Life is journey．

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  「狼の寓話」近藤史恵／著

  狼の寓話近藤史恵／著ストーリー）新米刑事の會川圭司は犯行現場のミスでヘタレのニックネームをつけられ、捜査班を移された。組んだ相手が、黒岩という女性刑事。与えられた事件は１週間前の殺人事件。夫が殺され、失踪した妻が疑われるのだが…。この表紙どうかと思うんですけど。シリーズ物のようでこの先が期待出来ると思いました。黒岩と言う女性刑事もさばさばして、芯が強いんだか？よわいんだか？と言う感じで特徴的ですし、主人公の圭司も人の良さそうな兄もいて中性的な所が魅力的。間に入る、童話がどういう意味を持つのか？途中まで分からない趣向も面白かったです。どこまでもDVが終らないのが辛いですけどね。近藤サンの緻密さが出てる良い作品だと思いました。:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:本、結構読んでるんです。テニス肘になったので、整形外科通いを続けておりましてその待ち時間などに、読書をあててます。しかし、なかなかご紹介出来るような作品を読めてなくてですね。領家　高子さんの本を2冊程読んだんですがうーん、と言う感じで。なかなか上手く行かないですね。面白かったんだけど、どうでしょう？という読後感。読書の秋にはほど遠いですね。

  2009年10月21日

• 変更に変更。

  おはようございます。長男の通っている中学校に違うクラスだけど、学級閉鎖が出てしまいまして中間テストが延期。だけど、早く帰って来る・・・・という状態。塾も、急な変更でまた試験前対策が1週間もずれるという・・・orzで、私もこの時期体調が思わしくなく引きこもり気味です。そう言えば、去年の今ごろぶっ倒れて、救急車で運ばれかけたんだった・・今年は、そうならないようにゆっくりする事にします。でも、忙しい。秋大好きな季節なのになんでこうなっちゃうんでしょうねー困ったものです。

  2009年10月21日

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  「仮面山荘殺人事件」東野圭吾／著

  仮面山荘殺人事件東野圭吾／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。 単行本をもって行きたかったので本棚から選んで借りてみました。山荘シリーズで、色々出されてるみたいですが、今回は引っかかりませんでした（爆以前読んだ、恩田さんの「訪問者」（それの日記）がずっと頭の中に残っていてもしかして、同じような設定？と錯覚してたんで、騙されなかったのかな～？というか、この物語殺人の動機が今ひとつしっくり来ないんですよね。だから最後がちょっと不満。こんな風に騙されてみたい気もするんですけどね。□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□最近体調が思わしくなくまた、具合の悪くなるシーズン到来・・・と言う感じ。毎年の事なんで仕方ないんですけどね。こういう時は、ひたすら眠るに限ります。季節が過ぎ去るのを待って・・・動きたいのに動けないのが辛い。あー出かけたいなぁ。

  2009年10月16日

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  「アミダサマ」沼田まほかる／著

  アミダサマ沼田まほかる／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）幼な児の名はミハル。廃棄された冷蔵庫から生れた物言わぬ美貌の子。ミハルが寺に引き取られてから集落はじわじわと変わってゆく。そして猫の死。そして母の死。アミダサマ！ミハルは無心で阿弥陀仏に何かを念じているようだった。冥界へ旅立つ者たちをその手で引き止めるために。痛切なその叫びは冷蔵庫の扉を開けた男にもしっかりと届いていた…。沼田サンの、作品は全部好きなんですけどこれは異色でした。ホラー？ですよね。でも、怖くはないけど不気味で・・・どういう結末になるのか？最後まで読む手が止まりませんでした。生まれ変わったミハルは幸せになるのかな？幸せになれるのかな？でも、あの才能は引き継いでいる訳でまた、恐ろしいことが起きるのか？それとも才能に苦しんで生きるのか？この先が気になる終り方で、満足。良いですよね、秋にこんな本。

  2009年10月15日

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  「寒椿ゆれるー猿若町捕物帳」近藤史恵／著

  「寒椿ゆれる」近藤史恵／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）堅物の同心・玉島千蔭。美貌の花魁・梅が枝。若手人気女形・水木巴之丞。そして、千蔭の見合い相手のおろく。巻き起こる難事件の先に仄見える、秘められた想いとは？江戸の風物を効果的にあしらい、市井の息づかいを丁寧に描き上げた傑作シリーズ、待望の最新刊！情感豊かな時代ミステリーの傑作。 そして最新刊まで読んでしまいました。あーまだまだ次が来ないだろうなぁ。ちょっと勿体ない事した。今回は水木巴之丞が刺される物語からはじまりまた千陰のお見合い開いても登場して今回は、祝言まで行くか？と、思ったんだけどダメでした。いい人過ぎるんですよ、千陰は。同じ意味で水木巴之丞もいい漢です。そして、罠にはめられる、大石も同じ。魅力的なのはみんな過去にいろいろ今は真っ当に生きてるんだよね。（あ、大石は違うか）そして、みんな許容範囲が広い。良い物語だと思います。そして今回も梅が枝とは物語は進まない。でも、もうじき赤ん坊が産まれて賑やかなお話しになりそうです。次に期待。

  2009年10月10日

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  「にわか大根ー猿若町捕物帳」近藤史恵／著

  にわか大根近藤史恵／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）芝居小屋が軒を連ねる江戸は猿若町。上方への巡業から戻った人気女形が、なぜか突然大根役者になっていた。そんな折り、その幼い息子が不審な死を遂げて…。続いて起きた謎めいた出来事につながりはあるのか？（「にわか大根」）南町奉行所の同心・玉島千蔭。男前だが女心にはちとうとい。けれども事件となれば名推理が冴える。江戸情趣溢れる連作時代ミステリー。 近藤さん続いてます。だんだん物語が進んで行くのが楽しい。続けて読めると、もっと嬉しい。と言う感じですね。今回の猿若町捕物帳第三弾は短編集となっております。千蔭のお見合い相手（鶴次）が、義理の母となってしまった2冊目でしたがこの本では、なかなか上手くやっているようです。歳の離れた娘に「母上」とは・・・こういう所は上手く流されていて意外と堅物ではないですし母上の友だちの物語が本の要となってます。しかし女難の相がありますねぇ。千蔭は。梅が枝との関係も進みそうで、すすまない。これからが楽しみです。

  2009年10月09日

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  「ほおずき地獄ー猿若町捕物帳」近藤史恵／著

  ほおずき地獄近藤史恵／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）吉原に幽霊が出るという噂がたった。幽霊が出た後には必ず縮緬細工のほおずきが落ちているという。騒動のさなか、幽霊が目撃された茶屋の主人と女将が殺された。下手人は幽霊なのか。女性が苦手な“二枚目同心”玉島千蔭は「じゃじゃうま娘」との縁談話に悩む傍ら、事件の解決に乗り出すが…。『巴之丞鹿の子』に続く「猿若町捕物帳」シリーズ第二弾。 「巴之丞鹿の子 」の続編です。↑これを読んだ時は、今ひとつの感じだったのですがやっぱり続き物はいいですねぇ。どんどん人物が動きを出して来て面白さが倍増してました。一番面白いと思ったのは、話題の渦中に居る人物が、実は今も飄々と生きていて自分の事なのに、他人の事のように見てる。その生きざまが、悲しいけど、清々しくて・・・辛い、可愛そう、と勝手に言って思うのはその人を蔑んでるだけなのかもしれない。そう言う事を言い当てる巴之丞が、好きですね。　そして見合い話にまごつく千蔭が、可愛らしかった。次作も期待してます。

