2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2440ページ
ナイス数:88ナイス
王国の
感想
「掏摸」の兄妹編。月が照らす絶対悪の世界を味わいたければ、飲んでみればいい。大丈夫、毒じゃないから。
読了日:12月1日 著者:
中村文則キャプテンサンダーボルトの
感想
阿部和重と伊坂幸太郎、夢の合作!って、そんなこと出来るの⁉︎ しかも、冷静と情熱の間、みたいに章ごとに順に書く形式ではなく、最初から最後まで完全合作だなんて!でも、二人のファンとしては、共通したテイストというか作品のセンスを感じていたので、きっと傑作になる!と思った。面白さは2倍‼︎ 作中で世界を救うために走る二人が、阿部和重と伊坂幸太郎に重なっていたのは、言うまでもなく。バースデイプレゼントととして頂いただけに、序盤で「1115」という数字が登場した時は、アニメの効果音のような遠雷が聞こえた。
読了日:12月5日 著者:
阿部和重,伊坂幸太郎疫病神 (新潮文庫)の
感想
産廃産業の利権に群がるど腐れハイエナどもの強欲に躍らされる、建設コンサルタントの二ノ宮と、一筋縄でいかない生粋のヤクザ桑原がなりゆきでコンビを組んだら……
「まるで探偵ごっこやな。わしが明智で、お前が小林少年や」「面白い。明智はヤクザで、小林少年は借金漬けですか」「あほんだら。一言多いわい」
気合い入れて読んだらんかい。どえらいカタルシスやで!
読了日:12月9日 著者:
黒川博行国境の
感想
読書に国境はない。密入国だって。脱北だって。
読了日:12月17日 著者:
黒川博行怒り(上)の
感想
文学的不快さに困惑したが、中途で断念しないで良かった。後半、面白さが加速していき、現代の有象無象の怒りを孕んだ物語は、読み手の疑念を振り払うようにして下巻へ。
読了日:12月19日 著者:
吉田修一怒り(下)の
感想
数多の「怒」の文字が不気味に這いまわる時、私たち読者は身近な人を疑うか、信じるか、選択を強いられる。その選択の果てに、見上げた空はどんな表情をしているか。
読了日:12月23日 著者:
吉田修一逝年 (集英社文庫)の
感想
今年の読み納めになるかな?意味は全然違うけど、逝く年、来る年。今年は読書量最多の年(112冊、
32,875ページ)になりました。来年も素晴らしい本に出会えますように。
読了日:12月31日 著者:
石田衣良
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