テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
昨日ね、ギャラクシーの1959年4月号を写真に撮って、僕の写真部屋の事を書いてんね。
別に写す対象物は何でも良かったんやけど、どうせならオークションに出す写真を撮ろうと思ったわけよ。 昨日も載せたそのギャラクシー↓ しやけどね、なんせ56年前のアメリカの安もん紙の雑誌やから、写真を撮るだけで表紙が外れてしまったんよ。 こりゃぁ、もうオークションには出されへんな、って思った。 そしたら甥っ子が、写真部屋のことではなくて、このギャラクシーに食いついて来たんよ。 ゴードン・R・ディクソンなんて、本の表紙に載ってる執筆者の名前なんか書いて来たけど、今では外国人作家のことなんか、ほとんど覚えてない僕だから、びっくりしてしもうたわ(^^ゞ そんなんやから、このオークションには、もう出さないギャラクシーを甥っ子にあげることにしてんわ♪ 甥っ子は喜んでくれたわ(^^♪ でぇ、このギャラクシーって雑誌の事を書いてみることにした。 ってか、ギャラクシーが何たる本かはネットで調べたらすぐに分かる事やから、ちゃう事を書くね。 日本初のSF雑誌「S-Fマガジン」が創刊したのが1961年2月だから、上のギャラクシーは、その2年も前に出たことになるんよ。 そう考えたら古い本やよね! で、先月の末、オークションを始めた頃にギャラクシーを一冊オークションに載せたんよ。 なんと一万円なんて非常識な値段を付けた。 ってか、こんな本は市場に一冊も出回ってないんで相場もくそもないから非常識かどうかは誰にも決められへんねんけどね。 その出品したギャラクシーは1959年12月号でね、どうして、この本に一万円なんて高値をつけて出品したかというとね。 この本こそ超有名な表紙やねん。 その時に出品したときの写真↓ これ、なんか面白いでしょ! 手が四本あるサンタクロースがプレゼントをツリーに付けようとしてる。 それを「シーっ」って口に指をあてながら階段の上から見てる子供たちは、緑色をしてて頭から触角が出てる。 耳もとんがってるし!(^^♪ この本の表紙は、SFファンだった僕が子供の頃にいろんなところで目にしててね、野田昌宏さんのコレクションでも見たのも覚えてる。 この表紙を書いてる人の名前はエド・エムシュウィラーって人で有名な人なんよ。 上の写真の目次ページの下から四分の一ぐらいのところに 「Cover by EMSH」 って書いてあるでしょ。 このEMSHはエド・エムシュウィラーの事で、表紙絵の一番下にも自筆でEMSHとサインがしてある。 このエド・エムシュウィラーはSFで一番権威のあるヒューゴー賞をSF雑誌の表紙絵で何度ももらってはる人やねん。 ヒューゴー賞って有名でね、たとえば、みんなが知ってる「アルジャーノンに花束を」も1960年にヒューゴー賞をもらってるねんで。 で、どうして、今では外国嫌いになってしまってる僕が、こんなのを持ってるかというとね…。 昔、神戸の古本屋さんに時々行っててんね。 もちろん震災前のことやで。 震災前の神戸には三宮から元町までのあいだに古本屋さんが十軒ほどあって、その古本屋さんを巡ることだけを目的に遠いのに出かけてた。 神戸には昔から外国人が多く住んでてんね。 三宮から元町の海側には明治の初めから外国人居留地というのんがあってん。 六甲に別荘地を切り開いたアーサー・ヘスケス・グルームも、その居留地に住んでて、六甲に初めて別荘を建てたのが1896年やから、このギャラクシーが出たのは、それから60年後ぐらいの事やから、そんなに昔の事とちゃうねんね。 だって、そのギャラクシーが出てから今年までも60年ぐらいやねんからね。 ねっ、そう考えると明治って、そんなに昔の事とちゃうねん。 つまりね、明治の頃から住んでた外国人の子孫たちが、結構洋書を古本屋さんに売るんよ。 しやから、神戸の古本屋さんには圧倒的に洋書が多かったんよ。 なんだかわけの分からない古雑誌なんかも一冊何十円かの値段が付いて山積みされてた。 そんな古雑誌の山の中からSF雑誌を探し出して買ってたわけよ。 僕は高校生ぐらいやったと思うし、一回の神戸行きの買い物予算なんか千円もなかったと思うけど、けっこう沢山買えたのを覚えてる。 だけど、表紙が素敵な本以外は捨ててしまったみたいで、今ではあんまり残ってないねんけどね。 しやからエド・エムシュウィラーの書いた4本腕のサンタクロースの本は、僕にとっては貴重品やねん。 買う人が居なくても、僕には一万円ぐらいの価値があるわけやから、値下げなんかせずに一万円で僕のオークションにずっと飾っておくつもりやねんわ(^^♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月16日 00時47分52秒
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