  2009年10月06日

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  「新参者」東野圭吾／著

  新参者東野圭吾／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。 これで、今年の本の運は終ったな・・・と。思った。だって、こんな良い本2冊続けて読めたんだよ。偶然とはいえ、なんだか嬉しい。今回の加賀氏は警部補で、練馬署から移動して来た日本橋警察署所属。日本橋の、街並を歩きながら色んな人々の、生活に少しだけ立ち入りながら物語が進んで行きます。殺人の裏の被害者に焦点を当てるだけではなくその事件に関わっている（関わるつもりは無くても）様々な人々のトラブルをも解決する。そんな加賀の人物像に焦点を当てた作品とも言えると思います。連作スタイルなんだけど連作だけじゃない。謎解きだけど謎解きだけじゃない。本当に、素敵な本になってました。東野さんって、こんな良い本ばかり書かれる訳じゃない。でも、まさに読者が、こんな加賀を待っていた！という一冊でした。ネタバレしてないよね。これから読もうかな？と、思ってる方におススメ。めっちゃ良いから～♪これ、映像化でお願いします。容疑者Xの献身スタッフで。福山君（湯川先生）は、出られないけどね。

  2009年10月05日

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  「鶴屋南北の恋」領家　高子／著

  鶴屋南北の恋領家　高子／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）生きているってのは、命の遊びなんだ。─深川黒船稲荷敷地内。南北、最晩年のもうひとつの家もうひとつの暮らし。江戸根生いの歌舞伎狂言作者には、隣家の離れに住まわせている女がいる。戸板返しの終の栖。鶴屋南北一世一代の浮世離れである。「向島」シリーズが本当に、素晴らしくて大好きだったんですけど・・・ちょっと足が遠のいてました。最近新刊が出たと知ったので（こういう情報に巡り会うのも珍しい）ご縁を感じで、借りてみました。また、これが好みの作品で・・・借りて良かった、読んで良かったと思いますね。こういう作品に出会うとね。鶴屋南北の終わりを見届ける役目を担った鶴次と南北翁の恋の物語。引きつけられるように南北翁に出会いその住まいに身を寄せ甲斐甲斐しく世話をする、鶴次。その心の、惹かれ具合が本当に素敵で・・・こんなにのめり込んで大丈夫なのかと一緒に心配になってしまう。南北翁もとてもやさしい。この二人の恋模様に、揺さぶられたなぁ。そして、最後は、清々しく生きて行く鶴次。女性はこんなにも雄々しい。その生きざまを見せてもらった気になりました。好きだなぁ。:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:*:＊:運動会2連ちゃんでした。土曜日は、雨上がりのグランドで中学校の運動会。そして、日曜日は晴天のしたで運動会。もう肌は、ガビガビ？髪の毛はぱさぱさ。苦行でした(T^T中学校の運動会は、参加する人は参加するけど積極的に参加しない息子は3人4脚、玉入れ、学年リレーのみ。3つだけ・・・・orz娘は、応援団に入ったので応援団などは頑張ったけど走るのは・・・・（怒）なんだかねぇ。来年で小学校はお役御免なのであと一年頑張ったら、どうにかなりそうです。インフルエンザで、中止にならなくって良かった。それだけが救いです。

  2009年10月04日

• 雨のち晴れ

  さっきまで降っていた雨がやんで晴れ間が広がってます。この数時間の天気の差は何！！？と言う感じですが足元ぐちゃぐちゃの天気は絶好の「運動会日和」まさか、中止にしてないよねぇ・・・と、思いながら中学校の運動会ちょっくら見て来ます！皆様よい一日をー

  2009年10月03日

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  「希望ヶ丘の人びと」重松清・著

  　【中古】単行本(小説・エッセイ) 希望ヶ丘の人びと重松清・著重松さんの長編ですけど私、これいま一つだったんですよね。なぜか？自分で考えてみました。１．主人公の父親が、最後まで弱気だから。２．エーちゃんは、カッコいいしその娘や友人はすごく好感が持てるが　　もう少し、客観的にエーちゃんを描いても良かったのではないか？３．あまりにもすべてを詰め込みすぎた感が否めない。ステップ」のようにステップ徐々に物語も、登場人物も進んで行って成長いていくほうが良かったのではないか？そんな風に思いました。重松さん好きなんだけど、今回はごめんなさいでした。こんな感想に納得のいかない人もたくさんいらっしゃると思いますのでその方にも申し訳ないとお伝えします。すいません。

  2009年10月02日

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  「学問」山田詠美／著

  学問山田詠美／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）東京から引っ越してきた仁美、リーダー格で人気者の心太、食いしん坊な無量、眠るのが生き甲斐の千穂。４人は、友情とも恋愛ともつかない、特別な絆で結ばれていた。一歩一歩、大人の世界に近づいていく彼らの毎日を彩る、生と性の輝き。そしてやがて訪れる、それぞれの人生の終り。高度成長期の海辺の街を舞台に、４人が過ごしたかけがえのない時間を、この上なく官能的な言葉で紡ぎ出す、渾身の傑作長篇。なぜこの本の題名が「学問」なんだろう？学びながら生きるからなのか？生きる事が学問だからなのか・・・・？そう言う事は、横に置いても物語に引込む力は、相変わらず素晴らしいと想いました。独特な世界で卑猥ではなく、性の目覚めが描かれていて詠美さんにしか描けない物語。恋い焦がれ、愛し、嫉妬し・・・ひねくれたり、わがまま言ったり、受け入れたり。こんな風に喜怒哀楽を共に出来る友人は素晴らしいと思いました。子供の目線も、大人からの目線も両方楽しめる作品。詠美さんらしい。そのひと言に尽きます。

  2009年09月28日

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  「ｂｒｏｔｈｅｒ　ｓｕｎ　早坂家のこと」小路幸也／著

  Brother sun早坂家のこと小路幸也／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）早坂家の三姉妹、それぞれが感じている、家族の姿。ちゃぶ台を囲みながらそれぞれの思いが一つになったとき、本当の家族の姿が見えてくる。考えたり悩んだり、苦しかったりするけれど、それぞれが補いながら暮らしている。「東京バンドワゴン」シリーズを始め、様々な家族を描いてきた著者が三姉妹を通し描く、新しい家族のカタチ。 とっても可愛らしい3姉妹の物語。歳の離れた、弟が産まれて愛しくて、かわいくて、喜んでいたのも束の間見知らぬ父の兄が訪ねて来てなにやら、過去に事件が有ったようで・・・・途中から謎解きのようになってしまったんですけどそれでも、3人の恋がほのぼのとしているからか？あまり緊迫はしない。しすぎない。どこまでもハッピーエンドで終るのかと思ったら「エピローグ」でちょっとスパイスを効かせました。これは必要だったのかな？でも、人生何が起ってどうなるのかは、分からない・・・・そんな余韻を残したかったのですかね？確かに、幸せの裏は、どうなってるのか？分からないですものね。でも、少しだけその裏は、表で物語の中ではいてほしかった。という本音も有り。微妙な気持ちが、今心の中で渦巻いてます。次も読みますよー

  2009年09月26日

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  「朝のこどもの玩具箱」あさのあつこ／著

  朝のこどもの玩具箱あさのあつこ／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）父を亡くし、若い継母とふたり年を越す高校生。目が覚めたら魔法のしっぽが生えていたイジメられっ子。頑固な老女の説得を押し付けられた気弱な女子職員。人類の存亡をかけ森の再生目指し宇宙に飛び立つ少年たち。青春小説、ファンタジー、ＳＦと幅広く活躍する著者ならではの色とりどりの六篇がぎゅっと詰まった小説の玩具箱。 あさのさん祭りでは有りません。ただ単に、予約本がどっと来ちゃった訳です。のみ込まれそう（汗あさのさんの短篇が続いている訳ですがこの本は結構好きですね。切なかったり宇宙に放り出されたり未知の病気の話だったり・・・・沢山の色を醸し出すカラフルな一冊になりました。これは映像にしたら面白いだろうな。アニメとかで、短篇で綴ったら素敵な一冊になりそうだな。そんな本でした。

