、この[21501-M8060]は世界中にもう無いのかも知れないって思い始めてたよ。 で、そうこうしてたら、スイスのショップが、フランスへの発送に応じてくれるって連絡が入って、 ”やったぁ!”と思ったんだけど、その後に入った連絡が 『現在、在庫切れで再入荷は来月』 って、そんなアホな! そんなもん、こんな製廃の部品が、どうして来月入荷するねん!(>_<) どこから入荷するのか教えてもらいたいもんやわ! ”あぁあ…、このスイスのショップ、ただの嘘つきやんかぁ(>_<)” って思ったな(>_<) ところがさぁ、その翌月 ”品物はスイスから出国してフランスに入国した。フランス事務所に到着し次第連絡する” という連絡が業者さんから入ったんだ。 ”ほんまかいな…” 全然信用してなかったし、フランスに入国したってのに1週間しても事務所に到着した連絡はないし、 ”好きに言うとれ!” みたいに思って、毎日21501-M8060って、いろんなところに入力して、どこかに売ってないか探し続けてたなぁ。 しやけどね、なんと、その後フランス事務所に到着した連絡が入り、その後は3日ほどで家に届いた。 だけど、梱包を解いて品物を確認するまで信用してなかったけど、しやけど、中身は本物やった! ある所には、あるもんやなぁ(^_-)-☆ 赤のアッパーホースの型番は[21501-M8060] ↓スイスのショップで購入してフランス経由で届いた[21501-M8060] ↓型番のアップ ↓今現在、僕の車についてる[21501-M8060] ↓アメリカとイギリスとスイスから届いた3本のラジエーターホースを並べて記念撮影(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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