テーマ:楽器について♪(3648)
カテゴリ:ピアノ雑感
整音作業は大きく分けると次のようになる。 1.針入れ Einstechen/Hacken 2.ファイリング(ペーパーがけ) Abziehen/Putzen 1は硬いハンマーに対して針を入れてハンマーフェルトに弾力を与える。 2はハンマーフェルト表面の柔らかい部分を剥いて硬くする、また変形したハンマーを整形する。 ・・・という目的がある。このほかにも、硬化剤を塗る、弦レベルを揃えるなどの作業もあるが、こちらは副次的で、主な作業は上記の1、2である。 写真左側6つはピッカーといい、1の針入れに使う。 ピッカーの先端には針が入れられている。 整音で使う針は基本的には手芸で使うものと変わりはない。(ただし整音に使える上質のものは銘柄が限られている)僕は7番の針を使うが、左から4番目の黒いピッカーは少し太めの5番を入れている。 針の入れ方にも2通りある。 一つはアイスピックで氷を割る要領で勢いよくピッカーをハンマーに刺す方法。大幅にハンマーの弾力を変える。 もう一つはゆっくり針を押し入れる方法。 こちらはどちらかといえば仕上げの段階。 左から3,4,6番目は前者の方法、1,2,5番目は後者の方法に使っている。 1,2番目はアップライトピアノをアクション装着のまま作業するためのもの。 出荷調整や出先のちょっとした修正に役立つ。 3番目はメインで使っているもの。 針は3本セットされており、針の長さがネジで伸縮できる。 4番目は太めの5番針を入れたもの。主に、ハンマーが柔らかいのに音が硬いとき効果を発揮する。 5番目は針を押し入れるのに使っている。別にそれ専用というわけではないが個人的にそうするのが使いやすい。 6番目は浅く針を入れるのに向いている。高音で主に使用。 そして、右の3つが整音板でファイリングに使う。整音板といってもただ板にサンドペーパーを貼り付けただけである。右端はサンドペーパーがネジ止めされているタイプで、ペーパーの交換が楽である。 僕が使うペーパーの番手は 80、150、240、400、600である。240番でもきれいに仕上がるが、場合によって400番、600番も使う。どの番手で仕上げるか、またどれくらいのスピードでやすったかによっても音が変わる。整音でペーパーを使いこなすのは難しいことなのである。 経過時間 2月 12日 3時間 13分経過 吸った煙草 0本 吸わなかった煙草 741本 浮いた煙草代 148ユーロ 延びた寿命 2日 13時間 45分 只今の体重 72,1kg(理想61,4kg) 体脂肪率 16,9% お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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