2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1966ページ
ナイス数:112ナイス
首折り男のための協奏曲の
感想
をかしげなる連作短編。そこはかとなく読み耽れば、いと楽しきこと限りなし。
読了日:2月7日 著者:
伊坂幸太郎ある中学生の死 (角川文庫 (5667))の
感想
記者たちの「真実を伝えたい。真実に少しでも近づきたい」という信念を持って、繊細に丁寧に大胆に、悩みながら取材を続けていく。ジャーナリズムの精神は、彼らに宿っていると心打たれた。中学生の自殺、父の蒸発、サラ金地獄、飢え死ぬ母・・・といううそ寒い出来事がレポートされていて、人間の愚かさと、一歩違えば誰もが足を踏み入れかねない危うい現実だということを教えている。昭和時代の、読者と新聞社とのつながりが暖かく感じられたのが救いでもあり、現代もそうであって欲しいというのが、私の願いである。
読了日:2月13日 著者:
読売新聞大阪社会部掏摸(スリ)
読了日:2月14日 著者:
中村文則存在しない小説の
感想
「存在しない小説」は、私たちが読むことによってのみ存在する。読まなければ、その小説は存在しないことになる。また、私が存在しているのかどうか、世界各地の未知の作家たちは知らない。カフカやジョイスやセルバンテスが存在していたかどうか私には知る由がないのと同じで。つまり張守基はジョナで、ジョナはTwistで、同時に何者でもない。(訳、仮蜜柑三吉)
読了日:2月19日 著者:
いとうせいこう「あの日」からぼくが考えている「正しさ」についての
感想
〈「正しさ」の中身は変わります。けれど、「正しさ」のあり方に、変わりはありません。気をつけてください。「不正」への抵抗は、じつは簡単です。けれど、「正しさ」に抵抗することは、ひどく難しいのです。〉…と、タカハシさんが呟いた2011年。「あの日」から変わってしまった(変わらなかった)色々なものを、twitterやエッセイ、論評、小説(『恋する原発』←要注意w)の形で記録したタカハシさんの言葉は、いつにもまして研ぎ澄まされているように感じる。「正しさ」を正しく感じるには、考えることをやめないことだ。
読了日:2月23日 著者:
高橋源一郎ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)の
感想
「もしこの世界にあるものが現実だけだったら、物語というものが存在しなかったら、わたしたちの人生はあまりにも貧しすぎる……現実を実り多いものにするために、わたしたちは物語を読むんです。」はい。そうです。だから、完結までお付き合いさせて頂きます。あっ、五浦さん?そんな怖い目しないで、そういう意味じゃないので(笑)。陰ながら応援していますよ!ところで、「ブラックジャック」をまたまた読み直したくなってしまった。あっちょんぶりけ。
読了日:2月24日 著者:
三上延日本文学者変態論―日本史原論の
感想
異端=変態=文豪。
読了日:2月26日 著者:
爆笑問題
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