テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:ドイツ生活
(前回からのつづき)
さて、修行先を探せばいいのは分かったが、どうやって探せばいいのか。 ちょうどブレーメンのゲーテインスティテュートの隣にピアノの店があった。ゲーテのある先生が店長と親しく、都合をつけてくれたのでそこで情報を得ることができた。店長は子沢山らしいが、息子たちを色々なメーカーに修行に出していた。それで修行(アウスビルドゥング)のことには詳しかった。 店長の話を要約すると次のようになる。 各工場、工房の募集定員はせいぜい2,3人。断られて当たり前。あと、日本人はヤマハかカワイの回し者と疑われかねないのでその点も注意せよ、とのことだった。 そして店長はお勧めという工場の連絡先を幾つか書いて渡してくれた。その中にはグロトリアンもあった。その連絡先リストを手にして、寮に帰るとさっそく願書を書いた。次の日それを先生に添削してもらって、店長のくれたリストの連絡先全てに郵送した。返事のあて先は日本の住所を指定した。 ゲーテの語学コースが終わって帰国するまで仲間たちとドイツ国内を旅行してまわった。そしてシュトゥットガルトに行ったとき、仲間と別行動して近郊のルートヴィクスブルクへ行った。念のため技術学校(現OWS)を見ておきたかった。一応事務所で学校の説明をしてもらったが、だいたいすでに聞いていたことだった。だが、修行先の全リストをもらうことができた。これでもっと手を広げられる。 ルートヴィクスブルクの学校の前に給水塔があり、なぜか印象深かった。僕はその給水塔に向かって 「かならずここにもどってくるぞ」 と誓ってその場を後にした。そしてその足で日本への帰路についた。 日本では気の遠くなるような返事待ちの日々が待っていたのだが・・・ (つづく) 経過時間 2月 26日 2時間 18分経過 吸った煙草 0本 吸わなかった煙草 880本 浮いた煙草代 176ユーロ 延びた寿命 3日 1時間 20分 体重 72,3kg 体脂肪率 18,6% お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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