テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:ドイツ生活
今日、工場にどこかの国のお客さんが見学に来られていた。同僚のコンラート君がご案内。彼は英語が得意なのだ。それを見て「あー、やっぱり英語話せるってかっこいいな」と思った。
かつての知人たちは、僕が海外にいると知ると、「じゃあ中島は英語が得意なんだ」とか思うようだがそれは誤解である。 僕は英語が大の苦手なのだ。 そもそも英語の習い始めからつまずきであった。初めはもちろんABCの歌とか歌ってるわけだが、ちょっと授業が進みかけたころ、僕は蕁麻疹にかかってしまい、しばらく学校をやすんだ。その間に英語の授業はちょこっと進んだだけだったが僕には不可解な言葉の羅列となってしまった。それから立ち上がるきっかけもつかめず、苦手なままズルズルと大人になってしまった。 しかしドイツには若い頃から興味があり、20代前半の頃からドイツ語を勉強していた。本来、日本の文部省(当時)の方針では中学校卒業で「一つの外国語の習得」が目標となっており、必ずしも英語である必要はなかったようである。それなら何とか人並みの教養を身につけようと、ドイツ語を勉強し、ついにドイツまで来てしまった。 そんな僕でも「実は英語が得意なのではないか」と勘違いしていた時期があった。 数ヶ月語学留学して帰国した時、友人と一緒にいるとき外国人と出会い、僕はその人ととりあえず英語で話した。 それを見ていた友人は「すごい!中島君、英語ペラペラやん!」と言った。(えっそうなのか)と僕もついその気になってしまった。すっかり「英語得意」の錯覚に陥ってしまった。友人には英語でメールを送ったり、テレビで誰かが英語で話してるとあいつの英語、下手だななどと言って見たり・・・ だがそんなメッキがはがれるのにはそれほど時間を要さなかった。 4年前、OWS(ドイツのピアノなどの技術学校)での英語の授業で、一人ずつ英語でプレゼンをすることになった。そして僕も教壇に立ち、話し始めたところ・・・ みんなキョトンとした顔でこちらを見ている。 僕が何を言っているのかさっぱりわからなかったらしい。言葉で通じないならと、必死で黒板に絵をかいたりしたが、その絵が可笑しかったらしくそれで笑われたりした・・・全然笑うところではないのに。 プレゼンが終わり、クラスメートの何人かは気を使って「良かったよ」などというが、僕が「ふーん、どの辺が良かったの?」と聞くと、気まずい沈黙・・・。 それ以来、僕の「英語得意かもしれない幻想」は崩れ去り、以前にもまして「英語大の苦手」意識が強くなった。 もちろんそのままでいいとは思っていないが、当時も今も他に勉強しなければならない事が結構あるので、英語にまた本格的に取り組むのはいつの日のことやら・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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