  2009年09月25日

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  「夢うつつ」あさのあつこ／著

  夢うつつあさのあつこ／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）著者が初めて試みたエッセイと小説による短編集。平凡な日常の出来事がつむぎだすファンタジックで不思議な６つの物語。 物語の元になった日常とそして物語というかたちで短篇が綴られてます。なるほど・・・とは、思うんですけど。その元の日常は、見ない方が物語に引込まれたのでは？とも思いました。逆に、日常からこんな物語が産まれるのは凡人ではないからだとも言えます。物語を描く力と言うのでしょうか？どんな日常からでも物語は産まれる。その経緯を見せてもらえました。

  2009年09月24日

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  「床屋さんへちょっと」山本幸久／著

  床屋さんへちょっと山本幸久／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）宍倉勲は二十代半ばで父が興した会社を引き継いだが、十五年後に敢えなく倒産させてしまった。罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き、もうすぐ「人生の定年」も迎えようとしている。だが、そんな勲の働く姿こそが、娘の香を「会社」の面白さに目覚めさせて─「仕事」によって繋がった父と娘を、時間をさかのぼって描く連作長編。 最初の物語はお墓のした見に行くじいちゃんと、孫。微笑ましい孫の姿とお墓を生前に買おうとするじいちゃん。そしてその場所は、昔会った会社の工場跡地。とても暗くなりそうな最初の話が明るくなっているのは、孫の存在があったから。そして続いて行く話しはじいちゃんの昔徐々に遡って行きます。娘との確執娘が家出する話そして、娘が職場見学に来る話女性が働けない社会に「当たり前だろ」と言って後悔してしまったり。みっともない姿を娘の前で見せて、泣かせたり。本当に、少し前まではこれが当たり前の父親の姿だったそんな気がします。で、最後はそのじいちゃんが亡くなった後の話。いつも、娘の事見守って助けてくれた、父と娘と仕事の話。こんな上手いまとめ方、素敵過ぎます。良い本だったよー床屋さんが節目節目に出て来るんですけど上手い具合に最後に使いましたね。笑えるけど、良かった。山本さんの作品で、久しぶりに納得して読んで良かったと思った一冊でした。ご興味の有る方どうぞ。

  2009年09月22日

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  「刻まれない明日」三崎亜記/著

  刻まれない明日三崎亜記/著【内容情報】（「BOOK」データベースより）「開発保留地区」─それは十年前、３０９５人の人間が消え去った場所。街は今でも彼らがいるかのように日々を営んでいる。あの感動から３年─“失われた時”が息づく街を舞台に描く待望の長編。 三崎さんの久しぶりの新刊。いつもとても楽しみにしてるんですけどそして、いつも期待以上。ホントに裏切らない素晴らしい作家さんだと唸りまくってます。今回の物語は一瞬にして、３０９５人の存在が消えてしまった街が舞台です。親、兄弟、親せきを失ってしまった人の物語と生き残ってしまった一人の女性そして、その街の道をなぞっている男性。そんな人々の物語が一つ一つ語られながら紡ぎあげられてます。人を失ってしまうことと未来へ歩いていくこと生きること。すべてがつながっているんですけどこの物語では、失った人がまだ存在している気配がするだけに切なさが募ります。それでも、前に進もうとするのはやはり若い力があったり見守る人々が居るからで。感想を書くのは難しいのですが青い蝶が飛び回る姿、みえました。悲しいけど、清々しくて愛があふれる作品でした。三崎さんすごいです。どちらかというと、「バスジャック」や「となりまち戦争」などでは独特な世界が興味深かったのですが万人向けするかな？という気もしていたんです。でも、この作品は読者に寄り添ってる気がしました。だんだん読むほうと、書く人の距離が近づいて・・・・ホントにまた次の作品が楽しみです。

  2009年09月20日

• 「ウルヴァリン」鑑賞

  最近調子が悪かったんで映画館へ見に行こうと思ってたんですがなかなか行けず・・・・ようやく見に行ってきました。「ウルヴァリン」公式サイト あらすじ： 特殊な能力を持つ、ウルヴァリン（ヒュー・ジャックマン）。かつてカナダの森で目覚めたとき、ローガンという名の兵士だったというほかに、彼は過去を記憶していなかった。そして、そこには“ウルヴァリン”と刻まれた軍の認識票が残っていたが……。楽しいですね～映画館で、こういうアクションものを見るのは。ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンはやはりどこまでも、正義感の強い男性で誠実で、騙されやすく・・・野性味味わえます。逆に興味をひかれたのは兄役のリーヴ・シュレイバー殺戮マシーンで、残虐なんだけど兄弟関係だけは大切にするんですね。すごく意外でした。でも、声が素敵だし、二人とも獣になるのがぴったりな感じで役が似合ってました。ヒロイン役のリン・コリンズきれいですよね。神秘的な美しさ。あっけなく記憶から無くなってしまったしもうちょっと扱いを良くしてほしかった気もしますが。映像はすごく楽しめましたがやはり、いろいろ突っ込みどころもありました。そういうことも含めて、楽しませていただきました。兄弟対決も含め、自作もあるらしですのでまた楽しみにしてます。

  2009年09月19日

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  「かなりや」穂高明／著

  かなりや穂高明／著出版社/著者からの内容紹介第二回ポプラ社小説大賞・優秀賞受賞後第一作!　東北の街を舞台に、自分のことを肯定できずに思い悩む四人----母親から虐待を受けていた高校生のサチ、就職活動がうまくいかずスーパーで働く俊二、パニック障害を抱える知代、妻とうまくいかず医師としての将来にも悩む長谷川----が再び歩き始めるまでを描く連作短篇集。「アポトーシス」「シュレディンガーの猫」などの科学の世界と「芥子の種」「牛車の話」といった説話を繋げながら、四人が自分自身を受け入れ道を開いていくまでを静かに力強く綴る。 「月のうた」が余りにもすばらしくいまも心の中に残っているのですがその後の穂高さんを追っていなかった事に気付き探して読みました。私は、科学的な事とか宗教的な事とか全然分からないんでそう言う側面からの感想ではなので全然筋違いの感想になるかもしれません。すいません。でも、ふと、心が弱ってしまった時に衝動的に生きる事を止めてしまう人たちの物語に涙が止まりませんでした。特に最初の「アポトーシス」は苦しかった。虐待された過去をもつ少女と薬を飲みながら、娘と生活する母親の物語。母親を責めずにどんどん自分の世界に閉じ込められて行ってしまう自分の気持ちとは違うのに・・・そんなサチの静か過ぎる感情が苦しい。人を頼るって、難しい。でも、この物語のあとは、きっと頼れる人がそばに居る。生きてほしいと、感じました。短篇が連作となっている本ですがこの中の共通点は死んではいけない魂をもどす為に運ぶ広海くんとその患者たちを診る先生。広海君は、まだ高校生なのに大変な役割を背負ってる気もするんだけど本人は至って普通に生活してる。生きるってそう言う事なのかもしれない・・・と、すんなりと感じられるのが穂高さんの作品だからなのか？科学的な事全然分からないけど好きな本に巡り会えた気がします。ご興味の有る方、どうぞ。

  2009年09月18日

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  「世界がぼくを笑っても」笹生陽子／著

  世界がぼくを笑っても笹生陽子／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）北村ハルトは中学二年生。始業式の日、彼の前に現れた一人の先生。軟弱そうでやぼったい。そう、彼こそがハルトのクラスの新担任─小津ケイイチロウ先生、だった。笹生さんの児童書です。講談社の100冊の中の一冊なんで、書き下ろし。笹生さんのこういう学生物は、安定感があって好きです。今回の本も期待して読んでいたんですが最初は裏切られたかと思った（笑）主人公北村ハルトは父子家庭で育っていて父親が、まぁあまり大した親ではない訳です。ハルト自体も、学校生活では目立たず、当たり障りのない生活をしてます。そこに、新任で小津先生がやって来るんですがまた、「大丈夫か？」と思う位ドジでトロくて冴えない男。土が無い学校にトウモロコシを植えようとしてみたり授業はへたくそだしこんな先生でこのクラスに希望は有るのか？と言う感じで、物語が進んで行きます。生徒たちも、学級崩壊した経験を持ち弱いんだけど、心がやさしい生徒で小津ちゃんを温かく見まもって、生徒もそうだけど、先生も温かく育てて行こう。なんて事思う所が有り得ないんだけど、嬉しい。傷をもって、真っ直ぐ生きて行こうとする先生と、子供たちの姿が良い作品です。爽やかな読後感でした。

