2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1893ページ
ナイス数:44ナイス
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (トクマ・ノベルズ)の
感想
ああ、何というど傑作を読み終えてしまったのだろう。たまらぬ……。たまらぬ曼陀羅の春である。
読了日:4月2日 著者:
夢枕獏プラ・バロック (光文社文庫)の
感想
ハードボイルド仲間がすすめてくれた一冊。作中に、自分の名前と同じ人物が登場したり、作者の姓が、私の通名と同じだったため、メタな感情移入をしながら楽しめた。当時の新人とは思えない。しかし、新しさという意味では、新しい人だからこそ書けたのだと思う。
読了日:4月8日 著者:
結城充考さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)の
感想
要注意。あなたが頁を開くや否や、脳天は撃ち抜かれ、その穴からはどくどくとアドレナリンとエンドルフィンが流れ出し、二つの鼻腔からは硝煙が立ち昇り、読む間ずっと閉じたままの口は読了後に直ちにこじ開けられ、吐き出される息とともに、読みタランティーノ!と空気を振動させるに違いないから。
読了日:4月12日 著者:
樋口毅宏本日は、お日柄もよく (徳間文庫)の
感想
私たちは、なぜ本を読むのでしょうか。私はこう思います。素晴らしい「言葉」に出会うためだと。ハッとする言葉に出会ったら、私たちはその「言葉」が頭の中でくり返され、胸は熱くなり、目からは涙が溢れるでしょう。やがてまた「言葉」に出会いたくなります。暗い夜道では、「言葉」は闇を照らす街灯となります。また、言葉は人を傷つけたり、癒したり、励ます道具にもなり、闘いの場においては武器ともなり得ます。言葉はときに、世界をも変える力を持っているのです。ご清聴ありがとうございました。
読了日:4月15日 著者:
原田マハPRIDE(プライド) 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫)の
感想
ありがとう、僕らのトラブルシューター、ストリートの語り手マコト。あんたの池袋での冒険に、長い間、楽しませてもらったよ。しばらくは、キングとゆっくり休んでくれ。それでは、次のステージでまた会おう。
読了日:4月24日 著者:
石田衣良休みの国 (講談社文庫)の
感想
らもが選んだ様々な日をネタにマジメに不真面目に語る。毎朝、クスクス笑ったり、沈思黙考させられたり、と楽しい読書期間だった。「平安遷都の日(10月22日)」のくだりでは、「東京(国)は遷都するか、さもなくばすべての原子炉を作動停止するか、どちらかを選ばなければならないだろう。」とまさしく10年前に述べていて、翌年の7月26日(幽霊の日)他界している。「こんぶの日」生まれの私は、ハッとした。今日(4月26日)はリメンバー・チェルノブイリ・デー。らもさんは、幽霊になっても私たちにメッセージを伝え続けているのだ。
読了日:4月26日 著者:
中島らも
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