テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
この本、考えられへん帯がついてた。
ほとんどカバーと同じ大きさやねんけど、高さが1センチだけ短い。 こんなん、ほとんどカバーやねんから下のカバー要らんと思うのに、そういうわけにも行かへんねんやろな。 しやけど、こんな無茶苦茶な帯って、よっぽど佐々木希さん主演のドラマを印象付けたかったんやろね。 アフィリの画像だと帯の幅は普通やねんで↓
この帯ではインパクトが足らんと思うて大きくしたんやろね。 で、帯として最大の大きさを考えて上1センチだけ本が見えるようにしたのに違いない。 でぇ、この本ね、超ゆるゆるのトホホ恋愛小説やねんね。 でね、そんなゆるゆるのトホホ恋愛小説を、なんと僕は一気に最後まで読み切ってしもぉてん(^^ゞ 読みだして、すぐに、僕はこの本を読むのんをすぐにやめるやろうって思った。 僕って、けっこう簡単に読むのを諦める人やねんね。 イマジネーションが超貧困で本の世界に入るのに凄い努力が要るし、そんなんやから読むのにめちゃ時間がかかるねんね。 そんなんやから、しんどい本を読み続けるのんは物凄い人生の無駄遣いと考えるわけで、簡単に読むのを諦める。 こんなゆるゆる本を読み続けるとは思えへんかったんやけど、あれよあれよというまに徹夜して読み上げてしまった。 もしかしたら、この本を書いた中居真麻さんて人は天才なんかもしれへん。 小説の書き方に、なんか今までになかったような秘密の技を使ってるのんかもしれへん。 だって、こんな本、粗筋を面白く人に伝える自信、僕全然ないもん(>_<) ほんま、トホホの女の子の超ダサ恋愛がダラダラと語られてるだけみたいな気がするのに、しやのに面白かった(^^♪ なんやろね、とっても楽しく読めました(^^♪ 楽しく読める本が、きっと良い本やと思うし、きっとこの本は良い本なのに違いない!(^。^) でぇ、この意味不明な超デカ帯まで付けてオシてる佐々木希主演ドラマっちゅうのん、やっぱ見てみたいし、帯をよく見たら ”CS放送 フジテレビTWO オリジナル連続ドラマ 3月16日スタート 隔週金曜日夜23時より放送” って、書いてあった。 あちゃぁ…(>_<) なんや「フジテレビTWO」って! そんなチャンネル知らんし…(^_^;) ってか、もう放送終ってるし(>_<) でも、終ってるドラマやったら逆にパンドラテレビで見れるしと思って検索したらあったので見てみた。 そしたらさぁ、舞台設定が、ごっつぅ変更されてもうてるねん(>_<) ドラマでは、主人公、宝池青子(たからいけ あおこ)は秋田出身で東京で仕事をしてるんよね。 本では、宝池青子は岡山県備前市出身で京都が舞台やねん。 京都の百万遍あたりのアパートに住んでる。 最後のほうでは、大阪の谷町6丁目に引っ越してくる。 京都の百万遍も、大阪の谷町6丁目も僕は知ってるから、そこでロケ撮影があるかもしれないという楽しみもあったのになぁ…。 いやぁねぇ…、僕、ちょっと心配やってんね。 佐々木希さんが岡山弁を上手に話せるんやろか?って…。 だけどね、それにしたって俳優さんの出身地に合わせて脚本を書きかえるなんて、それって何なん……(^_^;) だってぇ、この本の岡山弁がね、めっちゃ良いねん! ちょっと青子の台詞を、何個か書きだすね↓ 「私、純平のこと、好きみたいじゃけ」 「あんた、いま、くすっと鼻で笑ったじゃろ」 「大丈夫。えかろう」 「へえ。姥貝くんって、でーれぇカクテル作り、好きそうじゃなあ」 「そんなん訊かんくてもわかるじゃろ」 (宝島文庫 中居真麻著 「恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?」より) 良いでしょう(^^♪ このごろナチュラルな岡山弁を話す人って、あんまりおれへんやん。 去年の年末のTHE MANZAIから人気急上昇の漫才コンビの千鳥(ちどり)ぐらいとちゃう? 今、えらい事になってる河本くんなんかも、イントネーションは多少残ってるものの岡山弁をあんまりしゃべらなくなってるし。 ほら、大阪弁から西の方言だと、広島弁を話す人はミュージシャンや芸人にもいっぱい居てるけど、広島と大阪の中間の岡山弁って最近あんまり聞かへんやん。 しやからね、この本の主人公、宝池青子の話す岡山弁が、ごっつぅ味わい深くて可愛かっただけにドラマに期待したんだけど、土地の設定がオールチェンジされてて、ほんま、がっかりやった。 あっ、そういやぁ、おととい放送された佐々木蔵之介さん主演の2時間ドラマ「塔馬教授の天才推理1隠岐島の黄金伝説殺人事件」で隠岐島の住人全員が標準語を話してたのは嫌やったなぁ(>_<) 中国地方の方言って俳優さんが演技するのが難しいんやろうか? 昔、広島カープの津田投手を岸谷五郎さんが演じたドラマがあって、それを見た広島の友人は、そのあまりにも気色悪い広島弁を聴いて岸谷五郎さんを大嫌いになったって言うてた。 大阪人である僕なんかは、気色悪い大阪弁をしゃべる下手くそな演技(大阪の人にしかこの感覚は分からんやろうけど…)には慣れっこになってて、あらためて嫌いになるなんて事もないけど、広島の人にとっては神様みたいな存在の津田投手がケッタイな広島弁をしゃべった事が許されへんかんたんやろうね。 なんだ、この頃は、地方の言葉での演技は仕上げるのに時間がかかるから、避けるようにしてるんかも知れへんな。 めっちゃ、気に入らへんけど…。 あっ、そうだ、ドラマでの方言の演技について、今、泥沼離婚裁判をやってる高嶋政伸さんで思いだした素敵なドラマがある。 高嶋政伸さんと辺見えみりさんが主演のNHKのドラマ『バブル』っちゅうのん! このドラマ、バブル真っただ中の大阪が舞台で、高嶋政伸さんと辺見えみりさんはバリバリの大阪人の役やねんね。 で、このドラマの高嶋政伸さんと辺見えみりさんの大阪弁が、めちゃくちゃ上手やってん! 二人とも、絶対に大阪出身やと思ってしまった。 あんなに正統派の大阪弁、しかも本町辺りから北の環状線の内側あたりまでの、ちょっと商人言葉の上品さが入った、あんなエエ大阪弁は、今ではあんまり聞かれへんって思った。 なんて事を言っても、大阪以外の人には、お笑い芸人が話す下品な大阪弁との違いは分からへんねやろうけどなぁ…(^_^;) まぁ、NHKっちゅうとこは、方言指導の先生を起用して、徹底的にちゃんとした方言を話すようにするみたいやね。 だけど、それって当たり前のことで、地方の言葉を全部標準語に置き換えやなドラマを作られへんねやったら、そんな嘘ドラマ、最初から作らへんかったらええのにって思うわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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