カテゴリ:劇
昨夜の前篇を見てて思ったのが三谷さん、むちゃくちゃ我慢しはったんやろうなって事。
ほら、三谷さんの本ってNHKの時代劇でも、三谷喜劇になってるやんか。 しやのに、このオリエント急行殺人事件は、脚本は普通で喜劇ちゃうやん。 解説を見たら「可能な限り原作を忠実に映像化する」と書いてあるから、三谷さん我慢しはってんなぁ(^^ゞ…なんて思った。 でも、そんなん三谷さんが書く必要がないやん…、なんて思った。 しやけどね、今夜やる第二夜の予告編を見て、 「はっはぁ…、三谷さん、そういう企みやんねんな(^_-)-☆」って思った。 たぶん、後編は、全力で三谷喜劇になってるんやと思う。 だって、予告編の断片的な映像を見るだけで、雰囲気が全然ちゃうねんもん。 二宮くんと松嶋さんのこんなやり取りがあった↓ 松嶋さん「脅迫状は?」 二宮くん「燃やしました」 松嶋さん「燃やした?…、はぁ~!なんで燃やすかなぁ~」 二宮くん「燃やしたくなっちゃったんです」 こんなん、いつもの三谷節やもん(^_-)-☆ でね、後編の予告編をちゃんと見なおしてみると三谷さんの企みが、僕、分かったように思うねん。 あのね、前篇は勝呂(野村さん)が見た事と勝呂が聞いた事だけで作られてるねん。 小説で言うたら勝呂目線で勝呂の一人称で書かれた小説やねん! しやからね、乗客と車掌の13人は、勝呂に対しての演技をしてるだけやねん。しやから、おおむね無表情やし、そこにある表情や感情は、すべて勝呂に見せるためのものやねん。 だから、人によっては小学生の学芸会のような稚拙な演技やったり、宝塚の劇みたいに堂々としてたりするねんね。 ところが後編の予告編は断片的にいろんなシーンをみせられたけど、そりゃぁもう表情は生き生きとしてるし感情豊かで、はち切れてるねん。 13人の劇ではない本当の姿は後編だけで見せるんやろね。 多分もう三谷喜劇が全開の作りになってると思う。 小説で言えば神目線で三人称で書かれてる小説になってると思う。 後編は、神の目線で、すべてが語られるんやろね。 ほら三谷さんって、子供の頃からコロンボが大好きで、それが高じて古畑任三郎を書いたわけやんか。 コロンボや古畑の物語は、神目線で観客にすべての犯行を最初に見せるやん。 その観客がすでに知ってる真相に、刑事がどうたどり着くかを見せる話やん。 しやから犯人が分かっても、かまへんわけやん。 そう、三谷さんは、コロンボや古畑みたいな風にオリエント急行殺人事件を作りたかったんちゃう? だから後編は、勝呂の知らないところで犯人がどういうふうにジタバタするかを見せてくれるんやと思う。 三谷さんが書きたかったのは後編やったんやと思う。 原作に忠実な前篇は、ただのフリやったんとちゃうやろか(^_-) 2時間50分もかけてフリを作るんやから贅沢やね! 今夜は、三谷喜劇になってるオリエント急行殺人事件を2時間43分も見せてもらえるんやと思うと楽しみやわ(^_-)-☆ もしかして、この予想が外れてたら恥ずかしいんやけど、その事に思い至ったら、後編が始まる前に書きたくなってもてん(^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年01月12日 18時50分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[劇] カテゴリの最新記事
|
|