カテゴリ:劇
もう、オンエアから時間が経ってしまったんやけど「ゆとりですがなにか」のスペシャル「純米吟醸純情編」は、想像をはるかに超えた、ものすごい出来栄えやったね!
しやけど、宮藤官九郎って人ったらもう、めちゃくちゃ好きやわ!(^^♪ あのさぁ、連ドラのスペシャルってのは劇の形態として、ごっつぅ特別やって、僕、前から思うててんね。 何が特別かって言うとね、まず、登場人物とか、舞台設定とか時代設定とか、そういった物語の世界観の説明をしなくて、ただただオモロイとこだけ勝手気ままに描けるんよ! だって、3か月かけてドラマの世界観を存分に叩き込まれてるわけやから、観てるこっちは、勉強なしで、頭から楽しめるだけやもん! しやから、大好きやった連ドラのスペシャルというのんは、もうそれだけで嬉しい♪ しやけど、この「ゆとりですがなにか」のスペシャルほど、期待をはるかに上回る、多分死ぬまで、こんなにオモロイスペシャルを観ることはないと思うほど面白かった。 だって、このドラマの登場人物のキャラって、そのケッタイさ加減がハンパやないでしょ! 平均的なドラマの中で一番振り切ってるキャラを超えてるような、それほどケッタイなキャラを持ってる人物が10人ぐらい居てるでしょ。 そいつらが、みんな、説明なしで登場して、振り切った行動をするもんやから、物語の展開は予測不能、ある意味、ジェットコースターやったやんか! 好きやわぁ!クドカン! しやけど、この、僕の好きなクドカンの本、みんなも好きなんやろうか? 僕が好きやから、みんなも好きやとは限らへんって事を、僕、思い知ってるから、そのへんは、ちょっと気になるとこやねんけどね…。 クドカンの本だけと違って、その、キャラがぶっ飛んでる10人以上の人たちを演じる役者さんたちが、これまた、はまり切ってるんやろうね。 だって、観てるこっちも勉強しなくてええけど、演じる役者さんのほうも、かってワンクール演じたキャラなんやから、あらたに作る必要がないねんもんな。 そういう理由からも、スペシャルって自ずと完成度の高い劇になってまうんやろね。 でもね、その分、驚きとか意外な事とかがないんとちゃうかと思うやろうけど、このスペシャル、そんなもん、こっちの想像の上を行ってまうんよ! たった2時間のうちに 「ひえ~!」って叫んでしまうことが何度もあったもんな! ほんま、面白かった♪ クドカンって人やねんけど…、僕はクドカンの初連ドラ「池袋ウエストゲートパーク」の第一回の最初の10分ぐらいで好きになった人やねんね。 っちゅうか、第一回を見はじめてすぐに 「これ、なんやねん!この脚本を書いてるのん誰や????」って思った 僕が、それまでに知っていた劇のセリフと全然違ったんよ。 あれから、もう17年もたつんよ。 考えたら、クドカンからこっち、ほんまに度肝を抜かれた脚本家って、居てへんねんよね。 この人の本、好きだなぁ…、ぐらいはあったけど、あんなに驚いたことはなかったな。 それって、僕の感覚が古くなってて、新しい物に反応する能力が落ちてるだけなんかも知れへんけど、そんな古い僕を喜ばさせてくれる人が、これからも出てきてくれたら良いのになぁって思う。 クドカンより前には90年代には三谷幸喜さんが出て来たでしょ。 80年代の終りには野島伸司先生が出て来たし、いつも、僕を夢中にしてくれた脚本家が定期的に出てきてたのに…。 しやけど、この20年ほど、テレビ番組そのものが変化しなくなってるから、新しい物をテレビという媒体そのものが欲しいと思えへんようにってるんかもしれへんな。 だって、トリックだって2000年やで! しやから、2000年頃って、これから、どれだけ新しい才能が出まくるんやろうって、そら恐ろしく思ったもんやもん。 多分、いかに優れてても、今までにない変わったものは、地上波では、やらんでもええやろ!って気運がテレビ局にあるんかもしれへんね。 でもね、で、あるならば、「北の国から」や「白線流し」や「踊る大走査線」のスペシャルを復活させたら良いのに!なんて思うな。 僕、この頃思うんやけど、バラエティでお笑いタレントさんたちがフリーでしゃべる内容って、10代にも20代にも、もしかしたら30台にも意味不明な事柄を平気で機関銃のようにまくしたててるやんか。 お笑いタレントも高齢化して若手で30代から40代、中堅で40代から50代、そして60台以上が力を持ち続けてるって、異常な事態が今起こってるでしょ。 そうすると、自然と話題の中心は昔のことになって、今の10代や20代が興味を持ってる事柄なんか、知らないんやから出てくるわけもないやんか。 バラエティ番組の中では、山口百恵さんの事や沢田研二さんのことなんかも、普通にみんなが知ってるって前提で話が盛り上がったりしてるやんか。 山に向かって「お元気ですかぁ!」って叫んだら 「ラブレターかよ!」って誰かが即座に突っ込みをいれてたのは、めっちゃおもろかったけど、こんな20年以上前の映画の事、若い人が知るわけもないやんか! なんか、けったいなことになってるよね。 僕が10代20代のころなんて、5年前の話題も、話題として死んで行ってたよ。 10年前の話題なんか、まず出なかったし! ちょっと、話がずれてると感じるかもしれないけど、昔話を、ちょっと書くね。 昔、まだ石原裕次郎さんがご存命の頃、僕が姉貴に話した、こんな話がある。 姉貴は、昔、裕次郎さんのファンやってんね。 