テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ドイツ生活
昨日、上司から「明日から1週間実習生(Praktikant)が君のところに来る」と告げられた。
何でもはるばるイタリアから来るとのこと。 昨日は風邪でバテ気味で、頭がぼうっとしていたので軽く受け流していた。 だが、しばらくして、イタリア人ということはドイツ語ができないのではないか、ということが気になった。 実習生が来る前は結構いろいろ考える。 例えば、どんな技術者か、どうやって研修しようかとか、気が合うかとか・・・ 今回イタリア人ということは、何語を話したらいいのだろうか・・・と考えた。イタリア語はできないし、英語だってかなりきびしい。 今日、その実習生が上司に連れられてやってきた。 ひと目みて、いかにも経験のありそうな面構えをした50歳前後の男性だった。 二十歳前後の若者を想像していた僕は一瞬たじろぐ思いだった。年の割りに幼顔の僕と彼が一緒に作業しているところを見れば、どう見ても僕のほうが教わる立場だろう。 幸い、ドイツ語の話せる人だったので、普段の仕事について聞いてみた。 何でもトリノの楽器店に長く勤めていて、コンサートサービスなどもするとのこと。面構えだけでなく、本当に経験があるのだ。 技術者としての経験は長いが、一台整音をあまりしたことがないので工場に勉強にきたとのこと。 その人のキャラから見て、若造だからとなめるということはなさそうだが、顔をみると貫禄負けしそうだ。 このベテラン実習生は「教えさせ方」がとてもうまかった。あえて僕が何かをしようとしなくても、自然に彼の身につけたいものが吸い取られていくような・・・そんな感じだった。 そんなことを考えると、やはり僕のほうが教わる点が多いだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ドイツ生活] カテゴリの最新記事
|
|