テーマ:本のある暮らし(3286)
カテゴリ:本
また3冊通して読んでしまった♪ 2年前に2回読んだのに…。 ブログ友達のモモ☆さんが、レビューを書いてたのを読んで、また読みたくなってしまったんよね。 2年前に読んだ時よりももっと良かった!(^-^) 2年前に読んだときには気がつかなかった事にいろいろ気がついた。 例えば主人公、磯山香織の唯一の師匠「桐谷」の読み方が、「きりや」か「きりたに」か、なかなか覚えられへんかってんね。 ルビがふってあるのは初出の一回だけやし…。 「きりたに」でなくて「きりや」である事の意味なんか、前に読んだときには考えもしなかったけど、これには愕然とする意味があったんや! この本ねぇ、たくさんたくさんの笑いや感動がぎっしり詰まってるもんやから、心がワナワナして読んでる時間が長くて、冷静に読めてない部分が多かったんかもしれへん。 物語のプロットだけを聞いても、きっと、めっちゃオモロイと感じると思うけど、この本、まるで宮藤官九郎さんの脚本みたくオシャレで面白くてセンス抜群の言葉で語られるから、そこに気持ちがもって行かれてるんや、きっと…。 しやから、この本、何回でも読めるんや。 もしかしたら誉田さんは、はじめはシックスティーンだけしか書く気がなかったのかも知れないなんて思う。 だってセブンティーンは、時間的にはシックスティーンの途中からの物語だし、エイティーンは戦前にまで遡る物語も書かれてる。 書くつもりのなかった、主人公の周りの主人公に影響を与えた人たちのバックボーンを書きたくなったんとちゃうやろか? そんな気がする…。 田原美緒や黒岩レナや桐谷玄明や吉野先生を深く知ってから、あらためてシックスティーンから読み返すと、ちょっとボヤけてた武士道シリーズの世界感が、くっきり鮮明に見えてきたような気がする♪ そう、主人公の二人、磯山と早苗にピンスポットが当たってて、周りはよく見えない感じだったのが、周りも明るくなった感じ。 緑子姉さんや河合先輩の事も見えてきた…(^-^) ほんま、誉田さん、あっちゃこっちゃ見えにくかったところを書きまくりはったな(^-^) こんだけ書いたら、もうナインティーンは書く必要ないわな(^^ゞ 書いてほしいけど…。 あっ、しやけど、唯一、キャラが僕と被ると思える「糞握りの清水」のバックボーンは何にも語られなかったなぁ…(^_^;) 清水にだって清水なりの悩みとかがあったと思う… ってか、僕、あんまり悩んだ事が無いし、やっぱり清水には語るほどのものは何にもなかったんかもしれへんね(^^ゞ 磯山にとっては「屈辱」、その他の人にとっては「褒め言葉」だった 「全中準優勝」ってキーワードが、シックスティーンの頭から幾度となく出て来るけど、こんなん、最初にシックスティーンを読み始めた時には、気にも止めてなかった言葉やった。 この言葉に誉田さんはどれほど具体的な物語を持って書き始めはったんやろう? 今回読んで、そんなどうでも良い事をいっぱい考えてもた(^-^) なんか読み終わっても、武士道のことばっかり考えて次の本を読む気がせぇへん。 誉田さんの他の本に、こんな感じの本がない事は、この2年のあいだに誉田さんの本をいっぱい読みあさったから知ってるし…(^_^;) 武士道シリーズを初めからもう一回読もうかなぁ…。 次は、さらにもっと楽しめるに違いないし!(^_-)-☆ そうや、今回読んで ”あっ!この子ら女子高生やったんや!” って、びっくりした瞬間があってんね、…そんなん当たり前やのに…(^^ゞ 埼玉のインターハイの開場の客席で磯山と早苗が電話番号を交換するシーンがあるねんね。 「ありがと……じゃあ、また」 白いブラウスと、赤いチェックのスカート。階段を小走りで駆け上がり、回廊を東側へと向っていく。 ↑これがどうしてん? って思うでしょ。 しやけど、僕は ”はぁ~? 白いブラウスと、赤いチェックのスカート ってAKBかよ?” なんて風な、なんかようわからんけど、イメージと違う風景やってん。 しやけど、重要登場人物のほとんどが女子高生なんやから、女子高の制服を着てるのんが当たり前やのに、僕はそういうふうには読んでなかってんね。 女子高生の物語として、僕の頭の中でリアルを構築出来てなかったんやろね(笑) しやから、僕、思うんやけど、この物語を映像化するのんは無理なんとちゃうやろか。 そんなもんなぁ、片手で五輪書をもち、残りの手には鉄アレイってのが休み時間の過ごし方なんて女の子が、女子高の制服のチェックのスカートを履いてるなんて思わへんやん(>_<) ってまぁ、それは僕の勝手やねんけどね…(^^ゞ なんか以前映画化されてるみたいやけど、なんせ映画の尺では、原作がもってる奥深さをはなから捨てた映画化やったみたいやし…。 っていうか、この原作でスポ根映画を作ってほしくないって思う。 しやけど、今回読んで早苗の魅力が僕の中で爆発した。 やっぱ、最初読むと磯山の強烈キャラが凄かったんやけど…。 中一で日本舞踊から剣道に転向して、日本舞踊独特の足さばきで独特な剣道をするってのんだけで、なんかめっちゃオモロイやんか(^_-)-☆ そんなに強くないのに玄人受けする剣道。 そんなんがあるんやったら、ほんまに見てみたいわ。 って、剣道素人の僕に見分けられるはずもないねんけどね(^^ゞ で、そんなに強くないのに、大会に優勝するとかと違う個人的な理由で 「わたし、勝つの」って決めて勝ってまうし。 ”お気楽不動心”なんて磯山に揶揄されてたなぁ(^。^) この本ね「愛情」とか「友情」とかって言葉がただの一度もでてけぇへんかったんちゃうやろか。 とにかくベタベタしたもんは一切ないねんね。 でも、「好き」は、よく出てくる。 「……俺は最初から、お前の剣道を、好いとーよ」 吉野先生が早苗に言ったこの言葉はしびれたなぁ! ”好いとーよ”って博多弁、こんな風にも使えるんや!(^_-)-☆ ほっといたら、ダラダラダラダラ書きつづけるだけやし、キリないからもうやめて、とっとと4回目を読もうっと(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年09月15日 04時22分44秒
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