「もしも、20代の裕次郎が、その頃の髪型で、その頃のファッションで、今、登場したらどう思う?」 「カッコイイと思う?」 「カッコイイ事ないでしょ」 「しやけどね、もしも、ジェームス・ディーンが、今、あの頃の髪型で、あの頃のファッションで現れたら、あの時の感覚のままでカッコイイと思うでしょ」 「これって、どういう事か分かる?」 上のような話を、姉貴にふったのを覚えてる。 石原裕次郎というのは、昔の映画スターで石原慎太郎氏の弟で、石原良純さんの伯父さんの事ね。 で、この時、僕が何を言いたかったかと言うとね。 アメリカは。もう出来上がってる国で、変化が乏しくて、30年前の人気者が今出てきても、昔と同じように人気者でいられる。 だけど、日本は激しく変化をし続けてる。 価値観も、美意識も、生き方も、人の感じ方の根本とかも毎年毎年激しく変化してる。 だから、日本には、想像するのが不可能な未来が待ち受けてる。 アメリカとは、凄く違う! だから、日本という国の未来が、めっちゃ楽しみや! そういう意味の事を言ってたのを覚えてる! で、今の状況を見ると、昔僕が姉貴に言った 「出来上がってる国、アメリカ」って、そのまま 「出来上がってる国、日本」やんか! たとえば、音楽ひとつをとっても、20年前の音楽を、今普通に10代20代の人が聴いてるでしょ。 僕が20代ぐらいの頃って、自分が生まれたころの音楽なんかを聴いてる人は、よっぽどの変わり者しかいてへんかった。 そうそう、一昨日の藤原さくらさんのラジオにゲストで来てた上白石萌音さんがリクエストした歌がジュディマリやってんで。 これ↓ 19歳の萌音ちゃんが、自分の生まれたころの歌を好きでリクエストしたりしてる。 ほんで21歳のさくらさんと、二人で 「良い歌だねぇ」なんて言って盛り上がってる。 その事を悪いというてるわけとちゃうねんで。 今、素敵な物が20年後にも素敵と感じられるって良いやんか! 僕が若いころには、そういう事はありえへんかった。 どんな宝も、ほんの数年で宝でなくなってしまうような、そんな国やった。 しやけど、今って、宝がおんなじ輝きを持ったまま、毎年毎年、新しい宝が増えて行くんやから、こんな素敵なことはあらへんもんね! 10年前のアイドルも20年前のアイドルも、今もアイドルであり続けてるから、アイドルかて年年増える一方やしね♪ 中居くんなんか30年ぐらいアイドルやってるやろ(^^♪ そういやキンキキッズの2人の20年前の連ドラ「僕らの勇気 未満都市」のエンディングのセリフ 「20年後に合おう」の言葉通り、20年ぶりにスペシャルドラマとして21日に放送するやんか。 これなんか、まさしく、僕が今言うてることの証明やんか! アイドルが20年経ってもアイドルやってる。 しかも、このドラマ、嵐の相葉くんや松潤かて20年の時を経て出演してるんやて。 良い国やね♪ 僕ら年寄が、その感覚のままでも、毎日、楽しく生きられる! 若い人たちが、楽しい事を供給しつづけてくれるんやからね。 しやから、僕なんか「昔は良かった」みたいな不毛な言葉を言うことなく生き続けることができるんやと思う。 ほんで、話を戻すけど、日本が「出来上がってしまってる国」としてね、そんな日本を見てるアジアの国々の事を考えたら、ちょっとオモロイねん。 例えば、中国や韓国の20年前って、それはもう、今と全然違うんよ! 韓国は、まだ冬ソナが出来る前やねんね。 で、音楽はロックはあったし、日本の演歌のような流行歌はあった。 しやけど、その頃の韓国には、ポップスというものがほとんどなかったんよ。 信じられへんでしょ。 今じゃ、韓国のKポップは、日本のJポップよりも世界に打って出てるやんか。 しやけど、あの頃はポップスと呼べる音楽は、ほんまに探さな見つけることもでけへんかったんや。 実は、僕、2000年頃、半年間韓国べったりやった時期があるねんね。 ハングルを朝から晩まで勉強してて、韓国人とハングルでメールして、韓国の歌をギターで弾き語りしてハングルの発声練習をしてた。 で、この時ポップスを探して歌っててんね。 でも、ポップスは全く売れてなくてね、僕が探して来た韓国のポップグループは、文通相手の韓国人も知らなかったもんな(^^ゞ その韓国人は、ポップスは日本のほうが良いから日本の音楽ばかり聞いてるって言ってた。 それがさぁ、あっというまに東方神起やらKARAやら少女時代やらが出てくるんやから、韓国は最近まで激動してるんよね。 ほら、たとえば、ほんの20年前の韓国の若い女性って、みんな同じ顔してたでしょ。 化粧も濃かったし。 でも、今の韓国女性って、日本人が見ても魅力的に見える顔になってるし! そんなん見ても、韓国は今も未来が見えへん面白そうな国やなぁ、なんて思う。 そや、前回のさくらさんのラジオでさくらさんがかけた歌に韓国のポップグループ「ツワイス」の歌をかけてんんで。 これ↓ さくらさん、ごっつぅ褒めてた! ワールド・ミュージックを聴きまくってるさくらさんが認める音楽が、今の韓国にはあるねんもん!スゴイ! ってか、ほんまは、めちゃくちゃ面白い今年の夏ドラマの話を書きたかったんやけど、訳の分からんよもやま話を書いてもた(^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年07月20日 12時16分47秒
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