テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ドイツ生活
(昨日のつづき)
地図にある「Dorint Hotel」は旅行会社の手配したものではなかった。 僕の予約していたホテルは「Dorint Budget Hotel」と言って、別の場所にあるホテルだったのだ。それもデュッセル市外のRatingenというところにあった。行きかたを聞くと、SバーンでHöselという駅まで行きそこでタクシーを拾わなければならないとのことだった。 旅行会社でできるだけ安いホテルを、と頼んだ結果がこれだ。安い代わりに郊外に出なければならない。こんなことならもっと高いところを頼むのだった。 もっとも旅行会社も手違いで中心部の「Dorint Hotel」の地図を渡すくらいだから、安くて便利ないいホテルを紹介できたくらいに思ってるのだろう。 中央駅に戻り、Sバーンに乗り込んだ。車内の路線図と次々停車する駅名を確かめながら何とかHösel駅に到着。 ところがここでまたまた問題。 この小さな駅には常駐のタクシー乗り場などなさそうだった。歩いて行こうにも「正しい」地図を持っていない。 そのあたりを歩いていた老夫婦に「タクシー乗り場ありませんか」と聞くと、 「タクシーは電話で呼ばなければこないよ」とのこと。 そのときの僕のドイツ語力では電話してタクシーを呼ぶなど不可能だった。それでそのおじいさんに「すみません、僕ドイツ語まだ下手で電話できないんです。代わりに電話してくれませんか」と頼んだ。少々あつかましいかもしれないが、当時は他になす術がなかった。 運良くおじいさんは親切な人で、嫌な顔ひとつせずに電話ボックスに向かった。おじいさんは電話ボックスから出てくると「もうすぐ来るよ」と言って、そのまま過ぎ去らずに、タクシーが来るのを確認するまで待ってくれた。 やがてタクシーが来て、僕は夫婦にカタコトで必死に礼を言い車に乗り込んだ。車が走り出し、見えなくなるまでその老夫婦は手を振ってくれていた。身寄りのない旅先でこういう親切ほどうれしいものはない。十分にお礼できなかったのが少々悔やまれる。 ホテルに着くと一日の疲れと時差ボケですぐに眠ってしまった。 このように最初のドイツでの一日が過ぎたのだが、6年前のことなのに未だ昨日の出来事のようである。 経過時間 2月 20日 2時間 23分経過 吸った煙草 0本 吸わなかった煙草 820本 浮いた煙草代 164ユーロ 延びた寿命 2日 20時間 20分 体重 72,2kg 体脂肪率 18,6% お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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