「コイノカオリ」アンソロジー(角田光代etc)
久しぶりに、嬉しい出会い。アンソロジーの醍醐味はここにありますね。「コイノカオリ」角田 光代, 島本 理生, 栗田 有起, 生田 紗代, 宮下 奈都, 井上 荒野 (敬称略)出版社 / 著者からの内容紹介最近、恋のしかた、忘れてませんか?ひとは、一生のうち何度恋におちるのだろう。ゆるくつけた香水、彼のタバコや汗の匂い、好きな人に作った特別な料理。柔らかい恋の匂いをモチーフに繊細に、あるいは大胆に綴る、6つのラブスト-リー。角田さんと、島本さんは何冊か読んだことがあるのですがそれ以外の方は、はじめてだと(多分)思われます。もし読んでいたとしても、超短編とか・・・しかしこの作家陣の中で光り輝いているのはまさにはじめて読む、4名。宮下 奈都さんの「日をつなぐ」は絶品。子育て中の「閉ざされた世界と、閉ざされた精神」が見事に描写されている。孤独で、狂いそうな日常。上手い!!そして生田 紗代さんの「海の中には夜」満たされない想い。そして、好きだからこそ作ってしまう距離。人と人の間の溝と空間が痛い位伝わる。そして夜の海。引込まれる位真っ暗な波。隠された情念が見える。「なきっつらにハニー」軽く流れる。読みやすい。そして内容も大好き!本当は辛いんだけど、表面だけは気丈に生きる人々が輝いている。「犬と椎茸」椎茸の香りするね~昔の恋人と昔の友だち。時の流れ・・・「辛かった思い出」ってこういう感じ。滅多に無いことですが本を読みながらどこが良かったかメモしました。心躍らされる物語と、出会いに感謝。アンソロ本は、人気作家さん目的で読むことが多いし外れなことも・・・・あります。こういう風に、人気のある作家さんに知らない方という組み合わせでここまで面白いのははじめて。うーん幸せ。また読みたい作家さんが増えました(^m^:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*::*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:今日は過密スケジュール。もうPCは開けないと思われます。これから学校の往復をしてその間実家に母を迎えに行く。昼食は(お行儀悪いですが)車の中ですね。参観に、懇談会のお役目を終えて出かけられるか?この雪空・・・・どうか積もらないで欲しい~~皆様の所に伺うのは明日と思われます。気が早いですが良い週末をお過ごしくださいね。ではまた。