  2009年09月17日

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  「キャンセルされた街の案内」吉田修一／著

  キャンセルされた街の案内吉田修一／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）東京、大阪、ソウル、そして記憶の中にしか存在しない街─戸惑い、憂い、懼れ、怒り、それでもどこかにある希望と安らぎ。あらゆる予感が息づく「街」へと誘う全十篇。 すごく楽しみにしてた吉田さんの新刊なんですけど今ひとつ、波に乗れませんでした。調べてみると、「十年の歳月をかけて書きためた」作品たちらしくなるほど、だから色が区々なのね・・・と納得出来る。本の表紙の様な、清々しい感じとは真逆などろどろとした短篇が多いです。でも、どれを読んでもやはり吉田さんなんですよね。ぴりぴりとした嫌な感じ。何も起らないだろうけど何か起りそうな・・・そんな怖さが文章から滲んでいて目が離せない。この後の10年の作品は、どうなるんでしょうね。楽しみであります。

  2009年09月16日

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  「時を刻む砂の最後のひとつぶ」小手鞠るい／著

  「時を刻む砂の最後のひとつぶ」小手鞠るい／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）欲望に殉じて一直線に突きすすむ女、恋と刺しちがえ破滅の淵にたつ女、時の侵食にたえ愛を守りつづける女。哀しいほど美しい生。ひたむきに狂っていく男と女を描いた短編集。 妄想だらけの登場人物が居たり有り得ない設定だったりする物語たちなんですけどここまで、（ある意味）狂っていると現実味が無くて、ファンタジーになってしまいそうです。だから、すごく不思議。特に「言葉を覚えた石」なんてゆずかと言う登場人物の女性が妄想に駆られているとばかり思ってました。実は「一緒に暮らしている」という男性はとなりの部屋に住んでる隣人という設定では？とか、疑ってしまいました。そう言う雰囲気なんです。この本全体が。だから「ささやかな報酬」で中村龍司が登場して来た時は「ここで、こうつながるという事は妄想の物語じゃなかったんだ」なんて思ってしまいました。この短篇は、好きですね。「美しき異邦人」と「夢の碑」は明らかにつながった物語ですし。思い込みって、誰しもある訳で分かっているつもりでも、誰も人の心の中の妄想は分からない。物語の側面をなぞって行くと全然違う面が有るという事を表現されている気がしました。ちょっと怖い気もした、読後感です。

  2009年09月15日

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  「戦場のガールズライフ」吉川トリコ／著

  吉川トリコ／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）東京で平穏な日々を送る珠子の元にある日やって来た、モデル崩れの希奈子、幸薄いホステス嬢の美深、ゴシック＆ロリータ大好き美少女の由実。強引に始まった女子ならではの共同生活は、うるさくて、迷惑で、それでいて、やっぱり可愛くて、おもしろい。 キャラクターがそれぞれ濃くて面白かったですがまさか、刃傷沙汰が入って来るとは思ってなくてあれよあれよと、終盤に入っちゃったのにビックリ。で、包丁握りしめて仕返ししに行こうとする主人公も最後は立派に普通じゃなくなってるし。世間から少しはみ出ても好きな事して、なんとか暮らして行けるっていいじゃない？って、問いかけられた気がした。お料理上手な美深が、結構好きなキャラでした。この先、誰かが一発どかんと大成したりしてね。そんな空想も出来る終り方。この先トリコさんどんな作品書くのか楽しみです。

  2009年09月14日

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  「甘い記憶　６　Ｓｗｅｅｔ　Ｍｅｍｏｒｉｅ」アンソロジー

  甘い記憶【内容情報】（「BOOK」データベースより）切なく身を焦がす片思い。遠い日の恋の記憶。束の間の逢瀬。そばにあった温かなぬくもり。そして…。甘く、そしてほろ苦い。あなたをとろけさせる、ひとかけら。６つのチョコレート・ストーリーズ。 【目次】（「BOOK」データベースより）ボサノバ（井上荒野）／おそ夏のゆうぐれ（江國香織）／金と銀（川上弘美）／湖の聖人（小手鞠るい）／二度目の満月（野中柊）／寄生妹（吉川トリコ）森永チョコレートのキャンペーンプレゼント本を加筆修正され、発売された本だそうです。だからチョコレートがちょっと登場するんですね。チョコレート・・・好き・・・という、それだけではないですがこの本はお薦めしたい。どの物語も、素敵です。こんなに充実してるアンソロジーは久しぶり。吉川トリコさんが入ってるから借りてみたんですが「ボサノバ」のチョコレートをバックからだし無理矢理口に入れるシーンに絵になる・・・と、ぼーっとして「おそ夏のゆうぐれ」では、身を焦がし「湖の聖人」では、不覚にも泣き・・・「二度目の聖人」では二度目の満月の夜に想いを馳せて「寄生妹」ではこの姉妹の未来の生活臭とリアルさに、微笑。ウィスキーにチョコレート試してみたくなりました。そう言えばゴディバのアウトレットの話を先日したばかり。チョコレートの虫が騒ぎだした！！秋ですねぇ。（涼しくならないとそんな気にならないので）

  2009年09月13日

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  「黒笑小説」東野圭吾／著

  黒笑小説東野圭吾／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。そして遂に電話が鳴って―。文学賞をめぐる人間模様を皮肉たっぷりに描いた「もうひとつの助走」をはじめ、黒い笑いに満ちた傑作が満載の短編集。 【目次】（「BOOK」データベースより）もうひとつの助走／線香花火／過去の人／選考会／巨乳妄想症候群／インポグラ／みえすぎ／モテモテ・スプレー／シンデレラ白夜行／ストーカー入門／臨界家族／笑わない男／奇跡の一枚 東野さんの短編集です。とは言っても寒川氏の物語が短篇で間に挟んで進行して行くので連作と、短篇と言う感じでしょうか？しかし、作家である東野さんがこういう落ち目の作家が主人公の話を書かれるとリアルで（汗）編集者の人はどう感じたんでしょうか？個人的には「みえすぎ」など化学物質が目に見えるとなると・・・と描くのは東野さんらしいと感じました。さすが。それが怖いと思うのも、納得です。「笑わない男」も定番と言えば定番ですがやっぱりそう言うオチになるか・・・と、思わずニヤリ。こういう趣向の本も良いですね。長編を期待してはいるのですが短篇は短篇であっと言わせてもらえるのが楽しい。◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇本がたまって来ました。やばいです。読書の秋という事で読書に勤しみます。秋のシルバーウィークも有りますしね。（しかしシルバーは無いだろう・・・と、思いませんか？）

  2009年09月12日

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  「神去なあなあ日常 」三浦 しをん／著

  神去なあなあ日常三浦しをん／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…！？林業っておもしれ～！高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。主人公、勇気の成長物語なんです。それでいて、自然の雄大さと、恐ろしさ限られた世界で生きて行く姿が勇気の成長に伴って、見えて来る描写がとても素晴らしく思いました。脱走を何度もくり返しほめられ、けなされ、鍛えられ成長した1年後には住んでいる場所が大好きなるなんて。こんなに良い事無いですよね。「風が強く吹いている」の様にこれもまた良い作品でした。映像化してほしいなぁ。で、祭りのシーンを見てみたいんです。林業って、大変。花粉症の発症の部分で、鼻がむずむずしたのは私だけじゃないはず。ご興味の有る方面白いから読んでみて下さいね。しかし、しをんちゃんは本当に色んな作品書きますよね。「星間商事株式会社社史編纂室」に「光」にエッセイはまた絶妙ですし。また新作楽しみにしてます。

