テーマ:車に関するお話(10409)
カテゴリ:車
ウィキペディアの『日産・ラングレー』の項に ”(ヘッドランプレンズはスカイラインより流用、テールランプレンズはローレルより流用)。” ↑ウィキよりコピペ(『概要』の次の『歴史』の3行目) と、間違いが記載されてるねんね! そのウィキのページはここ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC そんなだから、ウィキのページの間違った文章 『テールランプレンズはローレルより流用』 がコピペコピペで増殖を続けてる(>_<) っちゅうか、ウィキからコピペされていろんな辞書に、この文章が載ってるからもう止まらへん(^_^;) でね、一昨年に、この間違いをブログ上でビジュアルで示してんわぁ! そのブログ記事はこちら↓ 『またひとつ、ラングレーについての噂の間違いが明らかになった!』 しやけど、そんな事を誰も見てないブログで示しても、巷に増殖し続けてる間違いに比べたら、その影響力は無きに等しいみたいや(^_^;) しかも、その間違いに、さらに尾ひれを付ける人たちが居はるねん。 今の世の中、盛るのんが流行りやからね。 つい2週間ほど前に盛られてた話がこれ↓ 「ローレルのテールランプレンズをそのまま流用して急仕立て作った」←原文からそのままコピペ ”急仕立て作った”って、シレっと盛ってはるしっ!(^^ゞ しやけど、そんなん初めて聞いたわ。 盛りはったなぁ!(^。^) そもそも、 ”急仕立て作った” とする理由のネタ元が ”ローレルのテールランプレンズをそのまま流用” であって、そんな事実は無いんやから、なんかオモロイ! ほら、間違った噂が噂を呼んで、間違いが変化したりエスカレートして行くって事がよくあるやんか。 ”急仕立て作った”を読んだとき その、変化の瞬間を見たような気がして、ちょっとオモロなってんけど…、 しやけどオモロイなんて言うてる場合とちゃうかも知れへん…。 この次には ”急仕立て作った” を根拠として、 それがために発生したとかなんとか言って、ラングレーの不具合を語る人が出てくるかもしれへんやんか!(>_<) そんなんでね、今回、再度、 『「初代ラングレー」と「ローレルC31」のテールランプは別物!』 で、ある事を、あらたな写真を載せて、誰が見ても分かるように示した記事を書くことにした。 まず最初にローレルC31のカタログ写真の中からテールランプの写ってる写真がこれ↓ で、これが上のローレルの写真のアングルに似させて撮ったラングレーの写真↓ 上のラングレーとローレルの写真を見比べると確かに似て見える。 で、上のそれぞれの写真の左テールランプをトリミングして拡大したのが下の2枚↓ 拡大すると違いが歴然でしょ!! 左側がウィンカーと車幅灯の黄色、真ん中がブレーキとテールの赤色、右側がバックライトの白なんだけど、その三つのラんプを横切って何本かのくびれが横向きに入ってる。 その横方向に入ってるくびれの数がローレルとラングレーで違う。 ・ローレルは2本 ・ラングレーは3本 これだけで明らかに違う物であるのは分かるんだけど、これね、実はテールランプだけでなくてテールランプとナンバープレートの間のグレーのプラスティックの部分も、くびれが2本と3本で繋がってるんよね。 ねっ! だから、ローレルとラングレーの後ろ見の印象がとても似てるねんね。 間違いを書いた人を擁護する気はないけど、パッと見は ”おんなじ” と、思ってしまうかも知れへんね。 しやけど、いきなり裏も取らないで『流用』なんて事を言うたらアカンと思う。 次の比較写真はオークションに出品されてたローレルC31のテールランプ↓ これは、オークションの写真と似たアングルで似た大きさで撮影したラングレーのテールランプの写真↓ 左から黄色、赤、白とある三色のレンズの隙間のグレーの隔壁もくびれの数が違うだけで、同じデザインで同じ材質みたいや。 くびれの数以外では反射板のある部分が違ってる! ラングレーの場合は、くびれが3っつだから中央に位置する反射板は2つ目のくびれの真上にあって、ちょうどテールランプのの中央に反射板があるかたちになってる。 一方、ローレルは、くびれが2つだから反射板は1つ目と2つ目のくびれの間にあって、左右の位置も違っててブレーキランプよりになってる。 この反射板に着目したら、ラングレーとローレルのテールランプの印象がだいぶと違って見えてくる。 次は、中古車屋さんで売ってたローレルC31の写真↓ 似たアングルのラングレーの写真↓ 確かに似てるけど、この写真でもくびれの数が2本と3本ってのは一見してすぐに分かるし、流用ってむちゃくちゃやん。 きっと「流用」と書いたら、みんながびっくりすると思って、したり顔で書きはったんやろな。 だいたいやねぇ、ウィキに書いてある下のこの文章には、1980年当時と今とでは気分的に「変」と思う部分と思わない部分があると思うねん。 ”(ヘッドランプレンズはスカイラインより流用、テールランプレンズはローレルより流用)。” 当時、「日産プリンス販売」という販売店のイメージリーダー的車がスカイラインやってんね。 「日産プリンス販売」という販売店は、単にひとつの系列の販売会社というのではなくて、元々は日産とは別会社やった「プリンス自動車」の販売店が、プリンスと日産が合併した後も、そのままプリンス系列の車種を販売する販売店として継続しててんね。 そういう事も踏まえて考えたら、あのウィキの文章の前半の「スカイライン」のくだりは違和感ないけど、後半のローレルのくだりは「変」に感じる。 1980年当時のスカイラインは、「箱スカ」「ケンメリ」に続く「ジャパン」が販売されてる時期で、スカイラインの伝説がまさに伝説として語り始められた時代だと思うねん。 逆に言えば現行モデルの「ジャパン」は、かっての伝説的、圧倒的人気車種とまではいかない…、みたいな時代でもあったんちゃうやろか。 「プリンス自動車」という独立した自動車会社の事は過去の事となり、「日産プリンス」という日産の一販売系列店として認識されるようになったそんな時代、っちゅう微妙な時代やった。 今の日産は、「ブルー」と「レッド」の二つの販売店系列になってしまってるからピンとこないかも知れないけど、当時の「日産プリンス販売」というのは、そんなんで、ただの販売系列店というのとは、ちょっと違うニュアンスを持っててんね。 「プリンス」といえば「スカイライン」って、みんなが思ってた時代ね。 そんな時、プリンスから1.4リッター(後にマイナーチェンジされて1.5リッター)の小型乗用車が発売されることになって、その車の位置づけがスカイラインの弟的存在であるという事は、販売戦略とか宣伝コピーとかじゃなくて、ごくごく普通の自然な感覚やってんね。 そのプリンスから新しく発売されるラングレーという名前の小型乗用車のヘッドランプに ”スカイラインのヘッドランプが流用された” という事に、 ”へぇ~!、そうなんや!” ”それ、オモロイなぁ!” なんて事を思ったりしたけど違和感はなかった。 だけどさぁ ”ローレルのテールランプを流用” って、それ、意味わからへんやんか! ローレルのイメージを貼りつける意味を見出せないし…。 それに、ローレルってプリンスで売ってへんしっ!! 「日産プリンス泉州販売」のラングレーの車検証入れ↓ 今の気分だと ”ローレルもスカイラインも、ラングレーとは違う日産の別の車種” ってだけなのかも知れないけどね。 見た感じが似てるって事だけで『流用』だなんて間違いを最初に言った人は、当時の気分を分からない人やろね。 で、そんな間違いをすんなり信じてコピペしてる人たちも、当時の気分を分かってない人やと思うわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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