テーマ:楽器について♪(3648)
カテゴリ:ピアノ雑感
実はここ数ヶ月、我が家のクラビノーバが故障している。どこが悪いかと言えば、真ん中の“ミ”の鍵盤が一旦押すと戻ってこないのである(左図)。だが、なかなか修理するのも面倒で時間もなく、ほったらかしていた。しかし、今日ホ短調の曲を弾いてるとさすがに弾きづらく、これはまずいと思った。
ところで、ピアノをお持ちの方は調律しているところをご覧になったこともあることと思う。しかし、クラビノーバの修理の現場ってなかなか見る機会がないのでは・・・と思い、どうせなら公開してしまうことにした。 クラビノーバの外装の開け方は色々なタイプがあるが、このモデルは背面の3つのネジを外すと屋根が外れるようになっている。 鍵盤の修理なので、鍵盤ユニットを取り出さなければならない。このタイプは鍵盤ユニットを外すには色々なものを外さなくてはならないので、少々面倒。 鍵盤蓋はスライド式で、ガイドレールに挟まれている。写真の指差している部分はガイドレールの逃げ口で、ここの止め金を外し、ここから鍵盤蓋のガイドピンを脱出させることにより、鍵盤蓋が外れる。 かつての電子楽器はボディーの中にぎっしり回路が詰まっていたのだが、最近のものはこのとおり、内部がガランとしている。メインの部分は小さな集積回路に凝縮されている。 鍵盤押さえにはパネルが埋め込まれているので、これを外すにはメインボードとつながっているコネクターを外さなければいけない。鍵盤ユニットからもコネクターが出ていてメインボードとつながっているので、これも外す。 これでようやく鍵盤ユニットが外せる。ユニットの載っている棚板はMDF(木材を粉末にして固めた板)なので、ネジ止めに弱い。そのためネジ穴が貫通していてビスとナットで挟み込むように止められていた。 ユニットは思ったより柔らかく、グニャグニャしていた。さて、次回はいよいよ修理の実況・・・なんだかサービスマニュアルみたいな日記になってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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