  2009年09月11日

• 「NO.6　#8」あさのあつこ／著

  信じられません。「NO.6〔ナンバーシックス〕#8」の画像がありません。有り得ません。引っ越したい・・・・NO.6〔ナンバーシックス〕#8あさのあつこ／著内容（「BOOK」データベースより）瓦解するNO.6、いよいよクライマックスへ。矯正施設の最上階でついに紫苑は沙布との再会をはたした。だが非情にも、それは永遠の別れを突きつけられるものだった。マザーの破壊を願う沙布…。そして、ネズミの仕掛けた爆弾は建物を炎に包んでいく―。爆発、炎上をはじめた矯正施設から脱出するために、紫苑とネズミは最期の闘いに挑む。いよいよ「NO.6」破壊の時です。囚われの身になり変わり果ててしまったで有ろう沙布と紫苑の再会は、期待していたんです。すこしだけ。どうか、アンドロイドでも何でも良いから実体化していてほしい。そんな願いも木っ端みじんにくだけました。あさのさんひど過ぎるそして、相変わらず、読むのに時間はかかりませんでした。先が気になって、気になって・・・・一気読み。そして脱力感・・・・続きはまた一年後かーこの本は、間違いなく映像化されると思うんです。R指定はつきそうですが。画像がないのはとてもショックでした。なぜー？

  2009年09月08日

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  「巴之丞鹿の子 」近藤史恵／著

  巴之丞鹿の子近藤史恵／著あらすじ江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こった。南町奉行所同心の玉島千蔭は、殺された女が皆「巴之丞鹿の子」という人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。そして、巴之丞の蔭に浮かぶ吉原の売れっ妓。調べが進むなか新たな被害者が―。はたして真犯人は!?大藪春彦賞作家・近藤史恵の時代ミステリー小説シリーズ第一作がついに復刊。近藤さんの、こういう江戸物語すきです。やはり、その時代の人情に触れられると言うか雰囲気を感じさせてもらえます。しかし、この顔の似た異性・・・他の作品でも同じような設定が合った気がします。似ている二人というのはやはり少し怖いんです。同じ顔の人間がもうひとり居るという設定はね。（双子ではなくです）お面を想像しちゃうのかな？しかし、かくして隠した伏線が結局お家騒動の結果だったとは・・・・すこし、残念だった気もしました。しかしこのシリーズも読み進めようと思ってます。

  2009年09月07日

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  「さまよう刃」東野圭吾／著

  さまよう刃東野圭吾／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。 ずっと前に読みたいと思っていた時はベストセラー作品で、読めなかった。でも最近になって、東野さんの作品の素晴らしさを再確認し図書館で借りました。何とも重い作品ででもぐいぐいと引込まれて読む手は止まらず最後まで読むと、これは救いだったのかもしれない・・・とちょっと感じた。そんな作品でした。東野さんの究極の救いなのかもしれない。しかし、一つ納得が行かなかったのが復讐するきっかけを与えた「誠」がおとがめなし。という所。罪深い気がするのに。卑怯で、残酷で、身勝手。納得いかないなぁ。借りる時になぜこんなに予約が入っているのだろう？と、思ったんですがもうすぐ、映画が上映されるんですね。寺尾聰さんで。素晴らしいだろうな・・・公式サイト見て来ましたが、東野さんのコメントが素晴らしかったです。見る機会があれば、見に行きたいな。「さまよう刃」公式サイト

  2009年09月05日

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  「今夜も宇宙の片隅で」笹生陽子／著

  今夜も宇宙の片隅で笹生陽子／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）「ネットにアクセスしてる時って、無限の宇宙空間にほうりだされた小さな星になっている気がしない？」ぼくたちはつながっている。ちょっぴりの勇気があれば、いつだって誰とだってつながれる。 宇宙とは、ネットの宇宙の話だという事に読み終わった事に気付きました。色んなトラブルのネタが入ってます。例えば、ネットでクスリを買うとか裏掲示板の話とか・・・でも、登場する主な3人は悪い道に入ろうとするんだけど逆に人助けしたり友だちになったり・・・・こうは、上手く行かないしトラブルが沢山有るんだけどでも、怖い事ばかりではないよ。知り合えない人と知り合って、思った事とは違う事になってそして大切な人と巡り会えるかもしれない。そんな事メッセージで入ってる気がしました。いい人もいっぱいいるもんね。確かに、必要ない事も沢山入って来るけど排除出来る気持ちが有ればどうとでもなる。大人ならばね。友だちと舎弟の違いの所の台詞がぐっと来ました。良い奴じゃん。相沢って。笹生さんのこういう物語って大好き。表紙は・・・アレですが。でも、よく雰囲気が出てると思います。ご興味の有る方どうぞ。

  2009年09月03日

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  「きりこについて」西加奈子／著

  きりこについて西加奈子／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）きりこは両親の愛情を浴びて育ったため、自分がぶすだなどと思ってもみなかった。小学校の体育館の裏できりこがみつけた小さな黒猫「ラムセス２世」はたいへん賢くて、しだいに人の言葉を覚えていった。ある事件がきっかけで引きこもるようになったきりこは、ラムセス２世に励まされ、外に出る決心をする。夢の中で泣き叫んでいた女の子を助けるために…。猫を愛するすべての人に最新書き下ろし長編小説。 「ぶす」ってなに？という子供らしい疑問。なぜ自分が「ぶす」なのか分からない。もし「ぶす」ならばどう生きたら良いのか？分からなくて自宅に引きこもってしまうきりこ。すごくその疑問が素朴で、分かるなぁ・・・と思う。そして、その疑問が晴れたとききりこの力が人を引き寄せ生き方を変えて行く。この静と動の物語の動きが素敵ですよね。またラムセスの目から見た人間の描写も面白かった。すごく良い話だと思います。で、この両親の力がすばらしい。家庭力もあらかじめ備えていたらこうなったんだと思います。愛されて育つってきっと大事なんだよね。

  2009年09月02日

• 「20世紀少年＜最終章＞ぼくらの旗」鑑賞

  お友達が沢山先週末見に行ったーという話しを聞いて折角前2部映画館で見た事だし1日に丁度休みだし・・・という事で見て来ました。「20世紀少年＜最終章＞ぼくらの旗」“ともだち歴3年”（201年）。世界は「世界大統領」として君臨する“ともだち”に支配されていた。殺人ウィルスが蔓延した東京は聳え立つ壁により分断され、都民の行動は完全に制限されていた。“ともだち”の追手から逃れ、身を潜めているかつての仲間たち。荒れ果てた新宿でオッチョは反政府組織として武装蜂起する氷の女王・カンナの存在を知る。そんな中、“血の大みそか”以降、行方が分からなくなっていた“あの男”も遂に……！　それぞれの想いとは別に着々と近づく新たな絶望。“しんよげんの書”には何が描かれているのか？　“ともだち”の計画とは？　全ての真実が今、明らかになる!?原作全て読んでるんですけどややこしかったですよね。最新巻出る度に何度も読みなおしました。で、映画ですがその部分の補足が上手くされていてすごく分かりやすかった。第2部で気になっていたカンナ役の平愛梨ちゃんも少し控えめな感じになっていて、前よりは気にならなかった。（また美人さんなんですよね～声もかわいいし。）ロボットや、UFOの映像も映画館で見るのにピッタリだったし。地球防衛軍の衣装が揃っていた場面には、吹き出しそうに・・・で、試写会では上映されなかったエンドロールの後に用意された長いエピローグあそこを、見て良かったと、一番感じました。あれを堤さんは描きたかったんでしょうね。勝手に納得して、勝手に理解したつもりになってるけど・・・・でも、見に行って良かったです。おもちゃみたいに、大人の楽しさがあってそして、少しだけ伝えたい事が有って。そんな映画になってました。堤さんにとても興味を持ちました。:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:映画の前の予告編も今日は少し少なめ。本編が長かったからかな？「ウルヴァリン」は見に行きたいなー「なくもんか」「カムイ外伝」は興味が有る。両方邦画なんで、評価を見てから考えよう。で、予告はなかったんだけど「さまよう刃」のポスターが貼ってあった。原作本を丁度借りた所でなぜこの時期に予約がいっぱい入ってるんだろう？と、思ってたんです。そうか・・・寺尾さんが主役なんだ。これは見たいな～これからしばらく映画館に行く機会増えそうです。新型インフルエンザも流行しつつ有りますが映画見に行きたいな～

