テーマ:楽器について♪(3648)
カテゴリ:ピアノ雑感
コピーと言っても、ピアノ曲をいわゆる“耳コピ”することではなく、楽器としての「ピアノ」をコピーするおはなし。
先週末、とある顧客がピアノを買うために選定に来ていた。そしてその人はあるピアノを選び、さらに「これと同じ音のするチェリーのピアノが欲しい」と注文したそうである。(メーカーにとっての顧客とは販売店を指す) それで、今日の仕事は蔵出ししてきたチェリーのピアノを顧客の選んだピアノそっくりに仕上げることだった。 といっても「整音」と言う作業では各ピアノの「声紋」までは変えられない。人間の声で言えば歌い方を変えるようなものである。人間の声も「ものまね」でそっくりに真似することができるように、「整音」でもある程度近づけることができる。 いつもはそのピアノがいい音を出せるように仕上げていくのであるが、今回のように「音のお手本」にあわせて音作りをするのは新鮮で面白かった。 しかし、途中何度も「いい音」が出来てるのに、お手本と違っているため崩さなければならないことがあった。 出来上がったピアノはやはり「コピーもと」と違った個性はもつものの、シャープさ、ブリリアントさについては何とか揃えることが出来た。色々な芸術分野で「模写」というのは良い勉強になるそうだが、今回のような仕事もトレーニングとしては良さそうだし、面白かった。 経過時間 2月 5日 46分経過 吸った煙草 0本 吸わなかった煙草 670本 浮いた煙草代 134ユーロ 延びた寿命 2日 7時間 50分 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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