テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ドイツ生活
6年前、ドイツに来て間もない頃、誰かがIKEAのことを話題にした。
それを聞いて僕は「池屋」という漢字を想像した。つまり、日本の和菓子か呉服の老舗がドイツに進出してきた店・・・というイメージであった。 しかし、IKEAは呉服の店でも和菓子の店でもない。 スウェーデン生まれのインテリア大型チェーンで、ヨーロッパではおなじみである。 価格はさほど高くないが安っぽくもない。ものによっては高級感さえある。ちなみに僕が今座っている椅子も部屋の照明も机も本棚もイケアで買ったものである。 そのイケアが来年日本に本格上陸する・・・ 僕がそのことを知ったのは、先々週横浜から成田へ向かう途中のリムジンバスの窓からイケアの店を目撃したことからだった。来年春に千葉県・船橋市に1号店、秋に横浜の2号店がオープンするというから、車窓から見えたのは1号店かもしれない。 日本上陸に関しては次の2点がネックになっていたようだ。 ・イケアの家具類は日本の家屋や日本人のサイズに合わないのでは ・組み立て式家具は日本に根付きにくいのでは 前者に関しては、日本での出店にあたり、日本の家屋のサイズなどを調査してものによっては日本向けに作り直している。 後者に関しては昨今のDIYブームから家具組み立てへの抵抗感がなくなってきたらしい。 ドイツで新生活をはじめようとすると、まずイケアに行こう、という会話は自然に出てくる。だが、昔ながらの家具職人たちはイケアの家具というと難しい顔をする。ビスとナット、あるいははめ込み式の組み立ては、職人芸というよりは完全に画一化された工業製品であるからだ。 ・・・しかし、僕のようにそれほど裕福でない者には名匠の家具など買えるわけではない。そこに来て、イケア製品は見栄えも良いし、結構丈夫である。当分はイケアのお世話になることだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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