  2009年09月01日

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  「おくりびと」鑑賞

  おくりびと音楽を担当している久石譲さんのコンサートに行くので予備知識！！という事で見ました。丁度WOWOWでやってたのを録画してたので。ストーリーチェロ奏者の大悟は楽団の解散を機に、妻の美香と故郷の山形県酒田市へ引っ越す。そこで職を探すが、旅行会社と誤解し、遺体の納棺をする小さな会社《NKエージェント》に就職してしまう。最初は仕事の内容に戸惑った大悟だが、見習いとして社長の佐々木の鮮やかな手つきを見るうち、旅立つ故人を“おくる”仕事に満足を覚えはじめる。だが遺体を扱う仕事を美香に明かせない大悟は彼女に“結婚式場に就職した”と嘘をつき続ける。納棺師という仕事をこの映画で初めて知りました。そして、そんな差別の目で見られる事も。死者の身支度をととのえ最後の時を過ごすお手伝いをする仕事が○らわしいんだ・・・・と、なんだかすごくショックな場面も有りました。こういう事、外国の方には分かるのかしら？でも、やはり社長の山崎努さんが良かったですよね。もちろん主役の本木さんも演技ではなく役の人物そのままでした。どこまで役に取り組んだんだろう・・・と、感嘆。私は、余貴美子さんが好きですね。こういう人がスクリーンに存在するだけでも安定感が有って、揺れがない気がします。ただ暗い映画ではなく笑う所も、吹き出す所もあってとても良い映画でした。景色がまた素晴らしいんですよね。山形、行ってみたくなりますよね。

  2009年08月31日

• 「十夜」アンソロジー？

  「十夜」出版社/著者からの内容紹介角田光代さんが「まるごと飲み込まれて、心底驚いた」とおののき、町田康さんが「油断ならない」と敬意を表する、そんな短篇小説の名品を十点、十人の作家のエッセーと共にベストセラー作家が選んだ、極上・粒よりの十篇をお楽しみください。『十話』の姉妹篇です。内容（「BOOK」データベースより）角田光代が「まるごと飲み込まれて、心底驚いた」、町田康が「油断ならない」と敬意を表し、阿刀田高が「みごとだなあ」と感嘆した…そんなとっておきの短篇とエッセーが彩る「十」の物語。 またもや画像が無いです。アマゾンさんには有るのにー作家陣が作品についてのエッセイを書き選ばれた物語が載っているという趣向の本です。全て短篇。作家陣は高樹のぶ子、角田光代、伊集院静、町田康、黒井千次、北村薫、阿刀田高、伊藤桂一、恩田陸、堀江敏幸。私、あまり昔の作品って馴染みがないのです。（じゃあ現代を知ってるのか？と言われても困るんですが）なので、こういう風に色んな作品に触れられるのは嬉しい。新旧両方を読めるし何故この作品を押したのか？という事も伝わるし。しかしやはり内田百けんさんの作品は面白いです。「入れ札」は人間のドロドロした所を描いているのにすごく清々しい読後感で。恩田さん推薦の「開いた窓」は悔しい位、ありきたりなのに、騙された。やられました。シリーズの「十夜」も読んでるんだけどこれも面白い。でも、また画像がないのかー！！悔しい。引っ越したい。

  2009年08月30日

• 「しゃぼん」吉川トリコ

  画像有りませんでした。「しゃぼん」吉川トリコ／著出版社/著者からの内容紹介優しい彼と、ふわふわした毎日。なのに、ぽっかりとさみしいのは、どうして？　少女と大人の狭間でもがく日常を切なく描く表題作「しゃぼん」。好きな人とセックスをして気持ちよく感じてしまったらどうしようという女子高校生の恋を描きR-18文学賞を受賞した「ねむりひめ」など、少女でもおばさんでもない、女の子の揺れ動く感情を絶妙に描き出す全4篇を収録。今、注目されているガーリー世代の新しい作家のデビュー作！R-18ってどこが？と、思う程ですが。実年齢と世間のギャップに取り残され胸の中で「違う」と叫んでる姿が上手く描かれてると思います。進みたくないこのままで居たい。でも、でも・・・まわりが、いい人ばかりだから余計に自分を追い込んでしまう。なんかね。進むって大変な時も有るのかな？理由が必要なときも有りますよね。「しゃぼん」に出て来る女の子の物語が続きに来てその後の話も連作っぽくなっていて楽しめました。フワフワして、いつの間にか割れてしまいそうな幸せ。上手く書かれてます。◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇仕事始まりました。夏は終わった。でも明日休み。気がぬける～

  2009年08月28日

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  「ビロウな話で恐縮です日記」三浦しをん／著

  ビロウな話で恐縮です日記三浦しをん／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんが贈るミラクル・ダイアリー・エッセイ。【目次】（「BOOK」データベースより）１章　坊さんも三日で飽きる／２章　弘法大師さえ筆を折る／３章　河童は川遊びに興じる／４章　門前で小僧が昼寝する しをんちゃんのダイアリーを一冊に本にされたようです。夢の話多数。で、バクチク話に共感を覚え母親と会うといがみ合う境遇に同感。マヤが泥だんごを食べる所に爆笑し共通ネタが多いので、注釈を読まなくても分かる所が自分でも怖い。そんな感じです。トイレの話はわかるなぁ。（あえて言わないけど）しかし、しをんちゃんのエッセイを読むと脳内がしをんちゃん的になってしまいます。でも、活字に出来ないです。これを活字に出来るのが作家さんなんだなぁ。人に理解出来るように、脳内を変換出来るのは素晴らしい・・・とか変な所で感心しちゃいました。面白かったです。BL話も、しをんちゃんがしたら普通の話に思えるのが不思議。************娘の宿題終りません。あまりに、イライラが募り・・・・掃除のスイッチが入りました。気になってた、水回り、処分して、まとめて、整理して・・・今日までのお休みだったから力が入ったのも有り今までに無く整理してまだ、余白が有るので、嬉しい！！って感じ。（今まで溜めるな・・・という話でもあります）明日から仕事だー新学期だー嫌だー休み前に夜の図書館にでも出かけて来ます～♪夜の図書館って好き。ではまた。

  2009年08月27日

• 疑う。

  こんにちわ～娘の夏の工作に付き合わされておりまして脳みそが沸騰寸前です。苦行だ。ずっと付き合うのも、お互い辛いのでそばで見ながらPCの整理をしました。先日までの本の整理も出来ました。遅くてスイマセン。今回は、あいうえお順に結構まんべんなく読んでるな～とか穂高さんの本とか和田竜さんの本を読もうと思ってたのにすっかり忘れてしまって夏が終わった・・・なんて感傷的になっております。しかし、いつも思うんですがあいうえお順に本を並べるだけなのには～もの所がいつも微妙です。並べるのに時間がかかる。脳に欠陥が有るんだといつも思う。そして、きっとまた間違えてると思います。順番を。すいません。足りないんです・・・きっと。しかし、今日中に娘の課題は終るんだろうか・・・

  2009年08月26日

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  「C級フルーツパフェ」吉川トリコ／著

  C級フルーツパフェ吉川トリコ／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）あんな男なのに、こんなにも好き！鈍感、自分勝手、神経質、うだつが上がらない…なのにキュートでしかたない男たちと、必死に愛する女たち。行き着かない思いに、もどかしさと愛おしさが溢れてくる快作短編集。 なんだか，トリコさんに魅せられてしまったようです。この本めちゃくちゃ面白かったんですけど。メールで，週末のスケジュールを時間刻みで送って来る彼氏って・・・どうよ！？爆笑しました。「スターウォーズエイジ」では、趣味の世界はその人にしか分からないしね。でも最後の方の逆切れに，吹き出し・・・ちゃんと好かれてたんじゃん！と，ちょっとホッとした。「芳野がくる」では、いつまでも子供の恋なのねーでもそれがかわいいのねーまわりが気になっちゃう二人なのね。「運命の青」はツボ過ぎる。ビシビシ、意識してるな～という最後が何とも嬉しい。ひょっとして・・・という期待を抱いて本を閉じました。ちょっと曲げると、おかしい人たちの話なんだけど。でも、おかしくない人なんて居ないよね。みんなどっか自分とは違う訳だしね。楽しませて頂きました。さて，次はどれを読もうかな～？

  2009年08月24日

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  「ノーカントリー」鑑賞

  パラマウント　ジャパン ノーカントリー　スペシャル・コレクターズ・エディションストーリーテキサスの荒野で猟をしていたベトナム戦争の帰還兵モスは、銃撃戦で大勢が死んだらしき麻薬取引の現場に遭遇。彼はそこで見つけた現金200万ドルを、妻カーラ・ジーンと住む家に持ち帰る。だが気になることがあって現場に戻ったモスは、取引をしていた麻薬組織のどちらかに襲われ、その後も冷酷非道な殺し屋シガーに追われる。一方、老保安官エド・トム・ベルは一連の事件を捜査するうち、モスが事件に巻き込まれたと知るが……。＜出演＞エド・トム・ベル保安官 ：トミー・リー・ジョーンズアントン・シガー 　　：ハヴィエル・バルデムモス 　　　　　　　　　：ジョシュ・ブローリンカーソン・ウェルズ ：ウディ・ハレルソンウェンデル ：ギャレット・ディラハントカーラ・ジーン ：ケリー・マクドナルド第80回アカデミー賞で作品賞など4部門に輝いた作品という事で見てみました。確かに、ハヴィエル・バルデムの髪型は気持ち悪かったですね。人間なんだけどモンスターのような執拗さや傷さえも自分で治療する痛みさえもなさそうな姿に・・・ゾクゾクしました。でも、題名の意味もなせこれがアカデミー賞受賞作品になったのか？理解不能。正しい見方を教えてほしい位です。どの役者さんも，色が濃くてすごく良かったんですけどね。

  2009年08月23日

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  「f植物園の巣穴」梨木香歩／著

  f植物園の巣穴梨木香歩／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）植物園の園丁は、椋の木の巣穴に落ちた。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、烏帽子を被った鯉、幼きころ漢籍を習った儒者、アイルランドの治水神…。動植物や地理を豊かにえがき、埋もれた記憶を掘り起こす会心の異界譚。すごく、感想を書くのが難しい作品です。でも、好きです、こういうの。結局自分探しと、謎解きだったな・・・と、最後は思うんですけど。途中出て来る、鯉とか、大家さんとか、歯医者さんとか・・・なんだかリアルで、どぎつく印象が残ってます。八百万の神や、先日読んだ「宵山万華鏡」とか。なんかそう言う雰囲気を含んでると感じました。梨木さんのこういう物語好きです。読んでいる間、異世界にぽっかり浮かんでました。

  2009年08月22日

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  「グッモーエビアン！」吉川トリコ／著

  グッモーエビアン！吉川トリコ／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）私の家族はちょっと変わっている。お調子者で万年バンドマンのお父さんヤグと、元パチプロ、元パンクス、現役未婚（！）、自称「永遠の２４歳」のお母さん、そして１５歳の私はつき。貧乏でもずっと仲良く楽しく暮らしてきた。だけど…。ラストは涙、涙、涙！ファンキーな一家をリアルに描いた新しい家族小説誕生。 トリコさん第二弾（自分の中では）です。いやー楽しかった、楽しかった。ヤグは、どこまでもヤグだけどヒーローで風来坊。お母さんは、そんなヤグの事殴るけど、本当は大好きで。で、自分はヤグと私は血はつながってないけど、お父さんで。逆に血がつながってない事を私は後ろめたく思ってる。カラフルな家族で、愛が溢れていてすごく可愛らしい物語でした。私は、担任に、母親がキレる所も笑いましたが母親に、娘がキレる場面もwwww結局、オーストラリアに行っても、家族仲良く生活するんだろうね～お母さん、かわい過ぎ。500円の指輪もらって、キレちゃう所なんか逆切れもこうされると、愛しくなっちゃうよね。トリコさんって面白いですね。色んな作品書いちゃうんですね。

  2009年08月21日

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  「アンハッピードッグス」近藤史恵／著

  「アンハッピードッグズ」unhappydogs近藤史恵／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）最初に人を好きになったときから、わたしは失う予感におびえている。どんなに言葉と約束を重ねても、その予感はなくならない。でも、苦い想いを積み重ねた先には、新しい風景が広がっているのかもしれない―。パリを舞台に交差する男女を描く気鋭の恋愛小説。 予約本が無くなったら近藤さんの本。という事で借りて来ました。近藤さんの初の恋愛本というふれこみですけど・・・？そうだったっけ？どうしても、引きつけられてしまうのが私にとっての近藤さんなんですが今回も流れるように、物語が進んで行きます。異国の土地じゃないと向かい合えない二人を中心に荷物を奪われた旅行者の二人を交え微妙な関係が始まります。スパイスになるのは「弁慶」と、言う名の犬。私のイメージはブルドックかな？大人しいけど、騒ぎだすと止まらない。で、反省してしゅんとなる姿・・・かわいいなぁ。生き物がそばに居て我に返る瞬間が有って人間って罪深い・・・そんな風に感じる。きっとこの二人は、離れても離れられない。でも、そばに居ても、遠く離れていて・・・苦しい関係なんでしょうね。でも、それさえも楽しんで生活出来そうな・・・そんな終り方が何ともいい読後感です。割り切れない事って、有りますよね。▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲選挙とか、政治とか人それぞれの考え方や、趣向が有るのであまり触れたくないんですが大阪の、出馬の顔ぶれを見て・・・ビックリ。シアワセ・・・という字の付くところがどこの区からも出るんですね。選挙の度に直接お願いに来られる方も別の政党でいらっしゃるんですけど突っ込みどころ満載で・・・・しかも、突っ込めない（ご近所の方なので）なんかね～はぁ・・・って感じです。

  2009年08月20日

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  「ダークナイト」鑑賞

  ＜WARNER COLLECTION 今だけ \1,980 2009＞［DVDソフト］ ダークナイト 特別版（期間限定生産）ストーリー大都市ゴッサム・シティ。顔を白く塗った異常な犯罪者ジョーカーは他のギャングどもを支配しかねない勢いで次々と事件を起こし、当局をあざ笑う。大富豪ブルース・ウェインは人知れず、謎の男バットマンに変身して悪を退治する毎日。そんなバットマンは正義感が強い地方検事ハービー・デントと連携し、打倒ジョーカーをめざして行動開始。だがジョーカーもバットマンやデントに負けじと、常人に想像できない大胆な犯行を繰り返す。＜出演＞ブルース・ウェイン（バットマン） ： クリスチャン・ベールジョーカー 　　　　　　　　　　　　　 ： ヒース・レジャーハービー・デント ： アーロン・エッカートゴードン ： ゲーリー・オールドマンアルフレッド ： マイケル・ケインルーシャス・フォックス ： モーガン・フリーマンレイチェル・ドーズ ： マギー・ギレンホールマローニ ： エリック・ロバーツなんか、悲しかったです。ヒース・レジャーが死んでしまった事実とジョーカーの破滅へ向かって行く姿がダブってしまって辛い。あと、ハービー・デントの2面性の有る役が高潔だからこそ、染まってしまったように描かれていてこれも苦しかった。レイチェルは何度見てもケイティ・ホームズの演技に見えました。がらりと変えても良かったのでは？やっぱりこれは映画館で見るべきだったな・・と今更ながら後悔。続きは有るんでしょうか？有ってほしい。面白かったけど見ながら悲しかったです。素晴らしい俳優が亡くなった事、改めて感じました。

  2009年08月19日

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  「熱帯魚」吉田修一／著

  熱帯魚吉田修一／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。 2001年の作品の文庫化です。熱帯魚という題名に惹かれて借りてみました。屈折した心情が、瑞々しく描かれていて吉田さんの、緻密な文章もゆらめいていて・・・その力量がにじみ出る作品です。こういうものを書いていたから今の作品があるんだ・・・と、感じますね。季節も、汗のながれるこの時期に読むのが適してる気がします。真っ直ぐには生きられないそんな人間が、上手く描かれてます。吉田さんの新作読みたいです。

  2009年08月18日

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  「容疑者Xの献身」映画バージョン鑑賞。

  　【新品】邦画DVD 容疑者Xの献身 スタンダードエディションストーリー貝塚北署所轄内で、顔をつぶされ指紋も焼かれた男の死体が発見された。少ない遺留品から身元が判明、担当刑事の内海と草薙は弁当屋を営む被害者の元妻・靖子を訪ねる。だが有力容疑者と思われた彼女には完璧なアリバイがあった。捜査に行き詰まった2人は、帝都大学の物理学者、“ガリレオ”こと湯川に協力を求める。当初は興味を示さない湯川だったが、靖子の隣人が学生時代に数学の天才と認めた親友・石神であることを知り……。＜出演＞湯川学 ： 福山雅治内海薫 ： 柴咲コウ草薙俊平 ： 北村一輝花岡靖子 ： 松雪泰子石神哲哉 ： 堤真一工藤邦明 ： ダンカン富樫慎二 ： 長塚圭史花岡美里 ： 金澤美穂葛城修二郎 ： 益岡徹柿本純一 ： 林泰文原作本読みました。その時も泣いたんだけど・・・・今回も号泣。その事実に自ら気付き・・・自分の脳を疑ってます（今）それにしてもいい作品になってるよね。やっぱり松雪さんがいいのかなぁ～福山君の、悲しそうな、淋しそうな顔がいいんだろうか？コウちゃんも、あまり好きじゃないんだけど美人でした。べっぴんさん。で、結局堤さんが良かったんだろう。なんて、全てが良かった気がしました。いい作品だなぁ。東野さんなんだなぁ。今更ながら、テレビシリーズ見とけば良かった。なんて後悔。また今度もこんな作品描いてほしいですね。東野先生には。

  2009年08月17日

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  「COW HOUSE」小路幸也／著

  「COW　HOUSE」小路幸也／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）この家は、みんなの居場所。２５歳、ワケあって窓際族。仕事は、会社所有の豪邸の管理人。なぜか集まってきたのは丑年の面々。お盆に読んだ本です。旦那様の実家で、読書に勤しむ「嫁」なんか放棄してる気がしますね。うう～ん。で、この本。小路さんの本の中では、上位には行っちゃう位素敵な本でした。ハッピー満載で人のために生きる事を選ぶしか出来ない主人公って本当にすごいな。強いな・・・って思いますね。幸せの裏には、いっぱい悲しみや、淋しさがあるんだけど・・・でもこんなに幸せな結末ならばその悲しみさえも、有益だと思いますね。よんで数日経つ今も、心の中ほわほわしてます。

  2009年08月14日

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  「星間商事株式会社社史編纂室」三浦しをん／著

  星間商事株式会社社史編纂室三浦しをん／著内容（「BOOK」データベースより）川田幸代。29歳。会社員。腐女子。社の秘められた過去に挑む―。本間課長は言った。「社史編纂室でも、同人誌を作ろう!」その真意はいかに?風雲急を告げる社史編纂室。恋の行方と友情の行方は、五里霧中。さらには、コミケで人気の幸代の小説も、混乱に混乱を!?これでいいのか?わたしの人生。久しぶりの三浦しをんちゃん。社史の隠された暗部を同人誌で補うんですか・・・で、課長はそう言うつながりなんですか・・・破天荒で、面白いんだけどでもなんだか入りきれなかった感あり。ちょっと偏っていて勿体なかったな。「腐女子」という意味も、再度確認しちゃいました。なるほど。次は「神去」が時期に手元に来そう。これは感想が良さげなんで楽しみにしてます。

  2009年08月12日

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  「植物図鑑」有川浩／著

  植物図鑑有川浩／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか？咬みません。躾のできたよい子です」「─あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる─。書き下ろし番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。 激甘でしたなんかゾワゾワする（爆こんな風にどこか連れ出してくれて色んな事知ってるって、すごく尊敬するし素敵。おまけに飼いならされたのは主人公の女の子の気がします＾＾微笑ましい。有川さんは、多分野草とかすごく好きなんでしょうね。そう言う土地で暮らされてたんでしょうし・・・私は山歩きは無理だな・・・すぐ気触れちゃうし。食べるの専門で。○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○実は、すごく肌が弱くってクレンジングで、顔が腫れ上がる事もあり高い物使っても無駄になる事度々あり。しかも、汗をかくこの時期が一番辛い。汗で流れない化粧品、日焼け止めを使えない。でも、汗はすごくかく。だからいつもドロドロ。もう誰か助けてー状態。でも、最近試供品で頂いたもの全然信じてなくって・・・・でも、ちょっとボディ用に使ってみたら・・・首のガサガサが無くなりました。冬場からずーっと悩んでたのに。数回使ったけどソープで、こんな風に悩みが消えるって、嘘みたい。信じられん。腕とか、しっとり。嘘みたい。今、化粧水も無くなりかけなんでお試しを買ってみようかと考え中。香りがきついのが難なんですけどね。

  2009年08月11日

• 誕生月といえば？

  こんにちわ。台風来てますねー今回は、親族のお里の被害が激しくて今までこんな風にニュースになる土地じゃなかったのでビックリしてます。今はココは小康状態ですが・・・突然こういう風に来る台風も珍しいですね。皆様お気をつけ下さい。さて、題名にもしましたが「誕生月と言えば？」＝婦人科検診ですよ。今日行ってきました。術後の経過は良いらしく子宮がん検診もしてもらって来ました。実家の父が癌になった位なので癌のことも気にかけながら年に一度検診に行こうと思ってます。なかなか、こんなこともないと行かないしね～また来週結果を聞きに行ってきますー

  2009年08月10日

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  「宿命」東野圭吾／著

  宿命東野圭吾／著【内容情報】（「BOOK」データベースより）高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。珍しく、本屋で手に取ったら読むのが止まらなくなったので購入。「宿命」という題名がピッタリでそれぞれに背負った物や捨てたものその存在が素晴らしく良かったと思いました。同じ星の下に産まれた運命ってどこかでつながっていてそして、同じじゃない。そう感じましたね。この3人、幸せになってほしい。幸せになれるかな？仲良くなれたら、幸せだろうな・・・なんて事考えちゃいますね。▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼全然関係ないんだけどこれに惹かれます。★封入特典：豪華フォトブック付き！(DVD)宿命　パーフェクト　DVDーBOX【DVD4枚+CD1枚】 （ソンスンホン/ クォンサンウ）題名が同じなだけで内容は全然違うみたいなんだけどねー

  2009年08月09日

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